こんにちは。

 

今回は、

高田三郎:作曲  高野喜久雄:作詞 

合唱組曲 水のいのち から

第1曲 <雨> について、です。

 

合唱をやっている方なら皆さんがご存知と思いますが、

ひと昔前はどこの合唱団でも必ず一度は歌ったことがある

作品だったと思います。

高校時代の部活で、作曲高田&作詞高野コンビの作品を

何曲も歌いました。

最近は、新しい作曲家の方の作品がどんどん発表されて

少々マイナーになりつつあるようで残念ですが…。

 

ご存じない方に、少しご説明させていただきます。

<水のいのち>は

雨~水たまり~川~海~海よ

の5曲からなる合唱組曲で、混声・女声・男声版があります。

 

世界中で、特に弱者の平和な生活や人命が奪われるという

暴挙が起こり、悲しい時代になってしまいました。

こんな時だからこそ、この<雨>が広く歌われることを

願いたいと思います。

高校時代に伴奏も歌唱もやったのですが、この歌詞を読んで

泣きそうになりました。

以下、その歌詞です。

 

  雨   高野喜久雄作詞

 

 降りしきれ 雨よ  降りしきれ
 すべて 立ちすくむものの上に
 また 横たわるものの上に

 

 降りしきれ 雨よ  降りしきれ
 すべて 許し合うものの上に
 また 許し合えぬものの上に

 

 降りしきれ 雨よ  わけへだてなく
 涸れた井戸 踏まれた芝生
 こと切れた梢 なお ふみ耐える根に

 

 降りしきれ 雨よ  そして 立ち返らせよ
 井戸を井戸に 庭を庭に
 木立を木立に 土を土に

 おお すべてを そのものに
 そのもののてに

 

静かなピアノのアルペジオ(和音を一音ずつ順に弾く)で始まり、

心の奥底にひたひたと染みわたらせ、訴えかけてくるような、

美しく感動的な作品です。

 

ネットで色々な合唱団の演奏を視聴出来ますので、

ご覧いただけましたらと思います。

 

このブログでご紹介するにあたり、ネットで調べましたら

知ることが出来た事もありましたので、それらのお話は、

あらためまして次回にお伝えさせていただきます。

では。また。