謎の歯痛がはじまって2年がたち、何とか踏ん張ってきたものの再発したような痛みに襲われ、絶望感から無気力な状態でした。痛みに支配され、何とか最低限の家事をこなす日々。更に、私が悪いんだ、私の性格のせいだ…と、自分を責め、消えてなくなりたい、いなくなりたい、と追い詰められていました。そんな時、ある出来事が起こります。
父の友人の娘さんが亡くなりました。
友人のおじさん、おばさんは、昔から私の両親と仲がよく、よく家にも遊びにきていました。とても気さくな、いい方達です。私と年の変わらない、一人っ子の娘さんがいらっしゃいました。私も一度だけ、娘さんに会ったことがあるのですが、その日はバレンタインで、父にチョコレートを持ってきてくれました。思わず、「可愛い!」と言ってしまったほど、綺麗な、明るいお嬢さんでした。
その娘さんが、職場の人間関係から引きこもりになってしまったという話を聞きました。両親は心配して、果物や、お菓子を届けたりしていました。おじさんも、父に相談をしたりしていたようです。
そして、引きこもりから拒食症になり、何年か入院されていましたが、最後は自宅で亡くなられました。
お葬式のあと、母が電話口で泣いていました。父も憔悴していました。私も一緒に泣きました。亡くなって2年ほどたちますが、まだおばさんは、思い出して泣いているそうです。
私がいなくなったら、両親はどうなるんだろう?と考えました。両親を、こんなに悲しませることになると、思いました。そして、息子の存在も私の気持ちを強くしてくれました。
両親を看取るまで、息子が自立するまで、何とか踏ん張ろう。自分に出来ること、やれることを全部やってみよう、ここからまた病院探しをスタートさせます。