夏休み3 | 権藤のぶろぐ、ゴンブロ!

権藤のぶろぐ、ゴンブロ!

なんかかんか書きます。

かおり「……帰ります」
   かおり、鞄を掴んで玄関に向かう。
良典「冗談だって、冗談! どっちも滅多に出ないから!」
かおり「もう嫌だ」
   かおり、玄関で靴を履いて立ち上がる。
良典が追ってくる。
出海が、かおりのサンピン茶のペットボトルに気付き、かおりに向かって投げる。
出海「忘れ物!」
   かおりが玄関の引き戸を開けて、振り返る。
   サンピン茶が、玄関の向こうに居た宮本和雄(52)の額にクリーンヒット。和雄は無言で後ろに倒れる。
出海・良典・かおり「あーー!」
   台所から麻子が顔を出す。
麻子「なんなの、大騒ぎして」
   麻子、倒れた和雄に気付く。
麻子「もう、おとうさん、また飲みすぎちゃったの?」
   かおり、その場に座り込んで泣く。
かおり「……もうやだー!」


○宮本の家・居間(夜)
   ちゃぶ台の上には大皿の家庭料理が並んでいる。
   無言で料理を食べている、和雄・麻子・大斗・良典・出海・かおり・金城拓也(36)。
   大斗が、箸を持ったまま各皿の様子を伺うようにうろうろしだす。
麻子「大斗、迷い箸」
   大斗、何も取らずに席に戻る。
大斗「……みんなで食べるご飯って美味しいね!」
麻子「……」
大斗「……」
和雄「そうだな」
麻子「……(和雄に)言っていただければ、もう少しちゃんとしたものをご用意できたのにね」
和雄「そうだな」
良典「いやいや、麻子さんの料理はいつもご馳走ですよ」
出海「私、こんな料理上手になりたいなー」
麻子「毎日やっていれば、出来るようになるんじゃないかな」
出海「……」
金城「ご飯、お代わりもらえますか?」
   金城の差し出す茶碗を、無言で受けとり台所へ向かう麻子。

~今日は、ここまで~