水島新司さんが亡くなったんですね。

中学生の頃、マンガ好きな友達に借りて

ドカベンも野球狂の詩も読んでいた。 

友達は不知火のファンだった

そして私は土井垣さんが好きでした。

ご冥福をお祈りします。

 

 

 

花 花 花

 

 

お笑い芸人シソンヌじろうが、
ネタの中で長年演じてきた代表的キャラクター“川嶋佳子”が
もし日記を書いたら…と執筆した同名小説が原作。

なんとなくブリジットジョーンズの日記的な?ものを

予想してみてみたが全く違った。

 

登場人物が極端に少ない

40代独身OL川嶋佳子(松雪泰子)と

後輩の若林ちゃん(黒木華)

若林ちゃんの大学の後輩の岡本くん(清水尋也)

メインはこの三人

 

人の顔と名前を覚えるのが苦手な私には

覚えやすくて助かったが

暗めなトーンで

松雪泰子がひとり語りをするのだ

ええっともしかしてこの調子で最後までいくのだろうか?
流石に多少の山はあるよね?

 

誰かのお母さんでも誰かの妻でもない

大人の女性のありふれた日常が

たんたんと綴られていくわけだが

このままだと流石に挫折しそうだと

思った頃に

呆れるぐらいかんたんに人を好きになって

ふたまわりも年下の岡本くんと恋に落ちた

それから少し周りの景色がカラフルになっただろうか。

何かが始まるっていうことは
その先に必ず何かが終わるっていうこと

 

これは捨てられるのだろうか?

哀しいラストだったらどうしよう

と思いながら観たが

なんというか

寂しい空気がずっと流れていた

 

それは一人でいるからということではなくて

きっと人って寂しいものなんですよ。

でもその中に嬉しいことや楽しいこともあって

人のちょっとした優しさに触れた時に

涙が出たりするのです。

 

ブランコ、おもいっきり漕いだのっていつが最後だっただろう
きっと今なら三半規管が弱くて酔ってしまいそうだ


川嶋佳子の幸せは仕事で成功することでは

ないんだろうな。

でも結婚とか恋とかでもなさそうで。

自分が笑って真っすぐ立っていられることが

彼女の幸せなのだろう。

その感覚はなんだか少し分かるような気もする

 

 

服のチョイスや小物、いろんな靴も出てきて

思わず靴を買いに出かけたくなる

 

お酒を飲むときの喉を通っていく描写と音

特に首のラインが印象的

 

とにもかくにも

若林ちゃんがいてくれてよかった

こんなに自分を慕ってくれる後輩がいたら
そりゃかわいいですよ。

 

ちょっぴり後ろ向きだけど
ポジティブな517日の物語

 

このテンポでボソボソしゃべる松雪泰子は

ちょっとつらかったけれど観終わった時に

なんだか優しい気持ちになれたのは不思議

リズムかな?リズムが優しかったのかもしれない。

好き嫌いはかなりありそうな作品だった。

 

最近では幸薄な女性っていう役が多い気がするが
私にとって松雪泰子は白鳥麗子だ

あれははまり役だったなぁー。