47枚目のイラストを描きました。今回も『はてしない物語』(ミヒャエル・エンデ著)のイラストですが、物語の場面ではなくハロウィンイラストを描きました。イラストソフトはCLIP STUDIO PAINTを使っています。
線画~色塗り
簡単に下描きを2回描いて(割愛します)線画を描きました。線画はずっと『粗い鉛筆』の濃い茶色で描いています。
下塗りをしてテクスチャ(中目の用紙・ソフトライトレイヤー)を追加しています。
色塗りの影や光の色を決めるために、簡単に背景に色を塗りました。
色塗りを進めました。今回は主に透明水彩で色を塗りました。
影は
・乗算/通常レイヤー
・透明水彩
ハイライトなどの光は
・ハードライト/覆い焼き(発光)レイヤー
・透明水彩と星空ブラシ
こちらを使用しました。枝葉はデコレーションツールを使いました。いくつかのレイヤーに分けて枝葉を追加し、不透明度を調整して奥行き感を出しました。
キャラクターの仕上げ
さらに全体的な影を追加しました。丸ペン(乗算レイヤー)でキャラクター全体を塗り潰し、エアブラシの透明色で顔の部分を削りました。
全体的な光を追加しました。
・オーバーレイ/覆い焼き(発光)/加算(発光)レイヤー
・エアブラシと星空ブラシ
背景の仕上げ
色塗り前に塗った背景を消し、粗い水彩(通常レイヤー)で塗り直しました。何色か色を重ねてグラデーションを作っています。また、キャラクターの顔に目線が行くように、顔の後ろの色だけ他の部分と色を変えています。
粗い水彩は、重ねる部分が多くなるほど水彩の質感が消えてしまうので、敢えて重ならない部分を作るようにしています。
BOKEブラシ(加算(発光)レイヤー)を使って小さな光の粒を追加しました。
手前にハロウィン用ブラシ(カラードット・加算発光レイヤー)で光を追加しました。
さらに手前と上部のカボチャ周りにハロウィン用ブラシ(カラードット・加算発光レイヤー)で大き目の光を追加しました。
添削
この段階でイラスト教室へ行けたので、添削していただきました。背景とキャラクターの色が同化していたのを、キャラクターに輪郭線を作って区別する方法を教えていただきました。
方法はキャラクターの色レイヤーフォルダを複製して統合し、色を白色で塗り潰します。これをぼかし→ガウスぼかしでぼかします。そしてこのレイヤーをキャラクターの色レイヤーの下にもってくるだけです。今回は加算(発光)レイヤーにしていますが、通常レイヤーでも他のレイヤーでも良いみたいです。
キャラクターに輪郭線ができたことで、背景との同化を防げ、よりキャラクターに視線がいくようになりました。
そして、一部の線画の色を修正し(色トレス)、イラスト周囲にエアブラシ(乗算レイヤー)で影を追加して完成。
完成
今回は『はてしない物語』の物語の場面ではありませんが、季節感のあるイラストが描けて満足です。特に洋服は普段2人が着ていないものを描けたので、とても新鮮でした。どんな洋服が似合うかなと、画像検索するのはとても楽しかったです。
特にアトレーユの上半身はいつもマントしか着ていないので、今回のような洋服が描けて嬉しかったです。また季節のイベントごとにイラストを描けば、アトレーユの洋服も変えられるかな…と思っています。
また、今回は色選びで迷走しました。
こちらは一度完成させたイラストですが、どうしても全体の色合いに納得がいきませんでした。何回見ても違和感を感じるので、また色調調整をして背景色を調整しました。すると、キャラクターの顔の後ろの背景色の一部を青→赤色に変更しただけで違和感が払拭されました。
私は配色に変なこだわりがあるようです。家族やイラスト教室の先生に配色のことを話しても『そんなに違和感を感じませんよ』と言って貰えたのですが、どうしても違和感が消えませんでした。もしかすると青い方のイラストが好きな方もいるかもしれませんが、青→赤色へ変更して凄くすっきりしました。
1年前に描いたハロウィンイラスト
こちらは1年前に描いたハロウィンイラストです。アトレーユはミイラ男、バスチアンは吸血鬼にしていました。黒猫を抱っこしているアトレーユが好き過ぎて、今年も同じポーズにしてしまいました。きっと来年も同じポーズにするかもしれません…。
1年前に比べてキャラクターの描写や、自分が描きたい絵のイメージを表現する力は成長したと感じます。光のエフェクトは、1年前と同じハロウィンブラシを使用しています。今年は粒子サイズを変えて大小の光エフェクトを入れてみました。そういう小技やイラストソフトのツールも去年に比べて使いこなせるようになりました。
欲を言えば、今年のイラストには去年のようにもう少し光と影のコントラスト差をつけても良かったかもしれません。それだけが心残りです。