
いよいよ(昨日もこの言葉を使った気がする)フィールド調査の実施地であるピティリピ村へ向かう。首都のディリから東へおよそ200km。車で約8時間とのこと。地図上の左の赤丸から右の赤丸へ、海沿いの道をひた走る。後から聞いた話だと、この話は東ティモールの主要幹線で、"国道一号"だそうな。どんな道かはこの記事の後ほど。

ホテルから見た朝焼け。


出発前にホテルの前を散歩。立派(少なくとも自動水洗があってwifiが使えてお湯が出たり出なかったりするよう)なホテルの前でもこんな感じ。飲料水を買っている様子。


薪も売っていた。一束15セント。2日分の調理用燃料。

ディリ市内のスーパーにあった、地産地消コーナー。この国はわざわざ"東ティモール産のものを作って買おう!"と呼びかけなければならないほど商品は輸入に頼っている。国民の7割が農家だそうだが、主食の米はごっそり輸入しているというのだからなんともはや。

NGOが作っているココナッツオイルの石けん。75セント。

ハチミツ1本(300mlぐらい)3.6ドル。

ココナッツオイル1本(500ml)6ドル。

さて、山越え谷越えいざ行かん。ピティリピ村まで。

ドライバーのマサラ。31才。結婚していて男の子が二人いる。マナトゥトゥ出身で、ミクロレット(小型のバス)に乗ってディリに通っている。ドライバー歴は6年。200人以上のドライバーが所属するエージーエス(エーディーエス?)という会社で働く。月収は200ドル。結構な高給だ。フィリピンやインドネシアの大卒初任給に匹敵する。国の経済規模は全然違うのに。
彼の家にはラジオは無いがTVがある(携帯も持っている)。運転は友達の車を借りて覚えた。父親は農家で米やトマトを作っている。ちなみに、ドライバーのライセンスは5年につき30ドル支払う必要がある。とのこと。彼によると、ディリ市内でホンダのバイク(原付)買うと1,500ドル、自転車は150ドルするらしい。

2,30分に一度トラックや小型のバス(ミクロレット)とすれ違う。マサラによると、ミクロレットの値段はディリ市内なら25セント、マナトゥトゥ⇔ディリは片道4ドル、バウカウ⇔ディリは5ドル、ロスパロス(東ティモール東部で最も栄えている地方都市)⇔8ドルの運賃。なお、トラックは消費財を積んで各町村の商店に卸したり、建材を運んでいる。


通り過ぎる村の建物は、わらぶき屋根からコンクリ製まで、格差が激しい。川沿いほど栄えている様子。真新しい電線が傍らをずっと走っている。行き先のコム村は8ヵ月前に通電したとのこと。

途中の屋台でチリソースとナイフを売っていた。ナイフの持ち手はタイヤでつくっているっぽい。

バウカウで昼食。今の政府首脳陣の多くはこの街出身で、ポルトガル占領時に待遇の良かった名家らしい。

バウカウのマーケット。品揃えは意外なほど豊富。野菜に果物、穀物に服、履き物、日用雑貨におもちゃまでそろう。

壺や、

アロンアルファ的な接着剤まで。


夕方6時にピティリピ村へ到着。思いがけない歓迎式典が。民族衣装を纏った少女たちが鐘を叩く中、タイス(伝統的な織物)が全員に渡され、その後学校までで歌と踊りとまじないの披露。カソリックのお祈りを子どもがしていたのが印象的だった。ちなみに司会は式次第を見ながら、マイクとスピーカーをつかって、英語とファタログ語で話している。意外としっかりしてるのね。300人くらいの村人が見物している。半分は子ども。携帯で我々の写真や動画を撮る村人も。

村の首脳陣とともに夕食会! ライスにチキンの煮物やフライドチキン、野菜の炒め物。インドネシア料理に近い感じ。美味しく頂きました。