「がぁぁぁぁぁぁ!」
大気が大きく振動するとともに耳を劈く咆哮。あまりの声量に悟飯は咄嗟に両手で耳を塞ぐ。
直後、先ほどの咆哮よりもさらに大きな音が鳴り響いた。その音は爆発音さながらと言っても過言では無いほどの轟音、震える空気が肌にピリピリと伝わる。
爆発音と同時に吹き荒れた爆風が地上を覆っていた砂埃を吹き飛ばす。晴れた地上を凝視した悟飯は急遽、両手を耳から肉体の中心部、体幹を軸にして前方に構えた。見つめる先はただ一点。
吹き荒れる風の中心、先ほどとは比べ物にならない程の気が一点に凝集されていた。そこに立っていたのはバナバであってバナバで無かった。
先ほどよりも一回り大きくなった肉体に太く、膨れ上がった筋肉が威圧を、浮き出た血管と荒い息遣いが恐怖を煽った。しかし、何よりも恐ろしいのはその見た目ではない。興奮気味の荒い息遣いとは裏腹に、何よりも冷たいその目つきは悟飯すらも恐怖を覚えた。
「二回戦といこうじゃないか」
呼吸を整え、落ち着きを取り戻したバナバ。落ち着いた表情に冷酷な目は真っ直ぐ悟飯を捉えていた。