もう少し前になるが友人のY子ちゃんと

食事をしていたときに

中学生の頃の友達の話になった。

Y子ちゃんにはとても仲の良い男友達がいて

よく一緒に恋バナで盛り上がったらしい。

一緒の男の子を好きになって

恋のライバルでもあったらしいのだ。

「今から思えばあの子はゲイだったのかもしれない」

と、言うY子ちゃん。

なんの偏見もなく普通に仲の良い友達として

過ごしていたY子ちゃんみたいな子のほうが

珍しかったのではないかと思える1980年代

 

イギリスはサッチャー政権真っ只中であった

 

 

いやぁー、やっぱり

イギリス映画の炭鉱ものに

ハズレなし!! 

ブラス!しかり、フル・モンティしかり

リトル・ダンサーしかり。

 

1984年、不況に揺れるイギリス。

サッチャー首相が発表した20カ所の炭坑閉鎖案に

抗議するストライキが、4カ月目に入ろうとしていた。

ロンドンに暮らすマーク(ベン・シュネッツァー)は、

その様子をニュースで見て、炭坑労働者とその家族を

支援するために、ゲイの仲間たちと募金活動を

しようと思いつく。

 

しかし、色んなところに当たってみても

みんなゲイやレズビアンって聞くと

体よく断ってくるのだ。

けれど一つだけあっさりと受け入れて

くれた炭鉱があった。

ウェールズにある小さな村の炭鉱。

まあね、それも勘違いから受け入れることに

なったのではあるのだけれど。

 

田舎故に閉鎖的なことも多く

ありがちといえばありがちな衝突が起こるわけですよ。

 

気持ち悪いだの、地獄へ落ちろだの

差別的な言葉を浴びせられながらも

マークたちは炭鉱夫とその家族のために

募金を続けるわけです。

 

 

マークたちゲイの人達と村の人達が

仲良くなっていく過程が面白かった

 

ロンドンの同性愛者LGBTと
ウェールズの炭鉱夫たち
まるで接点がない人たちが
どうやって友情を築いて連帯を
作っていくか


田舎町のおばちゃんたちは善意を善意として
受け入れて、良くしてくれた人にはおもてなしを
しなければ、と思うような人たちなわけですよ

基本的に皆優しい

生き方も生活の基盤も全く違い
住む世界が違うやん、な人たちでも

 

人が人を理解して仲良くなっていくのって
みていてすごく幸せな気持ちになるじゃないですか
なんかね、そういう優しさが連鎖したり報われたりする映画なんですよ

 

皆がプライドを持って

自分自身の生き方を見つけて

前進していくようなお話だった

最後はもうね、泣けたわ。

 

 

これが実話ベースというのに驚いたけれど

もう40年近く前からイギリスはこうやって

ゲイやレズビアンの人たちが

行動を起こし戦ってきた歴史

があるのだろう。

 

最近では日本のドラマとかでもLGBTを扱ったものも

多くなってきて、昔よりは多少は理解も進んできた

ような気もするけれど、それはこうやってずっと

戦ってきた人たちがいたからなのだろうな。

 

どうやってLGBTの人たちを
理解していけばいいのか
って難しく考えるより
この映画の中のおばちゃんたちのように
接すればいいのよね。


仲良くなりたいって気持ちがあれば
理解することができるようになる気がする

おばちゃんっていうかおばあちゃんと
レズビアンの女の子たちとの交流も素敵だった


理不尽なことも悲しいことも腹立たしいことも
起きるけれど全編に流れているのよ、希望が


気持ちの良い映画だった

おすすめです。

 

監督  マシュー・ウォーチャス
キャスト  ビル・ナイ/イメルダ・スタウントン/ドミニク・ウェスト
         アンドリュー・スコット/ジョージ・マッケイ
         ジョセフ・ギルガン/パディ・コンシダイン

   2014/121分/イギリス

 

 

スター スター

 

娘は

喉からなにか産まれそうなぐらい

きつい咳をしていたので心配しましたが

すっかり回復して仕事にも復帰しました。

ご心配をおかけしました。

 

ちなみに年賀状も大掃除も

出来ませんでしたが読書と映画と

ドラマの録画はみました。

 

忘れる前に備忘録・・・