小学3年生の頃の話。
俺は、虫好きK君に殿様バッタの話をされた。
なんでも殿様バッタは飛んだら数㍍先まで跳び、そーと近付いて、虫網で静かにやらないとGet出来ないらしい。
彼はなんでもその殿様バッタを2匹も捕まえたらしい。
俺は羨ましくなり、叔父に頼んだ。
すると叔父は、
「あぁ…わかった。一緒に取りに行くか」
と言うと、俺をトラックに乗せ、テント山に連れていってくれたのだった。
その時、事件は起きた!!
殿様事件!!!!
俺達は目的地に着いた。
俺は虫網、それと小さな虫かごを取り出して、叔父に
「さぁ、行こう!!」
と言った。
しかし、叔父はそんな俺を見て、一言こう言った。
「お前…馬鹿か??」
えぇえぇぇぇ??!!??
なんで??
なんかおかしな事を言ってしまったのだろうか??俺は真面目にそう考えた。
そして、叔父は続けてこう言った。
「そんな小さな網で殿様バッタを捕まえる事が出来ると本気で思っているのか??」
え?
次の瞬間、自分の眼を疑った。
叔父はトラックのトランク??から何やらとてつもなくでかい網を取り出した。
大きさにして、2㍍位の長い棒に、直径1.2㍍くらいの網…
重さは20㌔前後あるだろうそれを、叔父は片手で握っていた。
……………
とことん物理法則を無視する人間だ。
普通、一般の人は持てない。
いや、むしろ持ってこない。
叔父は俺に、
「行くぞ」
と言うと
草原にかけて行った。
早速獲物を見付けた、叔父は、
「フン!!」
と言いながら、網を片手で、片手で!!振り下ろした。
…………
数時間後、俺の虫かごは、何やら解らない位にパンパンになっていた。
………………………
俺は一匹だけで良かったのに…
その後、叔父は
「大漁だな」
そう言った。
叔父、仕事と遊びを混同しないでくれ…
その後、バッタの処分に苦労したのは言うまでもない。
恐ろしい事件だ。