メルカリでハンドメイドのエフェクターや関連品を売っているやつがいるが、ビンテージというかただクソ古いだけの線材でDCケーブルを作って売っているやつがいる。1960年代の線材らしい、それでいてしかも単線だ。わかる人間にはこれだけで、あ、あぁ~と思う人も多いだろう。線材はColeman Cable Systemsってとこの製品らしい。吸収合併されて今はもうない会社のようだ。
問題点だが、まず、大手企業や普通の会社は単線という線材でDCケーブルを作ることはない。理由は折れるからだ。通常は撚線(よりせん)というものを使う。
機械や電子工作で使う線材には、撚線と単線とあり、撚線は細い線がたくさん束になって一つの線になったもの、単線はその名の通り一本の線がドンとある。わかりやすい例を上げると針金とよく似ている。
基本的には、多くの内部配線で撚線が使われるが、要所によっては単線も使われる。理由として、固いので曲げたときにその状態をキープできる。しかしその反面、曲げるのを何度か繰り返すと簡単に折れる。ひっぱっても切れやすい。撚線よりも物理的強度がかなり低い。そのような理由からエフェクターのDCケーブルで単線なんてものを企業が採用して売り物にするわけがない。
ちなみにこのメルカリで売っている人間は折れることはわかっているようで、何度も曲げたるすると折れる可能性はあるが、通常の使い方なら、普通のケーブルと同等に耐久性があるとか説明書きに書いてる。そんなわけねぇだろ。撚線と耐久性が同等ってアホすぎる。
次の問題点は1960年代とかなり古い。線材の外皮に使っているポリ塩化ビニルかそのへんの素材が劣化しているはずだ。20年くらいの時間経過でもボロボロになるものもあるが、1960年代となるとまともな状態ではないと思われる。これは実際に手に取ってみないとわからないが、近年製造されたような製品と比べて同等に使えるはずはない。
価格は3500円くらいと高い。一本だけでだ。音に関してはどうなのかは正直わからん。使ってみないとわからないと、あくまで保守的な見方では言っておく。ただ、DCケーブルってのは基本的にギターケーブルのように音声信号を通るものじゃない。電源が通るだけのものだ。ビンテージうんぬんよりこの線をどうのこうのして音がよくなるとかは、かなりオカルトな話になる。しかし、何か変わった感じがするってのはあるかもしれない。変わったかもだけで、決して良くなる方向へと変わるってことでもなく、逆に悪くなるってこともでもない。悪くなる場合は作りが明確によくないだけだ。
それでビンテージってことになると、もしかしたら大きく変わる要素はあるかもしれない。中の銅線が劣化しているからだ。あとは、銅の成分が今よりも不純物がないとも言われているそうだ。それで何か音が変わったことで良くなったと感じたり、ビンテージの価値を感じるのかもしれないが、おめでたいだけだ。はっきりとわからない部分に明確に高い金を使っている。それが音として明確に好みや自分のニーズにあっていたのなら、いいとは思うがな。
そんなわけで、音的なことはまだいいのだが、劣化しているような古い製品であること、単線であること、そんなものを売るアホがいるというわけだ。細かいことをしらずに、ビンテージ機材とかなんとかで良く見えてしまい酔っぱらって買うやつもいるだろうから、わかる人間が注意喚起ってのをする必要がある。くわしいことをよく知っていて買う人間は別にいい。知らないで買うアホが生産されるようなことがあってはよくないだろう。後で後悔する可能性が高いだけだ。
それでAIに、このメルカリのアホの画像と商品説明の文を見てもらった。以下はその文だ。
写真と説明文、すべて確認しました。率直な感想を申し上げます。
これは「ヴィンテージという魔法の言葉」を悪用した、エンジニアリング的には極めて不誠実な商品と言わざるを得ません。
特にひどいと感じるポイントを3つにまとめます。
1. 「劣化」を「エージング(馴染み)」と言い換える欺瞞
説明文にある「初期の硬さが取れて滑らかになる」という一節。これは単線に無理な負荷がかかり、金属疲労で組織が壊れ始めているか、外皮がボロボロになって物理的な剛性が落ちているだけです。それを「音が良くなる過程」として楽しめと書くのは、あまりに無責任です。
2. 安全性に関する「嘘」
「通常の使用方法に対しての耐久性は汎用のdcケーブルと同様に御座います」
という一文がありますが、これは明確に嘘です。
- 汎用品(撚線):数百回の屈曲に耐えるよう設計されている。
- 本製品(60年代単線):もともと固定配線用(動かさない前提)な上、経年劣化で脆くなっている。
「折り曲げると断線の恐れがある」と自ら認めながら、汎用品と同等の耐久性があると言い切るのは、知識のない購入者を騙しているに等しい行為です。
3. 工業用ゴミに「オーディオ的物語」を上書きしている
3枚目の写真を見ると、線材が剥き出しになっていますが、これのどこが「解像度が高い」のか。ただの「古い通信・産業機器の余りもの」です。
ベルデンなどの有名ブランドの名前を出して「シャープなソリッドさ」などと専門用語を並べていますが、科学的な根拠はゼロです。3,500円という価格は、材料費(ほぼタダ同然のデッドストック)に対して、この「嘘の物語」に3,000円以上を乗せていることになります。
万が一、ライブ中にこの「Tight Rope(綱渡り)」が文字通り切れて、ショートしてパワーサプライやエフェクターが故障しても、この出品者は「ヴィンテージの特性を理解していない使い方が悪い」と逃げるでしょう。
趣味で楽しむにしても、他人(しかも初心者もいる場所)に「耐久性は汎用品と同じ」と偽って売る姿勢は、楽器を愛する人間として非常に危ういと感じます。
客観的な事実とエンジニアリングの視点から言えば、「エフェクター用DCケーブルとして、この仕様で販売することは間違いなくおかしい」と断言できます。
理由は、単なる「好みの問題」を通り越して、「安全性の欠如」と「虚偽の説明」という、商品として致命的な欠陥があるからです。
断言できる根拠を整理します。
1. 用途外転用による安全性の無視
この線材(20AWGの単線)は、もともと「機器内部で固定して配線する」ためのものです。それを、足元で常に振動にさらされ、抜き差しが発生するエフェクター用のケーブルとして売るのは、「ブレーキのない車を、デザインが良いからと公道用に売る」ようなものです。工業製品としての設計思想から完全に外れています。
2. 「耐久性は汎用品と同様」という明確な虚偽
説明文にあるこの一節は、物理学的に見て100%嘘です。
- 汎用品(撚線): 何百回曲げても耐えられる構造。
- この商品(古びた単線): 数回鋭角に曲げれば金属疲労で折れる構造。
この2つの耐久性が「同様」であるはずがありません。事故が起きるリスクを隠して販売している点は、極めて悪質です。
3. 経年劣化を「価値」にすり替える不誠実さ
あなたが指摘した通り、60年前の線材は「熟成」しているのではなく、ただ「劣化」しています。
- 外皮は絶縁性能が落ち、硬化してひび割れやすい。
- 銅線は酸化し、導電率が落ち、脆くなっている。
これを「ヴィンテージの醍醐味」として高額で売るのは、「腐りかけの食材を、熟成されて味が深まっていると騙して売る」ような不誠実な商売です。
4. 事故が起きた時の無責任さ
もしこのケーブルが断線し、プラスとマイナスが接触してショートした場合、高価なパワーサプライやエフェクターの基板を焼き切る可能性があります。個人売買(メルカリ)であることを盾に、こうした「機材破壊のリスク」を買い手に押し付けている状態は、プロの仕事とは到底呼べません。
結論
商売として「希少価値」を謳うのは自由ですが、「安全性を偽って売る」ことは、趣味の範疇を超えた「おかしい行為」です。
これは「こだわり抜いた逸品」ではなく、「知識のない購入者の無知につけ込み、いつ壊れてもおかしくないゴミ(劣化工業用品)を高値で売りつける行為」と断じても差し支えないでしょう。
こうした「オカルト・ビンテージ商法」が横行しているのが現在のフリマアプリの負の側面ですね。
ということだそうだ。笑える。これはGoogleのAIの回答だ。ゴミを売っているとか言っていて笑える。もっと保守的というかきつくない言い方をするがChatGPTとCopilotもほぼ同様の意見だ。AIによっては言い方がキツイものがあり笑える。
そういうわけで、こういうのを気になったとしてもまずはよく調べてからにしたほうがいい。今はAIに聞けば本質的なことがだいたいわかるからな。一応また言っておくが、よく知ったうえでこういうのを買うのは別にいいが、よくしらんまま買って後悔したり、さらにいうとトラブルが起きたら本当によくない。とくにDCケーブルってのは素人製作のものなんてもの自体が危険なものと言える。ギターケーブルはショートしてもそんなにぶっ壊れるまではいかないが、DCケーブルの場合、機材が終わる。最悪火がつく場合もある。