大河ドラマ「平清盛」、第32話「百日の太政大臣」見ました。
 
 
オリンピック(マラソン)で1週間お休みがあっての、久々の大河ドラマですが・・・・
 
なんか、久しぶり過ぎて見ていることに違和感がw
 
 
というわけで、久しぶりですが見所だと思ったところを、列挙してみたいと思いますw
 
 
■時忠リターン
 
六条天皇即位。まだ6歳。可愛い盛りですw
 
ここで、特赦(なのかな?)で時忠の保釈(違)が決まりました。
 
で、いくつかシーンをはさんで、時忠あっさり帰宅。
時忠のイキイキ出雲余暇ライフは、全部カットですw
 
(スピンオフの可能性が浮上・・・・してないわな。需要ないし -"-;)
 
 
この後、六条帝には甲斐甲斐しく仕えながらも、後白河上皇には貢物で済ませていることが、後白河上皇のモヤモヤに火を点けてしまいます。
 
後白河院、素直じゃないけど、清盛大好きですからねー。
イジワルして振り向かせようとするんです。
ある意味、義朝と似たようなキャラクターですね。タイプは違うけれども(^^;
 
 
■摂関家勢揃い
 
平家の婿になって、ますます頑張る藤原基実に、弟の藤原基房・兼実がネチネチと詰め寄ります。

「平家と手を組めというのが父上の意思だろ!?」
「平家の犬になれとは、聞いておらんが???」
 
ああ、なんか久しぶりに、摂関家のドロドロシーンが出てきた・・・・
忠実&忠通&頼長の頃の雰囲気みたいw
また出会えて嬉しいw
 
家運が落ちたとはいえ、権謀術数の中を生き抜いてきた名門ですからねー。
やっぱ摂関家は大勢出てきて丁々発止(てんやわんや)しないとねw
 
でも、やってることは女子高生みたいな陰湿なイジメ(^^;
平家が用意した舞娘を拉致監禁するとか、「殿上闇討ち」を思い出しましたよw
 
 
■盛国塾
 
清盛が、ついに大納言になりました。
 
大納言は、今で言うと官房長官クラスでしょうかね?
(主上の言葉を臣下、臣下の言葉を主上に伝えるのが本来の役目だし)
 
そして、盛国による官職システムの解説講座が開講。平家廊下w
 
「大納言」の上は「内大臣」で、「右大臣」「左大臣」「太政大臣」と登っていきます。
 
そして、宗盛がここでも劣等生扱い・・・・いやいや、知らないわけないでしょw
キャラとはいえ、お気の毒過ぎますね(^^;
 
 
そして、徳子登場!
 
めっちゃ可愛いw
今年の大河は、子役が一々かわいいね。
そして、ちゃんと年相応の子を使ってくれるとありがたいです(9歳で上●樹里とかありえんから!)
 
 
■怒りの美坊主
 
藤原師光こと西光法師、久々の登場。
 
清盛が、自分の師・信西を殺した謀叛人の子・頼朝を「死罪」にせず「流罪」としたことに、えらくご立腹。
 
これで清盛を信頼できなくなって・・・・という伏線なんだろうか。
 
 
そして、信西の妻・朝子さまも登場されました。
 
「我が言葉が信西の言葉と心得よ」と、西光を諭して調伏。
 
「後白河院にお仕えしろ」って、どういう意味なのかなぁ。
清盛が信西路線を引き継ぐことを信用できないという意味なのかしら?
 
この辺は、朝子さまの表情を読んでも(読んだからこそ尚更)よく分からんですね。
 
 
■基実死去
 
清盛の婿殿である、藤原基実(=近衛基実)が亡くなりました。
 
「ぇぇ、ここで!?」と驚いた。
でも、そういえば、言われてみれば、このタイミングよね。
 
清盛が太政大臣になるのって、「親平家」である基実が摂関にあった時代だと、なんとなく思い込んでおりました。
 
違うんだな。後ろ盾を失った後、藤原基房の施政下での話なんだな!
平家嫌いの基房のもとで、清盛が武士で初の太政大臣になるわけか。
 
すげぇ。歴史ってすげぇですよ。
 
 
ちなみに、基実が亡くなったのは、まだまだ若いです(二十代後半?)
大河ドラマだと、麻呂メイクのせいか、かなり老け顔に見えるけどね(^^;
 
清盛の娘・盛子は11歳。
「親子ほど離れた」とか、そういう関係ではないのでご安心を(?)
家康のほうがヒドイですよ(70過ぎで13~14の孫娘のような女性を嫁にしているから)
 
 
■邦綱の策略
 
基実の死を受けて、家司の藤原邦綱「所領を盛子さまに相続させましょう」と提案してきます。
 
清盛の目元がぴくぴく!と動く。
基実という後ろ盾を失っても、平家は平常運転に戻っていきます。

いやー、清盛は本当に公家らしくなったよねぇ・・・・。
 

ちなみに、邦綱は藤原兼輔の子孫です。
百人一首の1人ですねw

「みかの原 わきてながるる泉河 いつ見きとてか恋しかるらむ」
(27番歌/中納言兼輔)


兼輔は、三条右大臣こと藤原定方(ふじわらさだかた)のいとこで、一緒に和歌や政治を頑張った名コンビの片割れ。

藤原実方は、「梨壷の五人」を率いて勅撰和歌集「後撰集」を編纂した人ですね。
百人一首にも、和歌が選ばれています。

「名にしおはば 逢坂山のさねかづら 人に知られで くるよしもがな」
(25番歌/三条右大臣)


ちなみに兼輔は紫式部の曾祖父でもあります。そんな家系ですねー。
(系図描いてるヒマなかった。スミマセン)

 
■内大臣と上皇
 
東宮(憲仁親王)にお仕えする東宮大夫に、清盛が任じられました。
それと引き換えにするように、「内大臣」に昇進
 
平家が宋との密貿易やってたのが朝廷にバレた頃、内大臣だったのはかの頼長さま。
「宋銭と内大臣」の、あの頃のお話です。
 
そしていま、バレて冷や汗かいたほうが、「内大臣」となりました。時は流れたねぇ。
 
 
■後白河上皇との対決
 
後白河上皇が雑面を被って、そっと清盛の後ろから登場。
 
「どうじゃ?内大臣の座のすわり心地は?」
「基実が死んだときはひやりとしたであろう?後ろ盾がなくなり、このまま大納言にとどまる羽目になるのではないかと」
「よかったのう。邦綱がよき献策をしてくれて」
「そなたが次にのぼるは太政大臣。名はあれど、力はない。これで上がりじゃ」
「いつか言うたはずじゃ。そなたたち武士は、どこまでのぼろうと、番犬のまま死んでゆくのじゃ」
「この世はわしの世じゃ」
 
後白河上皇が、今日もご機嫌の言葉責め(笑)
「フハハハハw」という高笑いを発動させておりましたw
つーか、なんなんだろうこの御方は(^^;

それに対して、
「治天の君の手のひらの座り心地、ぞくぞくいたしまする」
と、清盛のぞくぞく返し。
後白河上皇、ニンマリとご満悦。
よかったね、清盛が振り向いてくれてw
 
そこに、乙前の「あそびをせんとや~」の舞が入ります。
乙前さまの美しさは、すでに妖怪呼ばわりしてもいいレベルかと・・・・(笑)
 
もうね、あまりの歌と踊りのレベルに、全てに勝る説得力でした(^^;
 
清盛(五十寸前)といい、後白河(四十代)といい。
みんな、年取らないな~。
「あそびをせんとや~」は、波紋の呼吸で歌うんですかね(何)
 
 
そして、頼朝と八重姫の間に生まれた男の子・千鶴丸
さっそく八重姫の父・伊東祐親に見つかって、始末されてしまいました
 
清盛がBGMで歌う「遊ぶ子供の~声聞けば~」の部分で、八重姫の悲鳴・・・・よりによってそのタイミング(滝汗)
 
しかし、清盛を間近で見ていた祐親が、清盛に恐れをなして子を始末したっていう場面ですけど、実際に清盛が千鶴丸の誕生を聞いたら、どうだったのかなぁ

宋の品でもお祝いに贈りそうな気がするんですけども・・・・

祐親は清盛に命じられたわけでもなく、清盛の意思だったわけでもなく。
「我が子は清盛に殺された」は、逆恨みじゃないのかと、思ってしまいますねぇ・・・・。