大河ドラマ「平清盛」、第24話「清盛の大一番」見ました。


清盛の雰囲気、ガラリと変わりましたね。
「保元の乱」を経験して、大幅レベルアップをしたというかんじ。

一般的な「平清盛と言う人物像」に、だいぶ近くなったんじゃないでしょうか?

序盤も序盤「いい人過ぎる」「主人公が空気」「周囲のほうが目立ってる」「あれのどこが清盛だ」とほざい・・・・もとい、批判していた骨の髄まで時間能率主義(?)な方々は、これを見てどう思ったのかな?
あ、見てないか(笑)

サクセスストーリーくらい、どっしりと見守ればいいと思うんだけどな。
余裕を失った日本人の象徴みたいで見苦しいわよ。


でも、大宰府で大宰大監・原田種直(やっと出てきた!出ないかと思った)を切り従えるやり方が、まさしくヤクザw
「悪平太」そのもので、「変わったようで、ちっとも変わってないわw」とニヤニヤしてしまいましたw

信西や後白河帝に対しても、財は惜しみなく投じるけど、決して媚びへつらわない
面従腹背に見せて忠臣・・・・に見せて、表裏比興w

雰囲気が変わったのは、「人が変わった」んじゃなくて、「腹が据わった」だけなんですね(^^;

(でも、「静」の状態の時は、全てを見透かしているように微笑んでいて、余裕綽々で、口調が穏やかで、でも眼光が鋭いんですよね。中井貴一サンの忠盛を髣髴とさせて、あの棟梁が帰ってきた・・・・という感じがしますw 血は繋がってないんだけど、そんなの関係ないんだな)


そして、今回の見どころといえば、やっぱりコレでしょう!

重盛の婚儀で見せた、 蓬莱山~♪鶴亀や~♪みたいな、いかにもめでたい歌に合わせての、頼盛・経盛・教盛(通称「三盛」の祝福の舞いw(笑)

三つ盛

左:平経盛(三男)@駿河太郎サン
中:平教盛(四男)@鈴之助サン
右:平頼盛(五男)@西島隆弘サン
(写真引用先:NHK「平清盛」公式サイト→

途中で清盛も加わって、忠盛ジュニアが勢揃いでマーベラス・ダンスw
(忠度はどうしたんだろう・・・・・)

そういえば、こんなに明るい頼盛って久々に見たような気がしますな。


そして、ついに小松殿こと平重盛(しげもり)と、その妻・経子(つねこ)が登場!

重盛  

左:平重盛@窪田正孝サン
右:藤原経子@高橋愛サン

重盛は、「平家物語」では「平家の良心」として描かれる、通称「平安時代の出来杉くん」
本当は気性が荒かったなんて話もあったり・・・・。

そして、妻の経子サン。とても平安化粧がお似合いですw
(やってらっしゃるの、モーニング娘。だった方なんだそうな。今日まで知りませなんだ・・・・)

婚礼の場では、「私には覚悟が足りません!」と、婚礼を御破算しようとした(!)重盛くんを、父・清盛が大投げ技で庭へ投げ飛ばしました(!) 

すると、何事もなかったかのように「斯様に情けないせがれではありますが、どうか末長く」と経子サンと盃を交わします。

そして、何事もなかったかのようにまた踊り始める三盛たちw

これって、あの重盛の思いつめた行為を 「『また』重盛が始まったよw」なかんじで、いつものことだって様子で、平家一門が見ていたってことなんでしょうね。
そして、それに経子サンが気がついて安堵した&可笑しかったから、クスっと笑ったんでしょうね。

アットホーム一家「平氏一門」は、今日も平常運行w

もっとも、一門が暗雲に晒されるのは、まだまだ先のお話・・・・。
この夫婦も、いい夫婦になりそうですw


そして、こんな平家一門は、内裏の修復によって、軒並み出世を遂げました。

ちなみに、各自が受け持った修復場所は、

清盛=「仁寿殿」
頼盛=「貞観殿」
経盛=「淑景舎(別名:桐壺)」
教盛=「陰明門」


「・・・・つまりどこ?」てな感じなので(笑)、調べてみたのを自分用の備忘記録としてアップしておきます。

内裏修復


これに対して源義朝が請け負ったのは、「北の廊」だったそうです。
具体的にどこだったのか分からなかったのですが・・・・イメージ的には「貞観殿」の裏の廊下ってかんじ??

これでは、帝の心証に差がついてしまうのは、いたしかたないですな・・・・。


ちなみに、義朝がしきりに気にしていた「平氏との官位の差」は、内裏修復の恩賞を賜った時点で、このようになっています。

保元の乱後の官位

義朝は、清盛よりも4ランク下
清盛の弟・頼盛よりも低く、清盛の息子・重盛と肩を並べている状態です。

清盛をライバルと決めつけている義朝。これでは焦りますわなー・・・・。

その清盛が堂々としている様と、義朝が焦っている様子。
そして、宮中ですれ違った2人が交わした懐疑的な会話。
序盤の頃の忠盛・為義とダブって見えました。


歴史は繰り返すのか、血は争えないのか・・・・。

でも、正妻(由良御前)が倒れて、その上司(統子内親王)に叱られたからって、愛人(常磐御前)の元に逃げ込まなくてもいいと思うんだけどな・・・・(^^;

(ちなみに、清盛とすれ違う時、義朝は緋色の衣装をまとっていましたが、これ正五位の人が着る衣装の色なんだそうな。そういえば信西も、まだ高階通憲だった頃に着てましたね・・・・義朝、そんな身分になったということです)


あとは、僧形になってた崇徳院の配流シーンとか・・・・

後白河帝が、清盛の相撲にまんまとかかり、清盛を大宰大弐に任命どころか、守仁親王に譲位しちゃうとか・・・・

本編の流れも強く濃く詰められた今回。

それでも、やっぱり「息抜き回」だったな・・・・という感じがしました。

深刻な顔で駆け回っていた義朝が「浮いている」ように見えましたからね・・・・。


あるいは、重盛や経子や守陣親王(二条帝)や頼朝といった、新しい面々がフレッシュだったのが、「息抜きだった」と思わせる要因だったのかなぁ。

色々な経験をしてスレていった清盛と、代替わりするかのように若く、青くさく、そしてエネルギッシュな新風が吹き込んだ今回。

いよいよ「平治の乱」に向けて、緊張感が高まってまいりますねー。