こんにちは。

今回は、短大時代の授業などのお話の続きです。

 

音大ならではの授業、ですが、<指揮法>というのが

あります。

これは、指揮のやり方を学ぶという授業なのですが、

まずは、2拍子や3拍子など、それぞれの拍子の

基本的な振り方と、表情をつける時のやり方などを

習います。

その後は、実地として、実際の曲を振ってみるという

ことになります。

 

指揮法はどの先生の講義をとるか、希望を出すように

なっていて、先輩にお聞きして『厳しいけれど勉強になるよ』

と教えられた先生を選びました。

その先生は、その学校の卒業生で、歌劇団のオペラを専門に

振っておられる方でした。

女子が殆どの学生に向かっても「バカ野郎」とかビシビシと

叱責をされ(いまだったらパワハラとか言われちゃいますね)、

本当に怖かったのですが、仰ることは納得でした。

一番印象に残って、おお、と思ったのは。

『指揮だけ見てどんな曲かわからねえのは指揮じゃねえ!』

というお言葉でした。

実際に音が聴こえなくても、指揮の振り方だけでどんな音楽が

流れているかわかるべき、という当たり前の事のようですが、

実際に、その後色々と合唱関係の伴奏をして、そうでない方

の方が多かったりして、がっかりする事が多々ありました。

 

試験の課題はベートーヴェンの「交響曲第3番 英雄」でした。

ピアノ連弾用の楽譜があり、それを順番に学生が2人で弾いて、

指揮する、という形でした。

冒頭部分だけなのですが、オーケストラのスコア(総譜)のコピー

を見て振ります。

生まれて初めての指揮でしたが、合図を出して演奏が始まる

というのが、どきどきで、でも面白かったです。

 

それと、<音楽社会学>という授業。

音楽を通して社会を見るという内容ですが、宗教との関わりも

大きいものだったり、興味深いお話を聞けて、これも楽しい

授業でした。

その先生が、全人教育の玉川大学ゆかりの先生で、授業の初めに

歌を歌う、というコーナーが設けられていました。

そこで、その場で出来る簡単な合唱や輪唱を教えていただき、

現在やっている歌の会でもその時に習って曲が活躍しています。

 

ここまで、私の音楽経験=学んできた事のお話でした。

これ以後は、音楽のお仕事関係のお話になります。

学生時代の話などは、また何か思い出したらお話させて

いただきたいと思います。

では、また。