もしかしたら
この人は、私のために
身を捨ててしまうんじゃないか、
という危険な香りをほのかに漂わせて
近寄ってくる男がいたら、
これは美貌よりも、権力よりも、
勿論お金よりも、
段違いに魅力的ね。

                岡本敏子



「モテない」と嘆く人が多い。
その人たちに共通して言えることは、
あまりにものんびり生き過ぎているのだ。

死と隣り合わせにして生きている人に
人は魅了される。

たとえば、スタントマンや格闘家。
女性が、彼らの汗をかいた体を嗅ぐと、実に甘美な香りがするらしい。
一方、単に毎日仕事に追われ、志も夢もなく、
ただ一日を無駄に生きているような男の体からは単純に汗臭いになる。
女性には男のフェロモンを見極める機能が備わっている。
なるたけいい遺伝子と巡り会わなければいけないから、
そういう機能があるのかもしれない。

しかし誰もが、スタントマンや格闘家になれるわけじゃない。
ではどうしたらいいか。
簡単である。

今、あなたが、
たとえ明日死ぬことがあっても
これだけはやりたいということに、
全力で、そしてひたむきに取り組んでいれば、必ず女性は振り向きます。

そして一度でもそんな生き方をすると、
黙って大人しくすましていても、
わーきゃー騒がずして、存在感のある男になれます。

モテるという人間の背中には
常に死が見え隠れします。
この人はわたしが見ていないと死んでしまうんじゃないか。
そんな危険な香りが女性には堪らないのです。

決して、自殺願望ではありません。
死さえも恐れない、純朴で実直かつ必死な様の話です。

人生はいかに悔いを残さないか。
そのためには全力で生きなければ、魅力など磨かれません。

女性もそうです。
全力でぶつからなければ、
全力で男が呼応するわけありません。
ただでさえ、男は多情で心配性な生き物なのですから。

また、全力で生きている男に、
金や欲望で群がっても、彼らは決して振り返りません。
全力で今を生き抜いている男は、そんな女を瞬時に見極め、排除します。

なぜか。

時間の無駄だからです。
今、この瞬間しかないんです。彼らには。

時折、いい気になっている女性がいますが、
それはどれも偽者の男を相手にしているからでしょう。
いずれ、どちらかが堕落の人生を歩みます。

容姿など関係ないのです。
それはほんのきっかけに過ぎません。

肝心なのは、その人の命の賭け方が、
人生に厚みを見せて、人を魅了させるのです。

モテない人に共通していることは、
どこかに属して、いそいそしている人です。

孤独になれない人は、一生モテません。