日曜日は選挙に行った
投票所になっている近所の幼稚園につくと
チューリップが咲いていた
思わず
♬ひーらけ、ひらけ、ぱっとひらけ~
ちゅぅぅりっぷ~~~♬
って歌ってしまうよねー。 (それは寛平ちゃん)
明日(もう今日ね)あたり入学式の所も多いかな?
新しい春のスタートですね。
さて、先日(っていうか半月ほど前)に見た映画の
備忘録を・・・
ブルックリン生まれのエイブは、イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持つ。文化や宗教の違いから対立する家族に悩まされるなか、料理を作ることが唯一の心の拠りどころだった。誰からも理解されないと感じていたある日、世界各地の味を掛け合わせて「フュージョン料理」を作るブラジル人シェフのチコと出会う。フュージョン料理を自身の複雑な背景と重ね合わせたエイブは、自分にしか作れない料理で家族を一つにしようと決意する。果たしてエイブは、家族の絆を取り戻すことができるのかー
公式サイトより
パレスチナ系の父とイスラエル系の母
なんかもう生まれながらに複雑な状況
それゆえに両親は無宗教という立場を取るわけだけれど
おじいちゃんたちはそうは行かない
それぞれの民族の習慣を押し付けてくるし、エイブの名前
ひとつとってもそれぞれの呼び名があるわけです。
板挟みっていうやつです
エイブは両親も、おじいちゃんたちも
みんなのことが好きだから心を痛めるんですよ。
ムスリムのことをすればユダヤ側が怒る
ユダヤ側のことをすればムスリムが怒る
宗教的なことをすればパパが怒る
何もしなければママが怒る
っていうね、
もうどうすりゃいいんだよ、わからんよ
そんなエイブはある日ブラジル人シェフのチコ
と出会います。
「フュージョン料理」っていう世界各地の味を
掛け合わせる料理の名手だと言われてるチコから
料理を習って、自分の料理で家族を和解させようと
奮闘するわけです。
健気、もう、ほんとエイブが健気
大好きな人達が対立するって悲しいし
その状況を目の前で見るわけじゃないですか
苦しいし悲しい。
12歳の誕生日
エイブは親族が集まるパーティで料理を作って
みんなをもてなそうとするんだけれど
そこで大人同士の諍いがはじまるわけですよ。
エイブが一生懸命家族のためにつくった料理の前で
家族が喧嘩をはじめる
それはどんどんエスカレートしていって
もうね、この家族だけの話じゃないわけですよ
イスラエルとパレスチナの争いの歴史があって
それはほんとに根の深い問題なんだけどね。
おじいちゃんたちも両親もエイブを大切に
思っていることは間違いないのよ。
悪い人たちじゃない
みんな普通に真面目に生きてきた人たち
そらまぁ、一朝一夕に解決する問題ではないわ。
最終的には家族との絆を取り戻していくのだけれど
実際にもこういった家族間の問題はあるのだろうなと
想像できる。
エイブは大変そうだけれど
そういった自分のルーツや背景を知ることで
民族や宗教、多様性みたいなものを理解して
受け入れながら成長していけるんじゃないかな
そうやって自分らしく生きていけたら良いなと
思いながら見ましたよ。(そう思うしかないw)
ブラジル人のチコがいい味出してて
チコといるときのエイブは楽しそうだった
90分というコンパクトな時間で
うまくまとめられているのも良かった。
- 監督:フェルナンド・グロスタイン・アンドラーデ
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キャスト:ノア・シュナップ、セウ・ジョルジ、ダグマーラ・ドミンスク
「Abe」2019 USA/ブラジル 85分