小学校へ上がるまで、我が家は借家だった。
大阪空襲で焼け野原になり、少し田舎に移り、そこで借家を借りたそうだ。
小学1年生の時、やっと家が新築出来て移り住んだ。
子どものころだから定かな記憶ではないが、借家は暮らしにくい家だったようだ。
何より雨漏り。少しまとまった雨が降るとあちこちで雨漏りがした。
家じゅうのかなだらいや鍋を総動員して雨を受けた。
下水道はもちろん上水道もない。
井戸から水をくみ上げ、浄水のための大きな甕に水を流し入れる。甕の中には小石やらが詰められていたようだ。
甕の下の方に穴が開けてあって、コルクの線を抜いて水を出していた。
一斗樽の下の栓のようなものだった。
今から考えるとかなり不衛生な生活だった。