チンパンジー、オランウータン、ボノボ、ゴリラの4種からなる野生の大型霊長類が、密猟や違法な商取引で年間3000頭も犠牲になっていることが、国連環境計画(UNEP)の調査で分かりました。
これまでも相当の犠牲が出ているらしいことは推計されていましたが、信頼できる国際機関の本格的な調査で、現時点での概数がようやく出ました。悲しいことに、あまりにも大きすぎる数字です。
しかもこれを調査期間である2005~11年の7年間で見ると犠牲になったのは2万2200頭とさらに衝撃的な数字になります。
UNEPは、バンコクで開かれているワシントン条約締約国会議で、監視の強化を各国に求めていますが、各国ともどこまで本気でやってくれるでしょうか。
日本の共同通信が3月5日に報道していますので、詳細は下記の記事を参照してください。
http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013030501001339.html
UNEPは2005~11年の各国の摘発や押収の記録、保護施設に持ち込まれた数などを基に、違法取引の規模を推定したそうです。
種類別では、チンパンジーが1万4100頭、オランウータンは約4100頭、ゴリラは約2900頭、ボノボは約1100頭。
違法な施設や動物園などで見世物にしたり、資産家がペットとして飼うケースも。
それでなくても、生息する森林の伐採や生息域の分断などで数が減っているのに、さらにこんなことをしていては絶滅はすぐそこです。
もちろん、内戦などの戦乱による難民の急増で食用としての需要が増大していることも一因ですし、生息域周辺の住民の経済状況をなんとかしないと本当の解決にならないことは、これまでもこのブログで言ってきたことなので分かっていますが、本当に許せません。
なお、UNEPの推計生息数が分かりましたので、付記しておきます。
●ゴリラ=1万8千~2万6千頭
●チンパンジー=29万~43万頭
●ボノボ=1万5千~2万頭
●オランウータン=6万頭