原作の「舟を編む」を読んだのはいつだっただろう

10年近く前じゃないだろうか

三浦しをんさんが本屋大賞を取ったこの小説

とても好きだった

映画もみたがそちらもよかった

NHKドラマ化されると聞いて期待していたが

これが、あなたとても良いのですよ

毎回なんだか胸がいっぱいになって泣いている

 

 

ドラマ版になって原作や映画と大きく変更されて

いるのが主人公だ

原作では、馬締(まじめ)が主人公だが

ドラマの主人公は岸部みどり(池田イライザ)になっている

 

最初ドラマを見た時に

「え?こんな人いたっけ?」と思うぐらいすっかり

忘れていた。

原作ではたしか途中から出てきたキャラクター

だった気がする

 

ドラマは馬締が香具矢さんとはすでに結婚して

いるところから始まっているので

原作の半分より後から始まっている感じか?

 

辞書は言葉の海を渡る船

毎回「ことば」が印象的に使われるので

もう、前のめりで見てますよ

 

初回の「なんて」があんな風に使われて

最後にそれまでの「なんて」がつながったとき

ぞわゾワッと寒気がしましたよ

なんて!なんてうまい脚本なんだ!!

 

この前の第5話もよかった!

「愛しい」と書いて「かなしい」と読むなんてしらんかった

「ウムン」の話も「からかう」の話も

母親と子供の思いに絡めて上手な展開だった

 

毎回毎回、言葉の使い方がうますぎて

そういうこと!!そういうことだったのね!

と気が付いた時にはらはらと涙が流れます

 

また、松本先生がいいんですよ

恭平ちゃんが(柴田恭兵ね)ちょっと見ない間に

えらくおじいちゃんになっていて少々驚いてますが

さすがの存在感で、初回の

「悪いのは言葉ではありません

その選び方と使い方です」の言葉にハッとしました

 

私も一緒に辞書作りたいわ!!

出来上がるのが先か私の寿命がつきるのが

先になるかわからんけどww

好きなもの、好きなことにのめりこんでいく

登場人物たち

三浦しをんさんの本によく出てくるタイプですよね

みんな魅力的なのよ

 

用例採集のメモをもって町中でいろんな言葉を

集めているシーンが映画でもあるのだけど

大好き。

 

言葉って意味が一つだけではないんですよね

信じるために言葉を疑うって考えたことあります?

奥深いわー

言葉で傷ついたり救われたりしながら

誰かとつながるために言葉があるんだろうな

 

思ってもないのに言っちゃったり

思っているのに言えなかったり

 

言葉って難しい

でも、言葉に支えられている

 

そもそも「舟を編む」っていうタイトルからして

素敵ですよね。

 

本当に脚本、演出、スタッフも役者も見事すぎ!

 

久しぶりに紙の辞書を引いてみたくなるドラマです