家庭でも使える3Dプリンターが登場して10年くらいたっただろうか、今では複数の色で作れたりと進化しているようだ。だが、結論的なことを言うと、脆い。完成した物体は強度がない。ゆえにエフェクターケースはもちろん、その周辺の機材やアイテムでも3Dプリンターで作ったものは強度や耐久性で適正がない。今回の記事はフリマで売っているような3Dプリンターで作ったものは、買うのはやめておけという内容だ。もちろん十分に理解した上で買うのであれば、それはいいと思う。別の記事でも何度か同じことを言ったが、わからない人間が、まったくそんなことを知らないという人間が買って、後悔したりブチ切れるようなことになってはいけないので、今回も警鐘を鳴らす記事を書く。
市販の3Dプリンターは、という前提で説明する。一般人が買えないような企業向けの機械は違う。数百万するような機械ではなく、高くてもせいぜい20万くらいの3Dプリンターの話となる。いずれにしてもフリマサイトで売っている輩なんてのは民生機を使っているはずだ。勘違いしてはいけないことなのだが、これから書く内容は一般家庭で使うような3Dプリンターで作った場合だ。同じ材料の種でも安物と企業が使う機会とでは別物になる。先に言ってしまうと、家庭用3Dプリンターでも丈夫な素材であるABSを使えるが、エフェクターのような機器で使うには結論的に強度が不十分となる。
それで、3Dプリンターの材料ってのはいくつかあり、PLA、PETG、ABS、他にもいろいろとある。そこでもっとも使われているもの、基本的なものはPLAという材料だ。価格が安いから使われる。フリマサイトで作ったものを安い価格で売っているようなやつらが高い材料を使うと、利益にならないという理由がある。
PLAという材料は使いやすい材料なのだが、強度が弱い。性質として固さはあるが、弾性がないのでバキっと割れやすい。一般的に家電や身の回りで使われているABSは弾性があるので落としても簡単には割れない。エアコンやテレビのリモコンを落としても簡単には割れないのはそういう理由がある。しかしこのPLAだと高確率で割れる。こんな素材だと機器のケースのネジ穴が十分に機能してくれない。何度か外して閉めたらネジ穴が死ぬと思う。他にも曲げたり、クリップのような動きのある使い方が不可能といえる。
そして熱にも弱い。50℃くらいの熱で柔らかくなる。ABSは100℃くらいだ。PLAは夏の車の中に入れておくと柔らかくなる。圧がかかった状態だとおそらく変形する。この時点で、こんな素材で作ったエフェクターやフットコントローラーとか使いたくねぇよって人のほうが大多数だろう。しかし、欠点はまだある。湿気に弱い。空気中の水分を吸収しやすく加水分解しやすい。さらに日光や紫外線に弱く、屋外に放置すると数か月でカサカサになってくる。
この説明を見ただけでもう、ほとんどの人が普通ならフリマで売っているエフェクター関連のものを買うのは止めると思うが、まだいくつか説明を続けよう。
使われている素材は、ほぼPLAと考えていい。今現在ではってとこではあるが。仮の話ではあるが、何か別のすごい素材が誕生したり、機械がものすごく進化したりしたら強度面でクリアーできるという未来はあるかもしれないが、今の時点ではかなり遠いと思う。だからほぼPLAだ。さっきも書いた通り、価格が安いってのが主な理由だ。あと単色ではなくカラーわけしているやつはほぼPLAと見ていい。実際にメルカリでVALETON GP-50用スイッチや他のフットスイッチをカラーで売っているやつがいる。カラーを使っているやつはだいぶ見た目がよくなるのかもしれないが、ほぼPLAだから脆い素材とみていい。
違う素材について少し説明しよう。PETGという素材があり、PLAよりも強度はいいようだ。柔らかさがありPLAのように割れない。しかし固さがないので形が変わる。エフェクターだとフットスイッチを踏むという使いかたに向いていない。ネジ穴も広がってしまう。PLAもそうだが、趣味レベルで自分で好きでやるだけならいいが、フェクター関係では、これでモノを作り人様に売るに値するものではない。
次にABSだ。この素材なら大丈夫だろと思う人もいるだろう。身の回りの多くの製品で使われている素材だ。だが調べてみると現実はそんな簡単じゃない。結論的に言うと、家庭用3DプリンターでABSを使っても一般家電で使われているものとくらべると強度は半分以下くらいしかない。PLAと比べると強度は強くなるが、エフェクターとしては、やはり人様に売るようなものじゃない。
企業によるABS製品の話をすると、3Dプリンターではなく型に流し、高熱と高圧力でもって仕上げるようだ。それによってあれだけ丈夫な素材となる。
3Dプリンターもアマゾンで素人が買えるようなおもちゃではなく、数百万するようなものだった場合どうかというと、やはり強度はおもちゃよりはぜんぜん強いそうだ。しかし、通常の型で製造したものと比べると半分以下くらいの強度となる。
市販の3Dプリンターで使うにしても、PLSよりは強度が強いABSだが、価格が高くなる。だからフリマで売っているやつらがこの素材を使うことはほぼない。もともと安い価格で売っているようなものだから利益がでなくなる。それに素材としての扱いも手間がかかってくるようだ。そのような理由でフリマにあるエフェクター関係のは、ほぼ脆いPLAとなる。
それでは実際にフリマで売っていたものを書いていこう。写真は載せない。別に売っているやつに気をつかうわけじゃないが、フリマサイトのプライバシーポリシーとかで、どうのこうのあるから載せないこととする。検索すれば見つかるとは思う。
メルカリであったのはフットスイッチ関係だ。おもしろいのがVALETON GP-50というエフェクターの横にくっつけるフットスイッチだ。これはアイデアとしてはいいものだと思う。デザインもいいし、実際に結構売れているようだ。しかし、やはり素材がPLAだ。商品説明には書いている。一応、無理な力が加わると破損するから注意しろといったことや、高温になると変形するから保管場所に気をつけろといったことは書いているが、ちょっとやそっと気をつければいいレベルじゃないんだよな、素材自体が。AIによるとだが、一年もてばいいくらいだそうだ。当たり前の話、10年は絶対にもたない。7800円という価格のようだが、素材についての事実を明確に知ったら、ほとんどの人間が買うわけないだろ。作ったばかりの時はわからないかもしれないが、湿気と日差し、紫外線で経年劣化するわけだ。夏の車の中くらいの温度には耐えられない。こいつの説明書きにはバッグに入れるときは破損するから外せとか書いているが、こいつ自身、PLAで作ったものが脆いことはよくわかっているってことだ。そんなものを売るわけだからな。素人が何か作って売りに出してくるフリマってのは恐ろしい。
あと普通のフットコントローラーも作って売っているがなぜか、キーチェーンみたいなものが付いている。プリンターどうのこうの以前に意味がわからん。何をどうするために使うんだ?それにその部分も使い続けたら、すぐ割れるだろ。輪っか状の金属を使い、ぶら下げるようにする、そういうことが出来るプラスチック素材ってのはABSのように弾性があり割れに強い素材なわけだ。弾性がなくバキっと割れる素材でそんな作りかたするとか、完全に頭が素人だよな。というかこいつは、書品説明に強い力が加わると切れるとか書いてる。やはりまともな商売のやり方ではない。それでも買うやつがいるから不思議だよと思うが、そうではなくやはり、わからない、知らなかった、そういう人のほうが多いのだと思う。
他にも別の人間による3Dプリンターで作った、エフェクター関係のものがある。ほしいと思った場合は、よく考えて、3Dプリンターで作ったものの強度とか、自分で調べてみてから買ったほうがいい。理解し、納得した上で買うのであれば、それは悪いことじゃない。ただ、長持ちはしないからな。そこは本当によく考えてほしい。
あと最初の画像のは企業登録したメーカーのものだと思う。サウンドハウスや楽天とかで売っているので。
これも3Dプリンターで作っている。製品としては9V電池のパワーサプライだな。
しかし、きたねぇ作りだな。これだとフリマにある、さっき俺が書いたやつの商品のほうがましだぞ。画像は載せなかったが、さっきのやつは見た目はきれいだった。よくこんな雑な仕上がりのものを売る気になったな。ここも一応ちゃんとしたメーカーのようだが、PLAに関するちゃんとした説明はなかった。というかするわけないよな。したら売れなくなる。そもそもまともな頭があったらこんな素材で作ったものを売ろうとはしない。フリマの素人作品ではなく、一応メーカー品だからというわけで安心して買う人間もいることだろう。サウンドハウスや楽天とかで売っているとなるとなおさらだ。しかし、現実はそういうものでもないという一つの例だな。ツールとしてのモノ自体を言っているのではない。使っている素材とそれの形成のしかたに問題があるわけだ。普通であればABSなら10年、もっとそれ以上にわたって使える。だが、安い3Dプリンターで素材がPLAとなると、10年はもたない。使えなくなるわけじゃないかもしれなが、カサカサ、ボロボロ表面が崩れてくる。そんなもの買いたくないだろ普通は。ある程度使って使い捨て、交換していくようなものであったら話は別だが。エフェクター関係となると、ほとんどがそういうものではない。
長く、雑に書いた文章になってしまったが、ぜんぜん知らなかったという人が多い内容だったと思う。それと今後時間と共に、3Dプリンターで作ったエフェクター関連のものを売りに出すって輩も増えてくるかもしれない。よくよく気をつけてほしいし、周りの人間にも教えてやってほしいところだ。
あと話が少しそれるが、3Dプリンターで作った植木鉢を作って売っているやつもフリマでいる。それもやめたほうがいい。ぜったいに長持ちしない。デザインがいろいろと凝っているのでほしいと思う人もいるようだが、10年どころか下手したら一年で崩れてくる鉢など買わない方がいい。
