私の学生時代は、6畳一間、風呂なし、トイレ台所共同の学生アパートで、ワンフロア―8部屋ぐらいだったと記憶する。
ワンフロア―というとカッコよく聞こえるが、木造二階建てのワンフロア―である。
そこで初めての自炊をはじめたのだが、そもそも料理なんてしたことがない。
味噌汁を作った。湯で具材は煮て、味噌を溶かした。旨くなかった。
隣の部屋の学生に教えてもらった、まず、出汁をとらねばならないことを。
しばらくして、住人どおし仲良くなったころ、ホワイトシチューを作ろうということになった。
まだシチューの素なんてない時代である。
メリケン粉(小麦粉)を炒めるところから開始した。瞬く間に真っ黒になってしまった。
ホワイトならぬブラウンシチューを少年達で舌鼓をうった。
その後8年間、同じアパートで私は料理の腕を磨いた。いつの間にか最年長になっていて、「ああしろ、こうしろ」と十代の新入生に指図する身分になっていた。
あれから50年あまり。
飢え死にせぬ程度に食事を作るのには何の問題もない。
だが一人前づつ作っていると、どうしても食材が余ってしまう。
余った食材を処理するためにどうしても無理なメニューを作らねばならない。つまり、食べたくもないメニューをこなさねばならない。
今まであまり使っていなかった冷凍食材を購入してみた。どんなものか試したく数メニューを買ってみた。
今日は、「牛肉ときくらげのオイスター炒め」
最初に卵を炒めて皿に取り出しておき、冷凍した食材を3分ほど炒め、添付のオイスターソースを加えて絡ませ、取り出しておいた卵を合わせる。
所要時間約7分。無駄な食材も出ない。
独居老人にはもって付けである。もう少しいろんなメニューを試してみようと思う。