能登半島地震の被災者の皆様、各地の災害被害者の皆様に

心からお見舞い申し上げます。

このところ、また地震の報道が増えているように思います。

雨が降って地盤が緩んで、その上に地震で揺れたら、

また災害があるのではないか、心配です。

原発の汚染問題、原発避難の方々の生活の苦難も続いていて、

ここ数年の各地の豪雨・台風・地震などの被害からの復興も

ままならないのに、外国にバラまいたり癒着する企業団体と

利権を貪りあうために税金を好き勝手に流用する悪辣強欲な

自公政権とそのとりまき達に、どうか正しい裁きがあり

追放となってくれますように…。

 

 

<合唱>という言葉について、最近ちょっと気になっていることが

ありまして、そのことについてのお話です。

家族に『合唱ってどういうのを言うの?』と聞かれまして…。

実は、私も報道などで使われていて、う~ん、それって?と気に

なっていたのですが…。

スポーツ観戦などで、応援ソングなどを会場中の方が歌ったり、

ライブなどでファンの皆さんが一緒に歌ったりした時に、よく

「合唱が沸き起こった」という風に言われていて、多勢が声を

合わせて歌うことを「合唱」という言葉で表現されています。

 

でも、全員が同じメロディーを歌うのは「合唱」ではなくて、

「斉唱」です。

「君が代 斉唱」って言いますよね。 合唱とは言いませんね。

横文字ですと、

「斉唱」はユニゾンで、全員が同じメロディーを歌います。

「合唱」は、コーラスやクワイヤという言葉で、複数人が幾つかの

 パートに分かれて別々のメロディーを歌うことを言います。

外国の方々は、一体どんな言葉で表現されているのか?

「コーラスが沸き起こった」とか言われているのでしょうか?

そんな細かい事言うなんて、頭カタイねと言われてしまうかも

しれませんが、ちょっと気になってしまって…。

 

 

さて、私は「合唱」というか、ハモることがずっと好きでした。

きっかけは、小学校高学年、音楽の授業で合唱の課題が増え、

その頃からハモるのが好きになったようです。

好き過ぎて、小学校の同級生で私と同じくハモリ好きの子が

いたので、隙さえあれば二人で歌っていました。

中学校の部活は水泳部だったのですが、練習の休憩時間にも

彼女と二人で歌いまくり、先輩に「うるさい!」と怒られる

ほどでした。

 

高校時代は、音楽系の進学を希望したので、当時、ピアノの指導

を受けていた高校の音楽教師に言われ、音楽部(活動は合唱しか

やらないのですが)に入り、伴奏とメゾソプラノを担当して

いました。そこで、当時合唱界の一大潮流だった高田三郎先生の

作品を多く歌わせていただきました。

NHkの学校音楽コンクールに参加していましたので、課題曲も

歌いましたが、当時は最近の様なポップス系のアーチストに提供

依頼するようなことはありませんでしたので、どちらかというと

いわゆる「現代」の作曲家の作品、現代曲っぽさに溢れた作品が

多かったように思います。 

難しい曲も、皆で力と心を合わせる感じで、楽しかったです。

 

大学時代や卒業してからも、様々な合唱や合唱団活動に加わって

コーラスを楽しんできました。

全国でママさんコーラスは盛んで、日本中に沢山の合唱団が

ありますよね。 <ハモネプ>とかもありました。

全国の中学校では、校内合唱コンクールが開催されていますし、

日本中、みんな合唱が好きなんだ…と嬉しく思っていました。

 

…なんですが、その時分には特に考えたり感じたりしたことは

なかったのですが、その後につらつら思うようになったことは、

いまにして思うと、<合唱・合唱団>となった途端に、

「それぞれが自分のパートをしっかり歌う」

「指揮者・指導者が全体を芸術作品に創り上げる」

ということがメインになっていて、ハモって楽しむということは

遠くなっていたような…?

 

<合唱>についてあれれ?と思うようになった最初の体験は、

高校の非常勤講師を務めていた時でした。 

授業には合唱課題があります。

中学校では合唱コンクールで盛り上がっていたと思っていたのに、

男子生徒から拒否発言がありました。

「中学校でさんざんやらされたから、もうやらなくていい」

え?私はハモるのが楽しくて楽しくて、だったのに?

後述しますが、男子のパートは主旋律を歌わせてもらえないこと

が多く、多分、彼らは正直な話、別に楽しくなかったと思われます。

 

また、中学校の生徒の鑑賞教室が文化会館ホールであり、それを

みせていただいたことがあったのですが、生徒達=特に多くの

男子生徒にとってクラシックはつまらないものでしかなく、静かに

座らせておくだけで先生方がかなり苦労されていました。

 

それらの経験から、ふと思ったことは、校内合唱コンクールは、

球技大会と同じ様にクラスマッチだったのだ…ということでした。

他のクラスとの競争で盛り上がっていたけれど、その体験は、

実際には、音楽・合唱好きを育てることにはなっていなかったの

では?ということです。

校内合唱コンクールは音楽による芸術活動とはちょっと違い、

クラスマッチでなければ成立せず、余程の特殊技術を持つ優秀な

素晴らしい先生でなければ、大人数一斉授業の中学校の音楽の

授業で合唱をさせることはかなり困難ではないかと思われます。

 

但し、例外もあります。 

こちらも非常勤講師を務めた1学年1クラスしかない中学校で、

3年生は5人しかいなかったのですが、人数が少なかったせいか、

彼らは授業内での合唱もちゃんと取り組んでくれました。

そして、卒業式では、たった5人で見事に歌い切ってくれました。

生徒達の希望曲<桜ノ雨>と<手紙~拝啓十五の君へ~>の2曲。

授業のある週1回しか彼らとは会えないので、3部合唱の楽譜から

彼らが歌い易いように二部合唱に直し、練習用の音源も各パートと

全体を録音して渡し、練習してもらいました。

授業での練習中から彼らの頑張りは素敵で、演奏は感動でした。

今回は、ここまで。 この項、続きます。

では、また。