友人から

「なぁ、るいの結婚相手はジョーじゃないのか?

片桐やったら悲しいなぁハートブレイク

というラインが来た

 

どうやらるいの娘のひなたの紹介文に

「父親の影響で時代劇が好き」

書いてあるらしいのだ

なんてこと!!

オダジョーが実は時代劇が好きだったとかいう

伏線どこかにありませんか悲しい悲しい

(片桐やったら早乙女太一のほうがまだいい)

 

やだ、もう本当にこの脚本家、信用ならんわチーン

でも常に流れているよね、切ない雰囲気が

2人が幸せそうにしていてもどこかで

信じきれないなにかを。

 

どう展開していくのかわからんなぁー

メンタルやられて体力を奪われながらも

惹きつけられる私達

ほんと、脚本家の思うツボですわ

 

さて、昨年末に読んでいた本の感想を書くのを忘れていた

何を読んだか忘れる前に備忘録

 

 

婚約者からの突然の婚約破棄

打ちひしがれ道端で大泣きしていた妙を拾ってくれた菫(スミレ)さん

ぶっきらぼうで、ちょっと風変わりな菫さんが営む雑貨屋さんで

働くことになり、お店にやってくるお客さんや菫さんの

元夫や一人息子との関わりの中で

少しづつ自分の居場所を見つけ成長していくお話。

 

先日読んだ寺地はるなさんの小説がよかったので

1作めから読んでみようと手にとったこの作品。

これがデビュー作ということらしい。

 

「ビオレタ」というのはスペイン語でスミレと言う意味

ビーズやレースや色とりどりのボタンで装飾された手作りの

商品を売っているこの店の看板商品は棺桶

棺桶と言っても人が入るような大きなものではなく宝石箱

ぐらいの大きさで壊れた皿や万年筆、人の思いを入れて

庭に埋葬するというもの。

 

雑貨屋さんで働いてみたいと思ったことがある

レースやビーズや刺繍、手作りの雑貨をディスプレイして

アロマのデフィユーザーなんか置いちゃったりして。

 

でも実際のところ、この雑貨屋で食べていけるのかが

心配なところだ。

儲かっているのだろうか。大丈夫なのだろうか。

と現実の金勘定ばかり気にしていたのだが

心にね、ちょいちょい刺さるセリフが出てくる

そうよね、余白って大事だね

何でもギチギチに詰め込んじゃうとしんどい

自分も見てる人も疲れてしまう。

面白みとか余裕みたいなものってそういう余白に

あるものだものね、と思うわけです。

 

妙ちゃんがね

近所のおばさんが色々話しかけて来ることに

「なぜ根ほり葉ほり聞いてくるんでしょう、暇な人ですね

別にあの人に自分のこと知ってほしくないですから」

って菫さんに言う場面があるんですけどね

 

私の職場でも「ママ友なんかいらないですよ」

って言い放つ子がいて

「うわさ話ばかりであの人達暇なんですよ」

って言うわけですよ。けんもほろろな言い方で。

 

菫さんはそれを聞いて

「世間話ぐらいもっと気楽にしたらどう?

その程度で失うものなんてないと思うけど」

って答えるんですよ!!

菫さんが世間話してるイメージなんて全くないから

逆に驚いたぐらいなんだけれど

たしかに私もそう思う。

別にいいたくないことまで言わなくてもいいし

無理してまで付き合う必要もないけど

はじめから門閉じちゃうような感じ悪い態度を

取ることもないよね、とは思うわけです。

 

妙ちゃんは時にめんどくさい女性で

すごく魅力的かと言えばそうでもなくて

どっちかって言うと変人の菫さんのほうが

魅力的に見えたりもするのだけれど

まぁ、菫さんには菫さんの悩みや弱い部分も

あるわけですよ。

 

好きになれない自分をどこかで受け入れながら

自分の居場所を見つけていく。

 

わたしのかっこ悪い部分をこそ、

面白くてかわいいと愛してくれる人

 

自分のまるごとを受け止めてくれる人がいる

弱くても強くても私は私、全部含めての私を

受け入れて強くなっていけばいい。

そんなエールを送られているような読後感でした。

 

 

 

クローバー クローバー クローバー

 

さぁ、今夜はNHK大河

「鎌倉殿の13人」 

楽しみにしている