昨日地域のコミュニティーハウスで月一で開かれるサロンコンサートを聴きに行きました。
午後のひと時30分程のピアノコンサートですが昨日は7~80人ほどの聴衆で盛況でした。
演奏者は岡 牧子さん地域にお住まいの方です。
花の歌、悲愴第二楽章・・・と演奏が続き最後に耳なじみの曲のメドレーがありみんなで唄えるものが演奏されました。
最後は唱歌「ふるさと」みんなで声を合わせ歌いました。
唱歌「ふるさと」には夫との特別な思い出があります。
アルツハイマーになり、病状が進んだ状況でも特養への入所は叶わず私の介護も限界に達していた6年前の事です。
ケアマネジャーの判断で近隣の精神病院「認知症病棟」に急遽入院することになりました。
ここでは月~金曜日まで毎日午後3~4時までリハビリーを兼たスケジュールが組まれていました。私は毎日のように午後面会に行きこのリハビリーを夫と一緒に受けました。
木曜日は音楽療法、インストラクターのキーボードにあわせみんなで唄うのです。合唱とは程遠いものでしたが、耳なじみの優しい曲に夫の肩に手を乗せリズムを取りながら参加してました。そして最後は唱歌「ふるさと」をみんな一緒に歌います。
”ウサギ追いし彼の山、小鮒釣りし彼の川~~”やさしい旋律と歌詞に段々進んでゆく夫の病状に不安と寂しさを覚えながらも、夫とのひと時を過ごしたものでした。
思いも掛けずコンサートの最後が「唱歌ふるさと」「皆さんご一緒に・・・」の声に合わせ私も口ずさみました。
うさぎ追いし彼の山、小鮒釣りし彼の川
夢は今もめぐりて、忘れがたき故郷
如何にいます父母、つつがなきや友がき
雨に風につけても、思いいずる故郷
~~~~・・。
急にこの優しいメロディーに夫との当時の思い出が蘇り、目頭に涙が滲んで来ました。
そのような訳で・・
昨日は、まだ夫が私の身近で生きていることを実感したひと時となりました。