ここ1週間ほど

古傷のある足が痛くて

歩くのが大変そうである

前十字靭帯の断裂と半月板の損傷

正座はできないし、時々膝がカクンと

力が入らなかったり、なにかの拍子に

うっかり膝をつくと

うめき声をあげている

 

「お父ちゃん、

高橋大輔と唯一おそろいやん」

と子どもたちに言われている膝の怪我

普通に生活するだけでも時に

支障が出ることがあるのに

その膝を抱えて競技をする。

 

今回の引退の理由で大ちゃんが語った

「ぼくの膝が限界」という言葉

 

ああ・・・

 

もうこれは何も言えない
 

NHKのインタビューの人が

「悔しいですね」と言った時に

私は思いがけず泣いてしまった

 

アメリカの焼き鳥屋さんで哉中ちゃんに

引退することを伝えたとき大ちゃんは

号泣したと言っていた

それを見てもらい泣きした哉中ちゃん

(どう見ても男女の別れ話の

シチュエーションやないか・・・)

 

膝のことがなければもう1~2年は

やりたかったと言う大ちゃん

 

この言葉を聞いて

私の中に少し残っていた

心残りみたいな

訳の分からない感情が

成仏したよ。

 

もうこれは自分の努力では

どうにもならない

ってどんな過酷な状況だったのか

私には想像すらできないよ。

 

昔大ちゃんが言った

「自分で変えられないものを受け入れて

変えられるものを変えていく」って言葉

 

膝の怪我という

自分では変えられないものを受け入れて

自分の可能性を見いだせる

エンターティメントの世界でまた

努力と覚悟をもって

新しい未来を切り開こうと

しているんだろうなぁ。

どこまで言ってもパイオニアだ

 

それにしてもにこやかで

清々しい会見だった

 

「現役復帰してからの自分が好き」

っていう言葉に驚く

大ちゃんが自分のことをこんなに

好きだといったことがあっただろうか

 

「自分で自分を褒めてあげられる

ようになった

これからの人生何があっても

もう大丈夫かな」

と言う言葉を聞いて本当に安心した。

嬉しかった。(涙)

 

現役に復帰する時に

何を豊かにしておけば自分らしく

いられるかがわかった

って言っていた言葉の意味

あの時は今は言わない

って言っていたけれど

きっとこう言うことだったのだなあと

また、聞いてもいないのに

勝手に解釈しているウザい

ファンで申し訳ない。

 

 

5月の風のように爽やかに

まるでスキップでもしそうな

ぐらい軽やかに次のステージへの

希望でキラキラしているかなだい。

 

なんちゅう幸せな引退会見

だったのだ。

 

大ちゃんだけでなく哉中ちゃんも

スッキリとした顔をしていたのが

嬉しかった

 

昨年までの哉中ちゃんをみていると

大ちゃんとの限られた時間の先の

別れを覚悟しているようなどこか

切なさを感じていたのだけれど

今シーズンの哉中ちゃんからは

そういったものを感じなくなった。

 

シーズンに入る頃だったかな

インタビューで哉中ちゃんが

「引退してもショーとか一緒に

滑ってってお願いしようと思ってた」

て言ったら横で大ちゃんが間髪入れずに

「全然そのつもりだった
俺は1人でも滑るし2人でも

滑るつもりだった

この関係性が終わるとは思っていない」

って言ったのよ。

その時の哉中ちゃんの嬉しそうな顔

 

高橋大輔のパートナーとして

アイスダンスをする

一つ間違えばそのファンが

敵になることだって

あったわけですよ。

でも私の周りで哉中ちゃんを

悪く言う人は居ない

それは哉中ちゃんが大ちゃんをリスペクト

していることがよくわかるっていうのも

あるけれど、それ以上に彼女の才能と

聡明さや人柄がとても魅力的だからだ。

大ちゃんと同じく笑いの沸点が

低いところも好き(笑)

 

ひとりひとりでも大好きなのに

2人が並ぶとより一層魅力的に

見えるのです

お互いを尊重しあい

信頼しあっている様子が

感じられて心がなごむのよ。

 

この3シーズンさまざまな困難が

あったと思うけれどそれでも

前を向いて進み続けたことに

感動してますよ、私は。

マリーナ・ズエワコーチら

フロリダのチームの

サポートも見事だった。

年下のチームメイトともいい関係だった

みんな楽しそうだったよね。

マリーナ先生がとても楽しそうで

かわいかった。

 

大ちゃんのスケート人生には

いろんな編があって

現役復帰編からアイスダンス編になって

今それが終わった

次は何編? 

エンターティメント編??

 

膝の怪我はもう

一生付き合っていかなければ

ならないもので時には痛みが

出てくることが

これからもあるのだろう

ただ、競技のエレメンツとしての限界は

あるもののパフォーマンスとしての

可能性は広がり

点数を取ることが至上主義の

競技の世界で、表現することに

全く妥協しない大ちゃんが

ルールに縛られることなく

より自由な表現が求められる世界で

どんな作品を魅せてくれるのか

哉中ちゃんという最強の相棒を携えて

ますます磨かれて進化して

いくんだろうなと

彼らの熱いパフォーマンスに

もうね期待しかないわけですよ

(願わくば振付師はちゃんと選んで)

 

来年開催が発表された「氷艶」

想像すると

なんだか武者震いがしてくる。

 

これでもう心臓が口から飛び出る

ほどの緊張をしながら試合を見ること

はないのだろうけれど、加齢のせいか

あの緊張感もそろそろ限界だった。

少しは寿命が伸びるかもしれない

 

現役復帰してからの5年間は

本当に楽しかった。

ファンにとっても幸せな時間だった。

そしてこの幸せな時間は

これからも続いていくのだ。

きっと波乱万丈な物語は

まだ続きがありそうな気がする。

 

競技生活お疲れ様でした

 

まだまだジェットコースターを

降りる気はないので

これからも楽しみにしています。

 

さぁ、頑張れ私の体力とお財布。(笑)

 

 

 

たくさんの記事が出ているのだけど

まだ全然追いついていない。

ただ大ちゃんが後輩に期待することは?

と聞かれた時に

「シンプルに楽しむのが一番

勝ちたい、好き、と思って

取り組めばいい

何も背負わないでいい」

と答えていたのが心に残った。

いい先輩やな。