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ゴミ・クリエイティブ

――日本と世界の"可能性"を届けてまわる。



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朝6時。村人は朝食の仕度をするために水汲みに向かう。肌寒いので、タイスや毛布にくるまって歩いているのが見てとれる。


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ジェカさんの家に訪問して、調理の様子を見学させてもらった。


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隣にある小屋がキッチン。


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まずコーンの皮などにライターで火をつけて、薪を燃やす。この日は米を炊くそうだ。鍋に米と水を入れ、一度研いだあとに3点カマドで加熱。米を食べるのは週に1,2回程度らしい。来客があるので気を使ったのかも。調理時間は米を炊くのに10分ほど。コーンの場合は煮るのに1時間ほどかかるらしい。ご飯が炊きあがったら次はお湯を湧かす。お湯はコーヒーを飲むために使う。

薪からの煙を直接浴びながら料理するため、煙いことこの上ない。10分ほどいただけで喉をやられてしまった。煙が苦しいことは苦しいらしく、ときどき服の袖で口と鼻を押さえるらしい。ちなみに、後日別の地域の診療所で尋ねたところ、一番多い症状は呼吸器疾患とのこと。


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米のとぎ水は別の鍋へ。残飯をまとめて豚の餌にするらしい。


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炊きあがったご飯は、家族がバラバラに食べる。登校する直前の子どもに、母親がスプーンでご飯をすくって与えていた。おかずはなし。二人とも立ちながら、である。


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ジェカさん(36)。子どもは7人。2008年から小学校で算数を教えている。教師になったのは、"grobal network for East Timor" という団体に3ヵ月間の訓練を受けたからだという。教師の給料は月65ドル。トウモロコシ畑も持っており、教師の仕事が無い時は1時間半かけて通っている。農場に行く時はAM5時出勤、学校ならAM7時出勤。

「不便に感じることは何ですか?」
「生活が不安定なことです。去年の仕事は農業が中心でした。暮らしが毎年変化するのでそこに不安を感じています。政府の支援が常にあるとは限りません」

「あなたにとって幸福とはなんですか?」
「良い仕事に就いて、収入を得て、子どもたちを大学まで行かせることです」

「尊敬する人は誰ですか?」
「父親です。私の父親が私を育ててくれたように、私も立派な父親でありたいと思っています」

「子どもが病気になったらどうしますか?」
「2時間ほど歩いて病院に行きます。頻度は1年に3回程度です」


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毎晩、寝室の隅にある机で子どもたちに勉強を教えているとのこと。ちなみに、中学に通うのに、毎月15ドルかかっているそうだ。(学費は無料らしいので、交通費や文具費などだろうか)。妹が軍隊で働いており、学費の補助をしてくれるらしい。


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ナタは1本5ドルで購入。テーブルやイスはこれで木を削って自作したとのこと。


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家も友人たちと共に建てた。


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女の子の身だしなみ道具。


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ジェカさん宅の傍にはトイレが設置されていた。


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猟銃(矢を打ち出すボウガン)。
「何を狩るんですか?」
「オポッサムです」
「!?」

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高床式の家があったのでお邪魔してみる。

2メートルほどの高さのハシゴを登って、部屋の中へ。部屋の広さは2m×2mくらい。風通しが良く、涼しくてすごしやすい。…………7人入るとさすがに狭苦しいけど。


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住人のオラル・ラコスタ・メネゼスさん。近くの家も、彼の家族のものらしい。高床式の家は、東ティモールの伝統的な家屋のつくりとのこと。


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部屋の中にはいろいろな道具が。彼は"職人"で、家を作ったり道具を修理したりと活躍している。


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炊飯器を発見。ディリで働く息子からの贈り物だとのこと。


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屋根裏を覗くとスーツケースや、大きな鍋釜、食器がたくさん。クリスマスや新年などの,イベントの際に利用するらしい。



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こちらが村の公衆浴場(水浴び場)。


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男湯と女湯に分かれていて、水をかけながら石けんで体じゅうを洗う。30年前にインドネシアが作ったものだそうな。


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近くには水場があり、水汲みと洗濯をおこなっている。


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水を貯めたポリタンク。洗剤の袋をポリタンクの蓋に挟み込んで、水が漏れないようにしている。


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水汲みにきたおばあちゃんを手伝ってみた。ひとつ5リットルのポリタンクを両手に持って、彼女の家まで歩いていく。


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坂道を歩いて、


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大きな木を越えて、


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見晴らしがよくなってきた、


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30分ほど歩いて到着! 彼女の家はキオスクを経営していた。それにしてもなかなかの運動だ。家族11人で1日4,5回往復しているらしい。毎日4,5時間水汲みに使っている計算になる。一度きり、30分歩くだけならともかく、これを毎日欠かさず5往復というのは凄い労力だ。







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村にある教会のリーダー、マルセリーナさん(59才)にインタビュー。


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東ティモールの主要な宗教はカトリック。ピティリティ村でも、毎週日曜日の朝9時から9時半に、このトタン屋根の教会でミサが行われる。参加者は130名ほどとのこと。ミサが終わったあとはマルセリーナ家に行ってテレビを見にいくそうな。


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マルセリーナ氏がチャーチリーダーになったのは1981年。良い行いをすれば天国に行けると教わったのが、そもそものきっかけ。近くの教区の担当者とは知り合い。

教会の仕事は特に収入が無いらしく、普段は5km離れた畑に歩いて行ってコーンを育てて暮らしているとのこと。ちなみになぜ遠くまで歩いて行くのかといえば、近くの土地は、もっと昔から住んでいる人に押さえられているから。運良く売れれば、コーンは一かご5ドル。

「夢は何ですか?」
「子どもが大学を卒業すること」


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子どもは7人いて、うち一人はインドネシアの大学に通っている。電話で頻繁にやりとりしており、毎月の通話料は10ドルかかっている。携帯電話は2005年に5ドルで購入した物。ちなみに携帯はプリペイド方式。プリペイドの支払いは街よりも割高で、首都ディリの1ドル分が、ここでは1ドル25セントかかってしまう。

「5ドルあったらどうしますか?」
「貯める」
「20ドルでは?」
「米を買う」
「50ドルなら?」
「今高校に通っている子の学費に充てる」


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「いま一番困っていることは何ですか?」
「教会の天井に穴が空いていること」


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アベルさん(57才)の家にお邪魔して、お話を伺った。ちなみに彼は昨日も同じTシャツを着ていた。腕時計もしている。

仕事は農業とたまに漁をして生計を立てている。コーン畑は20km先にあり、4時間かけて歩いて行っている。起床は午前3時、16時に家に戻ってきて、19時に就寝。

「5ドルあったらなにをしますか?」
「米を買うな」
「では、50ドルあったらどうですか?」
「それならキオスクを開きたいな」

「欲しい家電製品はなんですか?」
「ラジオかな、他の国の情報が知りたい」

(トウモロコシの芯や木くずを燃料にできるコンロを見せて)
「それはどうやって作るんだ?」
「えっと、作るのでは無く、買うとしたらどうでしょう。たとえば、20ドルなら?」
「ああ、それくらいなら買うよ」

「将来の夢はありますか」
「特にないね」


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家は友人たちとともに建てた。


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屋根はトタンで、天井付近はかなりの熱気がこもっている。ちなみに訪れた9月中旬の東ティモールは乾期で、日陰にいれば涼しく、クーラーいらず。


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寝室と、


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ダイニング。


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子どもは5人いて、息子二人は街で働き、娘二人は嫁いでいった、最後の息子は学校に通っている。だからその子と妻の3人暮らし。大学まで卒業できて、仕事に就けているのは東ティモールにおいてかなりの成功ルートだろう。


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電気は8ヶ月前に政府の工事が入り、ほぼすべての世帯に蛍光灯が取りつけられた。時々停電するが、一応24時間電気が使える。いまのところ電気は無料だか、いずれ有料化するとのこと。


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蛍光灯は玄関と室内の2箇所に設置されている。


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右側が住居で左側がキッチン。キッチンが高床式になっているのは、家畜が食料を食べるのを防ぐためだとか。

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住居⇔キッチンの移動はハシゴ。歳をとって足を悪くしたら危ないと思う。


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キッチンの入口から見て右側には、"特別な"カマドが、


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左側には"日常的な"カマドがある。


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…………一見すると同じだが、よく見ると使っている石が違う。"特別な"カマドは怪我や病気をした時の厄除けや、行事の際に利用して豚料理などのご馳走をつくるらしい。


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"特別な"カマドに使う石。近くの岩場から切り出してきたとのこと。


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コーヒーをご馳走になる。ネスカフェ的なインスタントで、シロップ並の甘さ。砂糖もコーヒーも"現金で買うもの"なのだから、丁重にもてなしてもらっていることを感じる。