こんにちは。
前回に続きまして、練習の仕上げの時に気をつけたい事を
お伝えいたします。
略号<pf>と記載されるピアノフォルテという楽器で
演奏するということは、強弱等で表情をつけて、
楽しさ、元気さ、悲しさ、慰め、勇ましさ…などの様々な
物語を語ることが求められます。
今回は、表情についてのお話ですが、だいたいは、
基本的な音楽のきまりごと、という感じです。
楽譜に書かれている事だけでなく、書かれていなくても
気をつけたい事があります。
【楽譜に書かれている事】
<全体の速さ> 楽譜の左上に記載されています。
〇言葉(イタリア語)でおおよその感じを示す
〇音符と数字で1分間に打つ拍の速さを示す
<曲の途中での速さの変化> その都度記載されます。
言葉(イタリア語)で示す
<強弱>
記号や言葉(イタリア語)で示す
<音のつながり>
スラーで示す
<音の表情>
言葉(イタリア語)で示す
【楽譜に書かれていないけれど…の事】
※以下は、私の主観も入っていますので、完全に正しいとは
言い切れませんことをあらかじめお含みおきください。
★拍子の1拍目は強い拍になる
※ただし、前からの繋がりでスラーの最後の音になる時などは
強く弾かない=下記
★スラーの終わりは乱暴な音にしない
※話し方でも、終わりを強く言うとキツい感じになりますよね。
★音が上がっていく(上行)時はクレッシェンド (だんだんに強く)
※盛り上がる時は急ぎ目で
音が下がっていく(下行)時はデクレッシェンド(だんだん弱く)
※静まる時はブレーキがかかる
★基本的に和音は最上音がメロディーになっている
★伴奏は主役のメロディーよりでしゃばらない
トロイメライの作曲者シューマンさんは
『伴奏はいくら小さくても小さ過ぎることはない』
と指導書に書かれたとのことです。
★曲全体で一定のテンポは保たなければならないが、
それぞれの小節や拍、音符が機械的に同じ長さには
ならないことがある
※音を大切に弾く時に間をとったり、感情の高まりを
表す時に急いだりすることもあります
以上、仕上げ練習をしていく時に気をつけたい音楽の表情
についてのお話でした。
次回は、通し練習のやり方についてのお話です。
では、また。
♪おまけクイズ 第5回♪ の答えは 赤とんぼ でした。
白い鍵盤 ソラシドレミファソラシド で弾くと
ソドド~~レ|ミソドラソ~|
ラドド~レ~|ミ~~~~~|
ミラソ~~ラ|ドラソラソミ|
ソミドミレド|ド~~~~~||
となります。