なんて濃い半年だったんだ
毎朝、捨て回がないほどの充実ぶり
好きなシーンが多すぎるのだけれど
最終回を見ての感想なんぞを書いておこうと思う
いやぁ、最終週に美佐江さんが絡んでくるとは
思わんかったね。
とはいうもののあの新潟時代の美佐江さんの
モンスターぶりはホラーだったね
美佐江とみゆき役の女優さん(片岡凛ちゃん)
の存在感よ!
新潟編が終わってからも
どこかで美佐江が出てくると思っていたので
学生運動の人たちの腕に赤い紐巻いてたら
どうしようかとドキドキしてた私(笑)
おばあちゃんあんない優しそうで
いい人っぽいのになぜに美佐江の
ような娘になったのだろうか
父親が支配的だったからか?
「どんなあなたでもどんなありきたりな
話でも聞くわだから話しましょう何度でも」
みゆきの中にあった優等生の仮面も
母からの呪いもとけて良かった
片岡凛ちゃん、注目するわー
そして尊属殺人の裁判
えげつないわ
遠い昔の日本の話と見ていたのに
えっ!この判決って私もう小学生になってるし…
そうか、私が子供の頃ってまだそんな時代だったのだ
行けー、山田
裁判シーンになるとよねさんが
クローズアップされる場面が多くなる
なんか最初の頃よねさんと轟が
くっつくとかの展開なのこれ?
とか思ってたんだけど浅いわー
私の思考回路の浅さって
もうねきっと馬鹿なんやわw
ひどい家族に自分の人生無茶苦茶に
されても親を見捨てられないのが
良しとされるのが嫌いだった
ほら、朝ドラって
ろくでもない父親と気の毒な娘とか
やっぱりろくでもない兄と妹とかっていう
設定多いじゃないですか
(おちょやんとかスカーレットとかちむどんとか)
それでも娘は父親や家族を見捨てられない
みたいなあれが本当に腹立つんですよ
家族を許さなくていい
親にとらわれる必要はないっていう
別に親でなくとも梅子さんのように家族との
決別をした人もいる
親であれ、夫であれ、子供であれ、妻であれ
誰であったって搾取していく人とは離れた
方がいい。そう、潔いほどに
そこから逃げなさいと言ってくれる
良いドラマやった
なんといっても寅ちゃんがいつも
正しいわけではないところが良かった
失敗もするし、間違いもする
それでもなんどもやり直すんですよ
人の意見に耳を貸す柔軟さ
寅子はしょっちゅう怒ってるし声をあげる
普通そうなったら対立関係になって
いくものじゃないですか
でも寅子は対話しようとするんですよ
どんな時も話し合おうとする
相手がずっと若い後輩だろうと
その態度はとても真摯で
ああ、これは見習わなければいけない。
誰も否定しない
寅子のように好きな仕事にまい進しな
がら生きるのも、花江ちゃんのように
家庭の主婦として家族の幸せのために
生きるのも、のどかのように子供も
いらない自分のためにだけ時間を
使いたいっていう人生を選ぶのも
涼子さまや梅子さんやヨネさん
どの生き方も否定しない
そしてそれは誰かに強制されたもので
なくて自分で選んだ人生
朋一が家具職人になるっていいだしたの
はびっくりしたけれど(笑)
特別でなくてもいい
何物にもなれなくていい
そういう人生も応援してるって
いうのが素敵だった
優未はその象徴みたいなもの
好きなこととやりたいことがたくさんある
この先、私は何にだってなれるのよ
それって最高の人生でしょう
最高に育ててもらったって思ってる
たくさんよりどころを作ってほしいって
言ってたでしょう
優未にはたくさんの居場所がある
寅ちゃん!大成功だよ
優未はなんて素敵に育ったんだ
そして優三さんがちんまり座っていた時には
号泣でしたわ
ありがとう、ありがとう、
優三さんを再登場させてくれて(大泣き)
「みーーんなが好きなようにして
みーんながそれを応援していければ
我が家はずっと安泰だわ」
花江ちゃんのこの言葉
心の床の間に掛け軸にして飾ります
「君のように血が流れていても
その地獄に喜ぶものはほんのわずかだ」
そういった桂場に
「いつだって私のような女はごまんといますよ
ただ時代がそれを許さず特別にしただけです」
そう答えた寅子の前にイマジナリーはるさんが現れる
「どう、地獄の道は?」
「最高です!!」
人が宣う地獄の先にこそ
わたしは春を見る
米津玄師は天才か!
この歌詞は沁みる
どの地獄で生きるかは自分で決める
そしてそんな地獄の先に春はある
生き切った寅子そのものやん、この歌詞って!
そうやって道を切り開いてくれた寅子の
ような人たちがいたから今がある
そしてまだまだ道は続いていく
すべて国民は
法の下に平等であって
人種、信条、性別
社会的身分または門地により
政治的、経済的、または社会的関係において
差別されない
憲法第14条が
しばらく私の頭の中から離れそうにないな
半年間とても楽しかったです!
さよーならまたいつか!