テスト中の娘が、テンション上がるように

「うるふるず」をイヤホンで聴きながら課題のレポートに

取り組んでいたが

 

「あかん、うるふるずが

一回きりの人生だ まずは あそぼう♪

 

って言うてる

 

答えは風まかせ~~  人生は素敵~~♪

 

wwww 

 

明日がある~~明日がある~~ 明日があるさ~~」

 

 

って言いながら寝てしまったwww

 

テスト中のうるふるずは危険だということを学んだようだ。

 

目指せ!フル単!!!

厳しい道のりだ。



 
著者 : 近藤史恵
東京創元社
発売日 : 2016-12-12

 

下町の小さなフレンチ・レストラン、ビストロ・パ・マルは、スタッフ四人、
カウンター七席、テーブル五つ。フランスの田舎を転々として、
料理修業をしてきた変人シェフ三舟さんの気取らない料理が人気の店。

タルト・タタンの夢、 ヴァン・ショーをあなたに に続いて「パ・マル」シリーズ
三作目。 今回も面白かった。

店にやってくるお客さんとのちょっとしたふれあいの中で謎や疑問を
解き明かしていく三船シェフ。短編集ではあるのだけれど一つ一つの
お話の満足度は高い。

「パ・マル」は気軽な格好で行けるビストロだが食事に行くときは自分も
そのレストランの風景になるからと必ず着替えてやってくる女性。
父親との確執、コウノトリの模様の鍋、アルザス地方の料理ベッコフ。
小さなパーツが組み合わさって心温まるお話になっている。

母の再婚相手と仲良くなった息子の話に出てくるのは豚足料理
豚足と言えば沖縄料理のイメージだがフランスでもポピュラーな食材らしい。
ピエ・ド・コションと呼ばれて軟らかく煮てマスタード風味で食べたりするらしいが
ピエ・ド・コションって言う料理名から豚足は思い描かないよな。

ブーダン・ノワール この名前からはどんな料理を連想するだろうか?
フランス留学をしていた娘がホームステイ先のマダムの作ってくれる
料理の中で唯一食べられなかったのがこの料理だそうだ。
豚の血を詰めたソーセージの事らしい。
娘曰く「レバーみたいであれだけは食べられん」と言っていたが
好きな人にはたまらない料理だそうだ。
それにしても豚の血を食べる・・・と言うのが考えただけでもゾッと
するのだが、食べ物と言うのは文化の違いで、日本人が当たり前に
食べている卵かけごはんだって他の国の人には考えられなかったりもするし
今でこそ世界各地で食べられるようになった寿司だって生の魚を食べる
習慣のなかった人達からすると気持ちの悪い食べ物だったに違いない。
カニみそなんて外国人は気持ち悪いと思うのではないだろうか。

そういう食文化の違いや無知であることが人を傷つけてしまう事もある
と言う事。 ううん、深いな。深いよ、三舟シェフ!

マカロン、私たちが知っているマカロンはピンクや黄色や緑のカラフルで
繊細なとてもかわいらしいお菓子だが、本来は卵白とアーモンドの粉を
使った素朴なお菓子でフランスの地方都市にはいろんなマカロンが
あるらしい。 外見は違っても中身は間違いなくマカロン。
引き出しが多いなぁ、本当に。

その他にもワインと絡めての友情の話や、牛肉のタルタルステーキの話
どれも料理と絡めて本当にちょっとした日常の謎解きの話なのだけれど
内容は深く印象に残るものばかりだ。

日本でもその地方独特の郷土料理があるようにフランス料理にも
地方の料理やお菓子には独特なものがあってまだまだ知らない
物がたくさんあるなぁ。と。

マジで近くに「パ・マル」みたいなビストロがないかしら・・・と
このシリーズを読むといつも思ってしまう。

 

 

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