あまり知られていないが、ポップアートのカリスマ、アンディ・ウォーホールは「危機にひんしている種」という動物に関する版画シリーズを発表している。絶滅の危機にある動物をテーマにさまざまな種類が描かれているが、このほど、そのシリーズが10作すべて、サザビーズの競売にかけられることになった。
ジャイアントパンダやアフリカゾウなどがシルクスクリーン版画で描かれている鮮やかな作品群だ。
実はウォーホール作品をめぐっては、昨年秋からいろいろと話題になっている。
米政府が非営利の芸術団体に対する補助金を削減しているために、ウォーホール作品を大量に所蔵している財団は、作品を競売にかけることを言明。市場に大量にウォーホール作品が流入することで、価格が大幅に下がることが懸念されている。
その競売は昨年11月に既にNYのクリスティーズで実施され、今後も断続的に続けられる。
財団に金が入ることで、若手芸術家への支援金などが確保されるという良い面もあるのだが、ウォーホール作品の相場が下がることで美術品全体の相場が下がるという可能性もあり、影響は小さくないという。
動物版画シリーズはもともと、絶滅危惧種を守るために描かれたはず。せめて競売で得た金は動物保護に回してほしいものだが、なかなかそうもいかないだろう。落札者が動物保護のために役立ててくれればいいが、それも望み薄でしょう。
落札予想額は10作合わせて30万ポンド、つまり3500~4200万円と意外とお安いので、そこのお金持ちの方々、手に入れてみてはいかが?