高橋大輔くんを見に行ってきた。

いや、正確に言うと、

村上佳菜子の「フィギュアスケート音楽会」に行ってきた。

 



特別ゲストが高橋大輔。
指揮は田中祐子さん、テノールに工藤和真さん。
演奏は京都市交響楽団。

というわけで、クラシック好きの友人を誘って行ってきました。

6列目という、なかなかの良席をゲットしていたのだが、

ん?ん?んんん??

なんと6列目が最前列。

これはもうヤバいことになる自分しか想像できず

すでに召されそうである。

もうね、近いのよ、大ちゃんが!
曲の合間に出てきて村上佳菜子ちゃんと
田中祐子さんの三人でトークを
繰り広げるわけですが

かぶりつき。

大ちゃんが目の前にいる。

……いる。
本物がいる。

これはあかん。
距離感がおかしい。生ですよ、生。

ものすごく見たい。
でも目は合わせられない。

いや、ちょっとくらいは合わせたい。
でも認識はされたくない。

胸の奥が勝手に騒がしい。

更年期のホットフラッシュか?

いや、違う。

これは推しです。
推しによる動悸です。

もちろん恋愛感情のアレとは違う。
そういう話ではない
そこは間違えないでいただきたい
推しを目の前にしたときだけ発症する
特殊な乙女である。

気づかれないように

上から下まで穴が開くほど凝視。

感極まった挙句、

「大ちゃんの耳、ピカピカしてる……」

と言い始める。

輔ヲタって儚い生き物ですね。

……耳見てどうするよ。

友人は「私はもみあげも凝視した」と。

くそう。負けた。

私はもみあげを見るのを忘れた。

次回への課題、もみあげ。

そして笑いジワ。

これがまた、すこぶる良い。

思い出しただけで白飯三杯いける。

笑いジワで飯を食うな(笑)

……私はいったい何を見に来たんでしょう。

フィギュアスケート音楽会です。

そうでした、そうでした。

音楽会そのものも、めちゃくちゃ楽しかった。

そもそも知ってる曲ばかり。

 



大ちゃんがバンクーバーで滑った『道』

トランペットが素晴らしい

『道』は泣けるんよねー。

脳内ではもちろん大ちゃんが

滑り出す⛸️


思いのほか(って言ったら失礼か)

心に残ったのがストラヴィンスキーの『火の鳥』。

音がひとつ、またひとつと重なり、どんどん厚みを増していく。

田中祐子さんがグッと手を握り

「もっとこい、もっとこっちにこい」と

言うように楽団に手を差し出すと

音がブワーァッと膨らんでいく。

その瞬間が、なんとも気持ちいい。

とてもスレンダーな方なのに

いったいどこにそんなパワーがあるんやろう。

繊細なのに力強い。
指揮者って、こんなにも音楽そのものなんやなぁ

もう全身で音楽を引っ張っている。

何十人もの演奏者が出す音を、
ひとつの大きな音にまとめていく。

そして、今回、一番心を打たれたのは

『ロクサーヌのタンゴ』

私が高橋大輔に堕ちたプログラムだ。

コンマスのヴァイオリンが圧巻で、鳥肌もの。
途中で弓の毛?糸?が切れて

びよんびよんとアホ毛みたいに

なっていたのに、そのまま演奏。

曲が終わった途端、その毛をバリバリむしり取って足元へ。

ワイルドやったわーー。素敵。

 

もし弦が切れて演奏できなかった場合は

どうするんだろうっていう私の素朴な質問に

友人が答えてくれたんだけれど

後ろのヴァイオリンの人が前へ前へと

バイオリンを渡していくものらしい。

なるほど、そんなリレー形式なものなのね。

そして田中さんから「この曲は色っぽさを感じるけど

当時何歳ぐらいで滑ってたんですか?」と聞かれ、

「19か20ですかね」

と答えた大ちゃんに、

「いやらしぃ~💕」

と田中さん(笑)。
もちろんいい意味でですよ。
確かに、けしからんロクサーヌでした。

 

私が一番好きだったのはこのエキシビション

2007 WFS EX Daisuke Takahashi

youtubeで探してみて。


最後は『誰も寝てはならぬ』。

工藤和真さんの声量が、とにかくすごい。
空気そのものがビリビリ震えて

身体の中まで音が入ってくる。

 

感動したわ。ドキドキした。

 

他にも『オペラ座の怪人』の時には

衣装の話でスカート丈で年齢を表現してる

みたいな話からオペラもそうだ、って

いう共通点がみえたり

とにかく佳菜子ちゃんの司会がグッジョブなのと

田中さんがめちゃくちゃ面白い。

宝塚の男役みたいにシュッとして

かっこいいのに指揮台から降りたら

お茶目すぎて大ファンになってしまった


そしてダンディな大ちゃんも堪能。

茶色っぽい三つ揃えのスーツ
ツヤのある茶色の靴。
ポケットチーフまできっちり。

 

本来は

草葉の陰から
そっと見ていたい。
ひっそり。
慎ましく。
気配を消して。

だが、しかしですよ。
目の前にいるんだもの。
そりゃ見るでしょう。
見てしまうでしょう。
抗えないでしょう。

輔ヲタだもの。

……みつをか。

 

(枚方市総合文化芸術センターより)

 

 

ただ、最前列にはひとつだけ難点が。

ずっと上を向いていたので、首が痛い。

終演後、

「首、痛いわ」

と言ったら友人が、

「いやいや、その痛みは余韻というのよ」

と。

名言。

 

友人も高橋大輔を堪能してくれたようだ。

もちろんコンサートも♪

(11月の京響、京都公演チケットゲットしているらしい)

そんな余韻に浸りながら、来年3月に岡山で

大ちゃんのショーが開催されることも告知された

楽しみ~~!

きっと暖かくて(世界観はダークかもしれんけど)

幸せな気持ちになれるショーになるはず(期待)です。

 

 

 

 

 



 

 

 

先日、妹からLINEが来た。

「お姉ちゃん、免許更新なんやけど

マイナ免許証にしたほうがええん? 

従来のでええん?」

 

さぁ、どっちがええんやろ。
マイナ免許証のメリットも、いまひとつピンとこない。

「従来のでええんちゃう?」

と答えた私。

 

でも、ふと思った。
そもそも私、あと何回この免許証を更新するんだろうか。

 

そんなことを考えていたところに観たのが

舘ひろし主演の『免許返納!?』

 

車とバイクが似合いすぎる男、舘ひろし。
「あぶない刑事」がちらつくのは、もう仕方あるまい。

 

舘ひろし演じる南条弘は70歳の映画スター。
今もアクション映画がやりたい。
フェラーリにも乗りたい。
ハーレーにも乗りたい。

 

ところが、ひょんなことから
「南条さん、免許返納するらしいですよ」
と話が勝手に広がっていく。

本人、
「いや、そんなこと言うてへんけど?」
である。

 

発端は、宇崎竜童演じる友人・尾崎のバイク事故。
そこから今度は尾崎の息子が厄介な連中に付きまとわれ

舘ひろしが助ける。

 

なるほど。

息子、投入。

 

いや、でもこれ、免許返納と

どこでつながってるんだ?(笑)

 

この息子役の男の子
「どこかで見たことある……誰やったっけ」
と思っていたら、

「あっ!『国宝』や!」

こういうの、思い出した瞬間だけ

妙にスッキリする(笑)

 

さらに宇崎竜童の元妻役が

大地真央、真矢ミキ、MEGUMI。

……待て待て。
宝塚好きか(笑)
元妻、だけでなくキャストは

なかなか豪華。

 

で、映画はというと、
ものすごく面白かったかと言われると

まぁ、そこまででもない(笑)
かといって、つまらんかったと怒るほどでもない。

 

ただ、観ながら思った。

舘ひろしも70歳。(実年齢は76歳だった)
70歳は免許返納を考える年齢なんやな。

私自身も、あと何年車に乗るんやろ。

 

別に車が大好きなわけでもない。
それでも、いざ免許を返納するとなったら

きっとちょっと寂しい。

今まで普通にできていたことが、ひとつできなくなる。

歳を取るって、そういうことなのかもしれない。

 

でも、できなくなったことには、
「はいはい、次いこ」
くらいの気持ちで。

できることは楽しんで
老いぼれることなく
溌溂と人生後半を歩いていきたい。

そんなことを、妙に明るく吹っ切れた顔の舘ひろしを見ながら思った。

 

 

監督 河合勇人

脚本 林民夫

CAST 舘ひろし、西野七瀬、黒川想矢、吉田鋼太郎、大地真央、

真矢みき、MEGUMI、八嶋智人、内藤豪志

西岡徳間、ベンガル、品川徹、南野陽子、宇崎竜童

 

2026年製作/119分/PG12/日本

 

 

 

一日百円よ。
一日百円。

お客さん一人来て、百円。

それで家賃とか食費とか電気代とか

どうしてんの。

 

父も母も出て行ってしまって

17歳の頃から一人暮らし。
そのうえ視力も失っている。

 

普通に考えたら、

「いやぁ、大変な人生ですね……」

となるところなんですよ。

 

ところがね。

この店主、全然不幸そうじゃない。

 

慎ましく暮らして、淡々と毎日を過ごしている。

点字本を持ってきてくれる人がいたり

市の福祉担当の人が訪ねてきたり。

人付き合いが多いわけでもないのに

なんだかちゃんと人の中で生きている。

 

そして店にやって来る人たちにも

それぞれ事情がある。

子どもの頃にこの店を利用した人が

大人になってまた現れたり。

「あれ? この人、前に出てきた人やん」

みたいなことが、少しずつ出てくる。

 

しかも面白いのが、店主本人が

ずっと語るわけじゃない。

のれんだったり、自転車だったり、猫だったり。

 

そういうものを通して、静かに時間が流れていく。

「あれ? 結構な年月、経ってない?」

20年くらい経ってるよね?

……いや、もっと?

エピローグまで来ると、さらに10年ほど。

えーっと。

店主、今いくつ?

 

人は歳をとって、生活も変わる。
いろんなものを手に入れたり

失ったりする。

その横で「あずかりやさん」だけは

変わらずそこにある。

 

なんかね。

こういうの、好きなんですよ

預けられていく物のひとつひとつに

その人の人生がちょっとだけくっついている。

忘れたいもの、大事なもの

言えなかったこと。

物を預かっているようで

その人の時間まで預かっているような感じがする。

 

エピローグの石鹸さんも

少し希望が持てる終わり方で、

「ああ、よかったな」

と思う一方、

「で、この先どうなるんやろ」

とも思う。

 

なんか優しい。

でも、ただ優しいだけじゃない。

ちょっと悲しくて、切なくて、寂しい。

 

私だったら何を預かってほしいかなぁ?

と考えてみたけれど、

ううん、特にない。

大事なものなら手元に置きたいし

いらないものなら捨てたらええやろ。

……ということは

私には必要なさそうなお店だ。

 

でも、誰かにとっては

どうしても自分では抱えていられないものを

そっと預けられる場所なのかもしれない。

 

そんなことを思わせてくれる

ちょっと不思議で優しいお話でした。

続編もあるみたいなので

また借りてこよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

VIVANT

前半戦、完結

……だそうです。

いや、待って

シーズン2

毎回なんだかんだ、ややこしいことになってる。

脳みそをフル回転させながら、なんとなく
流れに乗ってみているわけですが

よーく考えてみたら

事態、あんまり進んでなくない?

何してんのや。

普通ならもう黒須も野崎も

拷問でとっくに死んでる頃ですよ。

そして、やっぱり新庄は生きてた!

まぁ、そうでしょうよ。
チョッキーがあんなに
「しんちゃぁぁーーん!」
って叫んでたんだから。
ここで死んでました、では

チョッキーの立場がない。

すっかり愛されキャラで、大活躍なチョッキー

存在感、抜群。

ただ、ゲイとかセクシャリティについての描き方は

ちょっと気になった。
チョッキー自体は魅力的なのに

そこを笑いにする感じが

「今の時代、これ大丈夫か?」
と、ちょっと心配になる。

そしてなぜに吹き替え!!!!!

字幕でええやないか!

小日向さんの長野専務は
まさか今さら
「実はシンシン側でした」
とかないよね?

長野専務が派遣したエージェントって

チョッキ‐が新庄に抱きついたときに

ひき剥してたあの人よね? ベルンよね?

登場人物多くて関係も名前も覚えられん💦

もう『VIVANT』を見てると

ちょっと怪しいだけで全員疑ってしまう。

「まぁ、この人は大丈夫やろ」
からの

「待てよ?」
完全に人間不信を植え付けられている。

そんなこんなで最後は、
乃木、ノコル、チョッキー

テントのメンバー、新庄まで加わって

いざ、シャキ城へ!

となったところで

終了。

いやいやいや。

ここからやん。
前半戦完結って言ったら

救出までは行くやろ、普通…

何も完結してない。

練習だけで終わったwww

引っ張りすぎや。

 

せめて城の中に入ろう。
門くらい開けよう。

後半…

大丈夫か?

頼むで。
 

で、Tかわですよ、Tかわ。

……って、

Tかわってなんやねん(笑)

『Tシャツが乾くまで』を略してT乾。

なんか「ちいかわ」みたいやないか。

いや、全然かわいくないんですけど(笑)。

ということで、

T乾、最終回。


初回の

ちょっとサスペンスっぽい始まりに
「おっ? 何? 何が起こるん?」
と、食いついたわけです。

これはただの不倫ドラマじゃない

何かあるぞ、と。

ところが回を重ねるにつれて
「あれ?」
となり、
「ん?」
となり、
「……で?」
となってしまった。

いや、待って。
私が勝手に期待しすぎたんか?
そうなんか?


とはいえ、蒼井優も松山ケンイチも中島歩も夏帆も、
俳優陣はほんまに素晴らしかった。

みんな、うまい。

咲子と充が選んだ生き方
まぁ、本人たちがそれでいいなら、
それもありなんでしょう。

人には人の人生がある。

「夫婦はこうあるべき」とか、
「普通はこうする」とか、
そんなもん知らんがな、と。

本人たちが納得して幸せなら、
他人がとやかく言うことでもない。

……とは思う。

思うんだけど。

充、どうやって暮らしてるん?
ここだけは気になる。

仕事は?
生活費は?
食費は?
家賃は?  謎である。

でも、最後の充の顔。
なんというか、つきものが取れたみたいな、
すごくいい顔してたよね。

あれを見ると、
「ああ、本人はこれでよかったんやな」
とは思う。

 

バスの中で少年に話しかける充
(かつての自分か?)
「どこいくの?
大丈夫、大人になると帰る場所増えるから」

ほんまやな。
咲子の家にも、千葉のあっくんの家にも
直人の喫茶店にも
もしかしたら中島の家にも…

流れるスピッツ♪ 胸に沁みる

 



ラストの、

「ただいま」

「おかえり」

あれは……
充よね?
そうよね?
そこ、ちゃんとそうよね?

なんか最後まで見てきたこっちとしては、
「え、誰?」とはなりたくないんですけど(笑)。

二人が選んだ人生を、
最後はそのまま受け止める。
そんな終わり方だったのかな。

うちの夫も退職したら、
時々失踪してくれんかな

 

あー、それはもう、徘徊になるのか・・・💦

 

 

 


オランダ、リトアニア、モロッコ

アイスランド、中国・ハルビン。

まあ、出てくる場所がいちいち遠い(笑)


この本は、人生にちょっとつまずいた人たちが

海外へ一人旅に出る5つの短編集。

仕事で失敗したり、恋人に振られたり

親しい友人が結婚して取り残されたような気持ちになったり

長年介護してきた家族を亡くしたり。
信じていた恋人のとんでもない一面を知ってしまったり。

いやいや、みんな結構なものを抱えて旅に出てます。

でも、旅に出たからといって

悩みが全部きれいに解決するわけではない。
そこが、この本のいいところなのかもしれない。

知らない国へ行って、知らない景色を見て

知らない人と話す。
そうすると、自分がずっと抱えていたことを

少し離れたところから見られるようになる。

特に印象に残ったのが「遠くの縁側」。
仕事を辞め、自分で手を入れた家で暮らす先輩が、
「自分の人生の何分の一でいいから

ここで風に吹かれて座っていたい」
と言う。

何かをしなくちゃ。
どこかへ行かなくちゃ。
時間を無駄にしちゃいけない。
そんなふうに毎日を過ごしていると

何もしないでただ座っていることが

ものすごく贅沢になってしまう。

アムステルダムにはベンチがたくさんあって

それを「広い縁側みたい」と感じる主人公。

ああ、なるほどなぁと思った。

そしてこの本、出てくる食べ物が

いちいち気になるんですよ。

人間、どんなに悩んでいても

おいしいものは食べるんやな(笑)。

 

オランダではコロッケ。

リトアニアでは、まさかのイクラが乗ったパンケーキ。

アイスランドではヨーロッパで一番おいしいと

言われるホットドッグ。

ハルビンでは、いろんな種類の餃子。

でも、旅って食べ物大事よね!

人生の大問題を解決するためじゃなくても

おいしいものを食べて、きれいな景色を見て

誰かと話して、ああ、ちょっと楽になったな

と思えたら、それで十分なのかもしれない。

ただ、短編集なので
「さあ、これからどうする?」というところで

終わる話が多くてそこはちょっと残念だった

えっ、ここから先は?
もうちょっと読ませてよ(笑)。

日本に帰ってから、この人たちはどうしたんだろう。
旅に出る前とは、ほんの少し何かが変わったのだろうか。

もちろん、人生なんて

旅行から帰ったら急に全部うまくいくほど甘くない。
仕事の問題も、恋愛も、人間関係も

そのまま残っているかもしれない。

それでも、ほんの少しだけ

自分の見え方が変わったなら、それでいい。

オーロラが見られなくてもいい。
人生の答えが見つからなくてもいい。
旅先でコロッケを食べて

イクラのパンケーキを食べて、餃子を食べて。
そんな小さな「おいしい」と「楽しい」が

案外また明日から生きていく力になるのかもしれない。

読み終わって、ちょっと旅に出たくなった。

恋愛も人間関係もさほど悩んではいないけど・・・

 

知らない街のベンチに座って

何もせずぼーっとしてみたい。

 

今ならまだ、この人何してるんやろ?

ぐらいで済みそうだし

認知症の徘徊老人と間違われることも

多分…まだ、ない。(笑)