いやもうね

なんて身につまされる話なんだろうと

一気読みでしたよ。

 

主人公の澄子は同年齢

共感しきりですわw

 

今までの結婚生活の中で

離婚を考えたことない人のほうが

珍しいと思うんだけどね

ネックになるのは

経済的なこと。

正社員で経済的に自立している人は

そうでもないけれど私ら世代じゃ専業主婦とか

せいぜいパートでの収入じゃないですか

この年になって離婚することのメリットと

デメリットを考えたらデメリットのほうが

大きそうだし、まぁここまで来たら仕方ない

諦めるか・・・って所に

落ち着くものなんだろうけど

こんなモラハラで話の通じない亭主と

暮らすなんて嫌悪感しか沸かないね。

 

何度も出てくる「死んでくれないかな・・・」

って心の声に首もげるほど頷いたよ。

 

以前、友達何人かとランチした時に

「朝、旦那が自分の部屋から起きてこなかったら

あれ?逝ったか?」ってガッツポーズしそうになるw

って言ってた子がいてその時は大笑いしたんだけど

あれって案外本音も混じっていたのだろう(怖っ)

 

泣き止まない子供を抱えて

孤軍奮闘していたあの頃
自分の子供はかわいくて仕方ないのに
余裕がなくて声を荒らげて叱り飛ばして
寝顔見ながら涙出てくるんですよ。
そんな経験、誰だって母親だったらあるよ。
それが全部夫のせいだとは思わないけれど
その時の罪悪感を、母親って

一生持って生きて行くわけですよ
でも父親にそういう罪悪感はきっとない。
 

なんかね、そういうことを思い出して

切なくなっちまったよ。
 

今幸せな結婚生活をしている人には
澄子に嫌悪感を持つ人もいるのかもしれない

行きつ戻りつしながら前へ進んでいく澄子

 

視点が一つでないのも良いね
嫌々ながらも夫と離婚するのを選ばなかった女性も
いるわけで、それが間違っているとも言えない
本当に人それぞれで

他人の人生を否定せず
そういう人生もあるよね

という感じ。


昔からの友達グループにしても
嫌な部分や迷惑な部分もあるし
気が合うかといえばそれほどでも
なかったりしても

狭い田舎のコミュニティの中で
全くそれを無視して一匹狼のような
行き方をするわけではなく
彼女たちの根の部分の善良さを
認めて付き合っていく柔らかさ

 

リアルな内容でなかなかに辛いし

ハラハラするけれど最後はうまく収まる感じが
するのが垣谷美雨の良いところ。

 

それにしても、もやもやしている気持ちを
文章にするのがなんてうまいんだろうか。

もしかしたらご本人の経験談なんだろうかと
思うほどにリアルな描写だった

 

自分の人生
楽しんだ者勝ちですよ。

 

ってことでとっても楽しんでいる私

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恐らくアイスショーの余韻で

現実逃避してると思うので

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