気がついたら2月も終わり
はっや、はっや、はっやーーーーー
なんだか忙しかったです
さて、久しぶりに読書の備忘録
「きなぐれな夜食カフェ」
マカン・マランみたび
「妬みの苺シロップ」
コールセンターのアルバイトで収入を得ている綾
リアルな世界では冴えない彼女だがネットの世界では
ディスりの女王と呼ばれ口コミサイトに誹謗中傷を
書き連ねる、そんな彼女にかけたシャールさんの言葉
「薮入のジュンサイ冷や麦」
地味な割烹料亭の見習いの仕事に嫌気が差して
世界的に有名なレストランでの修行をした若き
料理人省吾。料理ができなくなった彼の居場所は
どこにあるのか、
悩める料理人にかけるシャールさんの言葉。
「風と火のスープカレー」
離婚式を開くことになった仮面夫婦の燿子
本心を隠して生きてきた彼女にかけたシャールさんの言葉
そして現れた御厨先輩のかっこよさよ。
惚れるわ、惚れてまうわよそりゃ。
「クリスマスのタルト・タタン」
夜になると柔らかなカンテラの明かりが灯る店
「マカン・マラン」に出かけるのが何よりの
楽しみな比佐子さん。終活を始めることにした
彼女はシャールさんとの出会いに縁を感じている。
エンディングノートを埋める以上に
意味のある終活とは?シャールさんの言葉と
比佐子さんの気付き。
マカン・マランシリーズ3作目
はぁ、なんで私の住んでる街に
「マカン・マラン」がないのだろうか
シャールさんに会ってあれこれ悩みを
聞いてもらって、美味しくて体に良さそうな
料理を食べてゆっくりお茶飲んで
時々お針子さんたちに混じって
針仕事を手伝ってみたい。
あの店にたどり着ける人たち
常連になれる人たちが
羨ましくて仕方ない。
人生いろいろ、悩みも色々、
人を妬んだり羨んだり
あるある、私はありますよ。
シャールさんの言葉が
いちいち心に刺さるんですよ。
誰だって
本音だけでは生きてけない
そんなに甘くはない
素顔を隠して生きてくことだって
ありですよね。
マカン・マランの常連の人達が脇役として
登場すると、知ってる人に出会ったみたいで
とても嬉しい。
雑誌のライターとして前作でも
登場していたさくらが
「雇われライターの自分にはクライアントが
求めるようにしか記事はかけません」
って落ち込んでいても
シャールさんの美味しい料理で前向きに
なっていくんですよね。
あーでも確かに、雑誌やテレビの対談とかでも
不自然なほど持ち上げられる人がいたり
それ聞かんとあかんのか?
なインタビューだったりすることがあるんだけど
きっとスポンサーや連盟の意向だったり
するのだろうな。
寄らば大樹の陰とばかりに
取り入っているライターや
写真家もいたりするしね。
色んな人がいて
いろんな考え方や生き方があって
いいんですよ、でも
自分が何を守りたいかって
ことなんですよね。
「居場所なんて
どこかに無理やり
見つけるものじゃないのよ
自分の足でしっかりと立っていれば、
それが自ずとあなたの居場所になるの」
っていうシャールさんの言葉
このお話に出てくるすべての人に
共通する言葉のような気がする。
仮面夫婦である夫の浮気で離婚することになった燿子
セレブな生活が幸せなものではないことはすぐに
分かったがシャールさんとのかかわりはどこなんだ?
と思っていたら、そうですか、そういうことでしたか!
まさか、こんなにスキッと爽快な展開になるとは
思わなかった
最高だわ、御厨(みくりや)先輩!
「いくら準備をしたところで何もかもが
計画通りに行くわけじゃない
瓢箪から駒
それが人生ってもんじゃないかしら」
この言葉、名言中の名言じゃないですか!!
心の掛け軸に太筆ででっかく書きましたよ。
そう誰にだって先のことなんてわからない
大事なのは今を上機嫌に過ごすこと。
静かな静かな夜の夜食カフェ
読んでるだけでもう私は胸が一杯になるのです