建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験に最短で合格し
たいと考えている人「ビル管理士に最短で合格できる勉強の仕方を
知りたい。これから試験に向けて頑張りたいけど、いったいどこから手
をつけたらいいんだろう…。頑張りたい気持ちはあるけど、手順が分
かりません。具体的な方法を教えて下さい。」
こういった疑問に答えます。
◇本記事のテーマ
建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)試験 最短合格法【3ヵ月半
で達成できます】
◇このブログは、下記の内容で構成されています。
①学習期間について
②役に立った参考書や問題集について
③とても有意義だったサイトについて(ここ大事)
④具体的な学習法について
⑤試験で絶対落としてはいけないものについて(ここ特に大事)
◇記事の信頼性
記事を書いている私は、プロパティマネジメント会社のリーシング担当と
して20年ほど。その前はゼネコンの現場監督。保有している資格は、宅
建士、ビル経営管理士、一級建築施工管理技士、二級建築士などを取
得していますが、設備管理については全くチンプンカンプンのド素人。こ
んな私が一発でビル管理士の資格を手にすることができました。試験結
果は以下の通りです。
試験結果:147点(約80%)
・建築物衛生行政概論・・・14/20
・建築物の環境衛生・・・15/25
・空気環境の調整・・・41/45
・建築物の構造概論・・・11/15
・清掃・・・24/25
・ねずみ、昆虫等の駆除・・・12/15
◇読者さんへの前置きメッセージ
本記事では、「これからビル管理の試験に向けて勉強を頑張りた
いけど、最短で合格できる勉強法が分からないよ」という方に向け
て書いています。
①学習期間について
・私のようなド素人のレベルで3ヵ月半。
この試験は、皆さんご存じの通り180問出題されます。その内容も設備管理から建築・清掃・害虫に関わる広~く浅~い専門知識を問われる問題ばかりです。教科書通りに全てをやりつくすと一生掛かってもやり切れません。だから試験に出る必要な個所をピンポイントに狭く深く勉強することが重要です。いかに試験に必要な膨大な量の知識をインプットしてアウトプットできるようにしておくかを考えた場合、例えば1年間掛けてインプットしても膨大な量なだけにアウトプットする時には全てを忘れてしまってるという負のループに陥る事は目に見えているので、こういう暗記ものは短期集中でこなすのが一番効率的だと私は考えます。でも、私のように一から学習が必要なレベルの方は、最低でも3~4ヵ月の期間は必要ですので、自分のレベルに合わせて短期集中型の期間設定をお勧めします。
②役に立った参考書や問題集について
・私が購入したもの
参考書・・・『出るトコロだけスピードマスター!ビル管理士試験合格テキスト』 定価1,800円(税別)
問題集・・・『ビル管理士試験模範回答集 建築物衛生管理技術者 2020年版』 定価2,000円(税別)
私がお勧めするのは、上の問題集だけです。これだけで十分です。理由は次の項目に記しますが、参考書は一切必要ありません。時間とお金の無駄遣いになってしまいます。
この問題集をお勧めする理由としては、回答についての解説がかなり深堀されており、理解しやすい内容になっています。特に前年度分の解説については、超深堀された最新の枝葉が付け加えられており、試験における知識としてすごく役に立ちました。最新版を購入しておきましょう!(2021年版は金額が上がっているようです。)
③とても有意義だったサイトについて(ここ大事)
・無料なのに凄いサイト!
★ビル管理士総合情報.COM
前の項目で参考書はいらないと記しましたが、私が参考書代わりに使ったサイトです。本当に凄すぎます!
このサイトの『出題傾向とポイント』のタグの中身は、各試験項目において重要なことが全てまとめ上げてあり、覚えるトコロが明確に示されてて分かりやすかったです。これまで全ての試験問題について研究されつくされており、一般の参考書にありがちな試験に不要なものが記載されていたり、すべての情報がカバーしきれて無かったりとかは一切ありません。私はこのタグの中身を全てプリントアウトして、いつでも見て書き込める状態にしていました。
★ビル管理士、これでOK!
これは主に過去問を解くときに使ってました。このサイトの良いとことは、回答の解説内容が分かりやすいところです。特に、難しくて理解不能な問題があった場合、はっきりと「捨て問題」と割り切ったコメントが記載されていたり、知識として何を残して何を切るのかが分かりやすかったので、効率よく勉強できました。また、電車やちょっとした休憩の時間にもスマホで過去問を解きまくれるのでとても便利なサイトでお勧めです。
④具体的な学習法について
・過去問を深堀する
『学習期間について』の項目にも書きましたが、試験に出る必要な個所をピンポイントに深堀して勉強することが重要です。ではなぜ深堀する必要があるのか・・・。私の分析では、だいたい毎年8~9割ぐらいが過去問の応用問題(全く同じ文言で記述される選択肢は、全問題中の2、3肢程度です。)で、残り1~2割ぐらいが新問題の構成になっています。そのため、過去問をただ解いたレベルの知識量だけでは、過去問の応用問題に全く対応できずに65%の合格ラインには届かないのです。過去問の応用問題に対応するには、過去問の1問5肢すべての選択肢をちゃんと深堀して枝葉を付け、理解していくことです。この深堀の枝葉が重要なポイントです。この枝葉は、ビル管理士総合情報.COMさんの『出題傾向とポイント』に記載されている各項目の内容を読み込むことで得ることができます。
・何年分の過去問をやればいいのか?
答えから言いますと、5年分で十分です。(逆に、限られた3ヵ月半での学習期間でこれ以上は無理です。)
前記の通り、すべての選択肢を理解した場合、180問×5肢×5年分で4,500肢の知識量になり、これだけあれば十分合格できます。
私の3ヵ月半の学習法
・6月中旬~6月末まで・・・ビル管理士総合情報.COMの『出題傾向とポイント』の全項目に目を通す。(あまり記憶には残りませんが、どういった内容を勉強するのかが分かります。)
・7月~9月中旬まで・・・過去問を1肢1肢丁寧に理解しながら5年分×5回解く(最初、1年分180問を2週間かけて深堀しながら解いていましたが、2回目、3回目になるにつれ1週間、3日とだんだん理解しながら解くスピードが早くなってきます。9月中旬の段階では1日2年分問解けるようになってました。)
・9月中旬~10月まで・・・ビル管理士総合情報.COMの模擬試験(無料)と過去問をもう1年分増やし6年前の分も実施。(模擬試験は必ず受けてください。自分の実力とテストの時間配分が分かります。)
・勉強量としては平日は約3時間、休日は8時間くらい
・何回も間違える問題は全て別ノートにメモを取り、いつでも回答を確認できるようにしましょう。


・害虫駆除の項目にでてくる薬剤の名前と使用方法などを全て書き出して覚える。(これをやるだけで得意分野に切り替わります。)
・冷凍機、ボイラーなどの仕組み給排水設備などはYOU TUBEなどの映像で確認する。(無料なのがいい!)
⑤試験で絶対落としてはいけないものについて(ここ特に大事)
・毎回、計算問題が4~5問出題されます。
文章問題ですが、ほどんどが公式に代入したり、濃度計算などの掛け算・割り算レベルの簡単な計算問題ですので絶対に落とさないようにしてください。
むしろここは点数稼ぎをするところです。
・計算問題のポイント
意外とこの試験の計算問題は、簡単な割には計算機が使えないため地道な手計算が必要となります。
それと、意外と試験時間は午前午後とも3時間の長丁場ですが、それぞれ半分ぐらいは時間が余りますので、計算問題は最後にまでとっておき、ゆっくり時間を掛けて解くようにしましょう。
このブログが、皆さんのビル管理士の試験合格に役立つことを願います。