軽トラのお届け完了、と、「駒門」へさようならを言いに立ち寄り。 | 自動車コラムニスト中込健太郎のブログ『込氏のブログ』

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自動車ライターですが、最近はノリで買った積載車が忙しく、レッカー・搬送、搬入搬出、自動車何でも屋みたいになっております。自動車絡みだったりじゃなかったりの日々を綴ります。

4日の正午に、青森県の鯵ヶ沢で積み込んだ軽自動車。


先程静岡県の清水の拠点にお届け完了です。


静岡で大水が出た時に気になっており、少しでも手伝えることあれば手伝いたいなあと思っていました。こういう気持ちというのは所詮はこちらの気持ちの問題。被災された方はそれは大変だったことでしょう。


道路の周りにも泥の痕跡が多数あり、爪痕の深刻さが痛々しく伝わってくるようでした。




さてさて、鯵ヶ沢から15キロほど走って津軽道を経由して浪岡インターから東北道で南下、圏央道、新東名清水ジャンクション経由での道のり。結局1,000キロを超えるドライブ。今回は災害復興ボランティアでの走行のため、22,800円の高速道路が免除に。出口でネクスコの職員さんから「お疲れ様でした」と立たされたお水。


ちょっとした心遣いに感謝ですね。



中学から高校までの6年間、静岡市で過ごしたこともあり、知人もいるし、自分の中でもやはり知らない土地ではありません。気になっていました。先週、その母校で文化祭もあり、そちらには行けなかったのですが、まあそのかわりかもしれませんね。


お待ちした軽トラックも活用していただいて、少しでも早く日常が戻るといいなと思います。




さてさて、それはそうとちょっと気になっていたのはこちらのニュース。


東名高速道路駒門パーキングエリアの売店が閉店というニュース。急なことで驚きました。私はもともと下道利用も多いのですが、それでもこの辺りを通ると割と利用して休んだりしていました。


まもなく10月10日の19時30分で51年の歴史に幕を下ろすと。この手の昔ながらな素朴なパーキング、どんどんなくなっていき寂しいですね。


ちょうど夕方帰宅の途に着くと立ち寄れるから、と、集中工事で対面通行のエリアもありつつも東名高速道路で帰ることにしました!


危ない!ギリギリセーフ?(アウトかな?でもラストオーダーというのがないので25分頃に駆け込んで注文したら食べられることに。)




僕より先輩の「アメリカンドッ君」生誕の地。なかなか由緒あるパーキングですね。


頼んだのは「手作りカレー」と

名水そば。


カレーも昔懐かしいシンプルなカレー🍛素朴な味わいです。しかしもうしまわれていたのでしょうか?ちょっと時間かけて小鍋で温めてくださった様子。なのであつあつ!うまさひとしおです!


名水カレーはまあかけそばなんですが、わかめも入っていて、これまた最近姿を消したしょうゆが優った、しかし甘辛いお汁のそば。こういうそば食べる時、鼻腔を刺激する丁寧な出汁、よりもありがたみを感じるのがしょうゆとみりんの二大政党制みたいなおつゆですね。懐かしくなりました。


こうしてあらためて食べると懐かしい。そしてこんなことならもっと通っておけばよかったと、毎度毎度の反省を繰り返すのでした。


あの時のまま、はそうも行かないですし、むしろいつかさよならの日が訪れるのです。しかしある時は当たり前だと思ってしまう。こうして急遽閉店とかなると、バタバタするので余計に寂しくなる。


なんのためにクルマがあるの?という話なのです。気になる味、大好きな場所は暇を見つけて何度も通っておかねばならない!あらためて強く感じたものです。


ありふれたようで、最近ではなかなかお目にかかれないなんの変哲もないシンプルなカレーとそば。この当たり前もまもなく思い出の中だけのものになるのだと思うと寂しくなってきます。


19時半を回り、一人カウンターで食べる私の頭上のテレビでは、先日亡くなったアントニオ猪木さんの特集番組が。プロレスも一度もハマったことはないのですが、根強いファンのいる世界。僕も格闘技に心奪われるような時が来るのでしょうか?来るとすればどんな時なのか?しかし一時代が幕を下ろしたのは事実。


妙に食べているものと重なり束の間の時間ながら噛み締めて過ごすひとときとなりました。


ご馳走さま!と食器を下げて店を出ると消灯。

長いことありがとう。ご馳走さまでした!

そう言って車に戻りました。


いつかはない。

あるのは今。何か窮屈な思いや、制限を設けて我慢したりしないで、やりたいことをやりたいように。大事だなあと思いました。


今日は一粒万倍日。自己満足かもしれませんが、僕が走った1000キロも、まもなく閉店する駒門パーキングの売店も「取り組めてよかった」と思います。そう思えただけで万倍の稲穂みたいなもの。いい1日でした。