休みの日なのに夫が

「ちょっと用があるので職場に行ってくる」

と支度を始めた。

ふうん、と聞いていたのだが

そういえば夫の職場の近くには

六波羅蜜寺があったはず。

 

「私も行くーー、

見たい仏像があるねん

ほら、なんやったっけ

口からオロロロ~~って

なんか出してる仏像」

 

「ゲロ?」

 

そうやない、そうではないのよ

そこでリバースしてどうするよ

 

これですよ、これ。

 

空也上人像

オロロロ~~~

 

運慶の四男康勝の作。

胸に金鼓、右手に撞木

左手に鹿の杖をつき、

膝を露に草鞋の姿。

 

そもそもなぜこの仏像を見たくなったのかと言えば

よくお邪魔している「きざりんさん」のblog。

東京駅に「そうだ、京都行こう」

キャンペーンで空也上人が大集合していると

教えてもらったのです。

 

47都道府県分の空也上人のパネルが

それぞれの土地の言葉で

「そうだ、京都行こう」と言ってるのだ。

これだけ空也上人がうじゃうじゃいると

圧巻だ。シュール~~

 

「なによりも大事なのは日常」きざりんさんのblog

 

なんだか空也上人に会わないと行けない

という強迫観念にかられて

 

行ってきましたよ、京都へ!

空也上人の口からオロロロ~~と出てるのは

「南無阿弥陀仏」と唱えた声が、

阿弥陀如来の姿になった瞬間が

表現されているそうですよ。

 

拡大するとこんな感じ

 

 

空也上人さまのお隣には平清盛像も。

まぁ、きれいな頭の形(それ?感心するとこ・・・)

 

こっちも教科書や資料集とかでみたことある有名な像です。

 

 

お目当ての空也上人をみたあとは

爽やかなお天気だったのでてくてく

歩くことに。

 

疲れると

目の前に流れる鴨川をみながら休憩

湿度が低くてカラッとしてて気持ち良い。

 

 

テラスの席は日よけにすだれが屋根のように

かけてあり、よい日陰を作っていたのだが

日も陰ってきたのでお店の人がヒョイッと

柱によじ登ってからすだれをくるくると

巻いていったのだ。

 

そして目が合うと

「箕面のサルと呼んでください」って

言うものだから

私の中の京都人の血が

(滋賀県人やけど)

ムクッと顔を出してきて

 

「いややわ~、箕面のおサルさんは

えらい元気で嵐山のおサルさんとは

どこか違うわ~」って

心の中で言いました笑い泣き

 

訳「大阪人はがさつやな

ホコリが落ちてくるねん」

 

ひゃぁ~~いけず~(笑)

 

ちまたで話題になる京都人の嫌味は

ネタの部分が大きいなと思います

嫌味な人に都道府県は関係ないわ。

 

 

さて、一休みの後は

NHKのドラマ「京都人の密かな愉しみ」

の中でパン職人の葉菜(趣里)が

働いていた玉井のパンやさん。

ロケ地になっていたのが

「Boulangerie MASH Kyoto まっしゅ京都」

 

「タンドリーチキン 塩糀フランスのサンドイッチ」

「白味噌とホワイトソースのクロックムッシュ」

「九条ネギとベーコンの焼いたん」

その他にもカレーパンやらクロワッサンやらを買う

 

旨し!

 

そのまま四条まで出て地下鉄で帰ろうと

言うことになってまたてくてく歩く

 

寺町京極を歩いていると

なんだか聞き覚えのある曲が。

これは・・・

「潮騒のメモリー」が流れてました(笑)

あまちゃん、毎日見てます! らんまんも!

ついでにBSトゥエルブで始まった梅ちゃん先生も!

 

そのまま錦市場

もう閉まっているお店もちらほら

それにしても

相変わらず外国人観光客の多いこと。

(修学旅行生も)

 

そして、錦市場は店が閉まってからも

お楽しみが。

シャッターに伊藤若冲の絵が

描かれている店が結構あるんですよ。

 

 

確か伊藤若冲の実家がこの錦市場にあったはず。

夜になって人がいなくなると

伊藤若冲シャッター美術展の始まりです。

 

シャッターだけじゃなく垂れ幕にも伊藤若冲

 

 

外国人観光客で大混雑の錦市場をあとにして

ヨロヨロに疲れながら帰ってきました。

 

ちょうど出かけていた娘と帰りの電車が

一緒になりどこに行っていたのかと聞かれたので

「京都へね、ほら、口から」

オロロロ~~って出てる」って行った途端

 

「げぼ?」

 

・・・・・

 

お前もか!!

 

空也上人、ごめんよぉー。

 

たくさん歩いて

とても良い運動になったけれど

体力の衰えを実感

年いくと欲しい物第一位は

美貌でも、お金でもなく

体力! 

な気がする今日このごろでした。