『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』 | *ごまめのはぎしり*

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※ドラマは基本ネタバレしていますのでご注意下さい。

先日のおしゃれクリップ

高橋大輔がゲストということで

うきうきしながら見ていると

子供に授乳しながら見ていた娘が

「あれ?大ちゃんって

歯の矯正してるん?」

っていうのだ。

なんだかワイヤーのようなものが見えた

とか言うので私も注意してみてみたの

だが私にはよくわからなかった。

 

娘の見間違いかもしれないが

以前大ちゃんがインスタライブで

矯正したいみたいなことを言っていたので

案外本当に矯正中なのかもしれない

 

昔からの友人の育三郎が司会なので

なんだかとてもリラックスしてる

大ちゃんがみれて楽しかったです。

 

今度の日曜日には

こちらにも出演ですってよ。

 

 

 

 

さて、本題

12月に録画したままになっていた

ドラマを今更ながら見た

これがよかったんですよ!!!

 

『デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士』

 

 

結婚に失敗し、職場でもうまくいか

なかった荒井尚人(草彅剛)は

生活のために唯一の特技である

手話をいかして手話通訳士となった

ある日、荒井は刑事事件に問われた

ろう者の法廷通訳を引き受ける。

 

そんな尚人のもとを

刑事の何森稔(遠藤憲一)が訪れ、

殺人事件について尋ねる。

その事件は17年前に尚人が手話通訳を

担当した、決して忘れることのできない

事件と関係していた。

 

いやぁ、手話のシーンが多いので画面

には字幕が入るんですよ。

全編字幕入りです。

音のない場面が多いのに全く

飽きないというか

かえって画面に引き込まれていく

あの緊張感とスピード感は

なんなんだろう。

 

原作全く未読なので

いったいどういう話に転がっていくのか

予想がつかないんですよ。

いったい犯人はだれなのさ?っていうね。

 

耳の聞こえない両親の間に生まれた

耳の聞こえる子供のことを

「コーダ」っていうんですね。 

初めて知りました。

 

ほら、映画で「コーダ あいのうた」って

あったじゃないですか。

あのコーダってそういうことだったのね

って今更気が付くという・・(映画はまだ見てない)

てっきり曲の最後にまとめられた

部分のコーダのことだと思っていたわ。

 

コーダの役を草彅君がやってるんだけれど

両親に兄、自分以外の家族はみな耳が

聞こえないから、小さいころから

通訳をしなくてはいけなくて

家族の中で一人だけ耳が聞こえることで

孤独を感じながら成長してきたわけです。

家族であるがゆえに

ろう者であることも聴者であることも

辛く苦しい現実

複雑な感情を抱えながら

生きてきたんですよね。

 

最後に兄と草彅君が喧嘩する場面

感情を振り絞る荒井(草彅)に

涙が出ましたよ。

 

その兄の役者さんをはじめ子役も含めて

ろう者の役は実際のろう者の方が

演じていらっしゃったようだ

 

いくつか忘れられないエピソードや

言葉があるのだけれど

 

「気づいてもらえなかった子どもも

寂しいけれど
気づけなかった親はもっと寂しい」

 

もうね、親になった今なら

その親の気持ちが

痛いほどわかるわ。

 

そして、父親の余命宣告を母親に

伝えなくてはならないシーンは辛かった

早く大人にならなければならない子供だったんだな

 

荒井が手話通訳をしていた高齢男性の

益岡は

「妻も私も 子どもを望んだが… 

だめだった
高校生のとき 妻は 両親から

盲腸だと言われ手術を受けていた」

っていうね、優生保護法の名のもとに

本人も知らないうちに
不妊手術を受けさせられていた話は

衝撃だった

 

ミステリーとしてもいったいどういう

展開?

誰が犯人なの?と思いながら見つつ

いやいやいや・・・この展開だけは

やめてくれよと願っているほうへ

向かって行って、着地点がうっすら

見えてきた時の悲しみよww

 

あなたは私達の味方?それとも敵?
犯人は聾者なのか?

 

社会派ドラマではあると思うけれど

エンターティメント性も充分

なによりとってつけた感動作みたいに

しないところがよかった。
 

後半はちょっとかけあしというか

詰め込んだ感はあったのけれど

内容の濃いドラマだった

 

ただ一つ突っ込んでいいのなら

結婚式であれはないわーーー

もうね、私がその結婚式の参列者の

気分になってしまって

いたたまれないww


今やないとあかんかったんか!!!

 

しかし、それよりなにより

私がこのドラマで驚いた声を上げたのは

娘が

「あれ?これ〇〇〇〇君ちゃう?」

と言った瞬間だ

〇〇〇〇君というのは娘の

小中学の同級生の事で

なんと、ほんのちょい役だったが

ドラマに出ていたのだ!

 

私は全く気が付かなかった

 

矯正中のワイヤーといい

娘が目ざとすぎるのか

私がぼぉーーーーっとしすぎなのか。

 

原作は続編もあるので

ドラマのほうもシリーズ化されると

いいなぁと願っている。