ミズノ GX ドライバー評価試打インプレ
ミズノ GXドライバー
2018年3月発売のドライバーです。
まず感じたのは非常に構えやすいです。
お椀型で構えやすくシャロー形状は易しさと安心感を与えてくれます。
それでいてスマートさもあります。
構えて見るとわかるのですが、良いクラブは打たなくても手にとってみれば伝わってくるものですが、
このクラブからもその感覚が伝わってきます。
また、若干捕まりを意識してか、フックフェースなのですが、あまり気にならない程度です。
ワッグルしてスイングしてみると、クラブ全体の重量も軽く、振りやすいです。
また、シャフトは45.5インチありますが、塗装も相まってそれほど長く感じないです。
また、ここはポイントなのですが、フェース面のデザインが非常に良くできています。
スコアラインが両サイドはホワイトでセンターにかけてオフホワイトに見えるのですが、
これがターゲットに対して構えやすく、シャープな印象でGOOD!
また、しっかりとボールを捕まえてくれるイメージがあるのはメンタル面でも大きなアドバンテージです。
【打ってみると!?】
まず驚いたのが、このクラブのポテンシャルは相当高いということ。
構えやすいのもそうですが、打ったときの感触や、ボールの球質、全て高い次元のドライバーです。
全てのゴルファーが感じる気持ちの良い打感とインパクトサウンドです。
「このクラブ飛ぶなぁ」というのが第一印象です。
シャフトはタイミングが取りやすく、全体でしなっていく感じです。
面白いシャフトだと感じたのは、軽くトルクのあるシャフトなのですが、ヘッドが暴れにくいシャフトです。
今流行の調整式ではないのも、ヘッドとシャフトのトータルでこの1本というドライバーなのでしょう。
おそらく、リシャフトしても良い結果が出るかは未知数なので、このクラブに関しては純正で用意された
シャフトが合わなければ他を探すくらいの感覚で検討したほうが良さそうです。
最近ではPINGのG400シリーズは純正のシャフトの出来が良すぎてカスタムはいらないと感じましたが、
このクラブに関しては純正の仕上がったもの以外は必要のない割り切ったドライバーです。
さらに、スピード感もあり、捕まえながら安定したヘッドの軌道で捕まえるドライバーと言えます。
ヘッドが暴れず、しっかりとターンしてくれるので、普通に打てばドローボールが打てるクラブです。
このモデルはMPシリーズとは違ったアベレージ層がターゲットになりますが、アスリートでも試して見る価値の高い仕上がりです。
そうは言っても、大体ヘッドスピードが40m/s前後がターゲットになるクラブですが、
そのターゲットが使えば間違いなく飛ぶクラブと言えるでしょう。
というかミズノというイメージを捨てれば、易しくかつ大きな飛距離が実現できる完成度の高いクラブです。
女子プロ辺りが使うとかなり飛距離を伸ばせるのではないかと思います。
ちなみに、試打した条件は、結構ハードで、普段と比べドライバーで20Y減のアゲインストの中で打ってみましたが、スピン量は適度にありますが、風に左右されにくい強い弾道です。
ミスヒットにも強く、前後のバラつきが少なく、インパクトエリアは相当広いです。
さすがに極端に打つと左に引っ掛ける可能性のあるクラブですが、右へのミスは少ないですね。
弾きも強く、ボールの打ち出しは高めで、どんどん伸びていくボールが出ます。
しかも、アゲインストの中でも吹け上がらず、低スピンの高弾道なので、強いアゲインストでも飛距離を出せるドライバーです。
特に落ち際も風にあおられることなく落下する点も評価が高いです。
打てば納得すると思いますが、このクラブかなり飛びますよ!
FlightScope mevo(フライトスコープ ミーボ)弾道測定器 評価インプレッション
話題のフライトスコープmevoの評価です。
昨今プロが取り入れている話題の弾道測定器です。
レーダーで測定するといった理系の方ならピンと来る製品ですね。
じっくり試す期間があったので、商品を購入する前の参考までに、コースボールを使用している練習場(神奈川県内)・室内で計測して製品チェックしています。
前提となりますが、アプリで計測結果を表示するので、スマホかタブレットを持っていることは必須です。
見ていただければわかりますが、とにかく小さい
手のひらサイズです。
大きいポケットならすっぽり入ります。
トラックマン4に見慣れていたせいか、これで測定大丈夫かな!?という感じもしますが、
そのあたりは担当者にじっくり聞いたので後述しますが、結論からすれば全く問題なしです。
気になるトラックマンとの違いですが、サイドスピンとラン計測・ボール軌跡表示ができないです。
ということはトータルの飛距離とどこに飛んだかがわからないです。
飛距離はキャリー計測ということになります。
そして、もう一点が価格。
トラックマンは300万くらいします。
しかも携帯性はほぼないので、やはり商用利用がメインでしょうね。
一方mevoは参考売価で9万円で、携帯面は抜群なので個人向けです。
結論から言えば測れない項目はあるもののmevoで十分です。
使い方はすごく簡単です。
まず、端末にアプリをインストールして、アカウントを作成します。
そして端末にある設定画面で、BluetoothをONにします。
mevoの電源を入れたときにピカピカ点滅してますが、これはBluetoothを探索してる状態で、接続完了すると点灯に変わります。
また、電源のOFFがないので、あわてましたが、1分間くらいで接続がない場合は自動で切れます。
そしてボールの後方に置いてセッティング完了です。
ちなみに計測ですが、データのみもできますし、動画+データの組み合わせもできます。
素人レベルでもここまで計測できる時代がきたという感じですね。
気になるアプリの出来ですが、使い勝手もよく、わかりやすいです。
また、番手ごとの記録ができますので、ドライバーでの計測値、アイアンでの計測値といった記録も出来るので、その辺りも便利です。
ちなみにこういったアプリは更新ができるので、ユーザーからの反響次第では今後もっと使い勝手のよいアプリになっていく可能性大です。
さらに、これまた便利な機能なのですが、基本撮影し続けてもショットの前後のみ記録されます。要するに10スイングしてもその間汗を拭いても、グローブを締めなおしたりしてもそこは撮影されず、ショットのみ撮影されます。
これはすごく便利!
また、ショット毎の記録に編集機能もあるので、どんなクラブでどこにボールが飛んだなどといったメモ機能としても活用できます。
しかも、充電は1回の練習では十分持ちますので、まず気にすることはないでしょう。
また、練習場と室内でどの程度差が出るのか検証しました。
使用した感覚だと室内の方が数値のバラつきは少ないです。
しかもメタリックステッカーを使用すれば精度は格段に上がります。
ちなみに、前述したトラックマンとどの程度違うかということですが、付属品のメタリックステッカーを貼ればほぼ変わらないとのことです。
実はこれを貼らないと計測値になるので、実測値にならないです。
特にスピン量で顕著に現れ、練習場で計測した際に、同じようなアイアンショットでも1500回転の違いが出ていたため、担当者へ問い合わせたところ、メタリックステッカーを貼らない計測値ではそのような差が発生するとのことでした。
結局のところ、反射で計測するので、屋外では逆光など様々な条件の変化によって正確に測れないこともあります。
実際、一定条件の屋内でステッカーを貼った場合は、それほどスピン量に差は出ない結果が出ました。
その差といってもスイングが安定していない分の差だと思います。
担当者もステッカーを貼れば、ほぼトラックマン4と同じ数値が出ていますと言っていたので、メタリックステッカーの反射で計測すれば、この価格でトラックマン4と同等の計測が可能となります。
厳密に言えば計測方法は違いはあれど、数値はほぼ一緒です。
ちなみに以前トラックマンの計測データを持っていたのですが、ほぼ変わらなかったので、その点でも自信をもっておすすめします。
また、ゴルフだけでなく、野球でも使用できるというのですから、一台で幅広い用途を持っている製品です。
総じて、おすすめ度はかなり高い商品です。
タイトリストTS2、TS3 VS スリクソンZ785 Z585 その2
新作が出るたびにマイクラブと比較するのですが、せいぜい3Yくらいの差しか出ない中で、今回明らかに飛距離の違いが出たドライバーがスリクソンのZ585、Z785です。
今までのスリクソンの難しい、飛ばないドライバーというイメージを持っている方は一度忘れて下さい。
今回はモノが違います。
まず両者の違いですが、両者共にヘッド形状は似ています。
Z585は若干ボールをつかまえるイメージが持て、高弾道のドローを打ちたいゴルファー向けです。
ヘッド後方が低いので、上がりやすいイメージを持たせてくれます。
また、調整式クラブではないのも両者の明確な違いです。
対して、Z785は叩きやすいイメージなのですが、あくまでも585と比べるとという前提で、ヘッドデザインは相当やさしくなっています。
ターゲットに対してスクエアに構えたい上級者はこちらがおすすめです。
シャフトはダンロップがラインアップしているミヤザキシャフトで試しました。
というのもミヤザキシャフトの品質はピカイチなので、他メーカーとを装着するまでもないです。
とにかく驚いたのが、打ちやすさ!
これはスリクソンではないニュースリクソンです。
また、ポテンシャルの高いミヤザキシャフトとの相性もバッチリで、振りやすいです。
私のスイングでは”水”が一番振りぬきやすく、飛距離も出ましたが、そこはスイングタイプによって最適なシャフトを見つけてください。
ラインアップもイマイチわかりにくいので、スタッフの方に聞くのがよいかもですね。
さて、タイトリストとの比較ですが、打感はタイトリストはしっかり、スリクソンはスイングの中でインパクトがあるといった感じで、手ごたえはタイトリストがあります。
逆に振りぬきやすさはスリクソンでしょう。
反発もタイトリストですね。
ただ、易しさはスリクソンです。
Z585はつかまりもよく、ゼクシオ!?と思えるくらいですので、価格からすれば買い!
とにかく楽にボールが打てるので、全く力まずにスイングすることができます。
また、シャフトの性能がすばらしく高く、振りぬきやすいのとタイミングが取りやすい。
ヘッドとシャフトの相性がよく、いくらでも打っていたいクラブです。
実はスリクソンに対してはノーマークだったのですが、たまたまショップのスタッフにヒヤリングしたところ、タイトリストとスリクソンを推していたので、半信半疑で打ってみたら、驚いたという具合です。
これで松山選手が使えば大変なことになると思いますが、どうなんでしょうね・・。
肝心の飛距離ですが、Z785で最大281Y。
タイトリストの最大が271Yですので、10Y離しました。
しかも少しヒール目でも271Yでしたので、ここまで飛ぶのはちょっと衝撃的です。
おそらくシャフトもドンピシャではまったのかも知れませんが、
ヘッドのポテンシャルも相当高いので、今回は幅広いゴルファーに是非おすすめです。
*マイクラブのエポンAF-105を加えた上でのランキングですが、現時点では
1位 スリクソン Z785 Z585
2位 タイトリスト T2、T3
3位 プロギア RSシリーズ
4位 エポン AF-105
5位 ブリヂストン XD-3
です。
タイトリストTS2、TS3 VS スリクソンZ785 Z585
こんにちは、今日は話題の2本をご紹介です。
全く資料を見ない中でのインプレッションです。
単刀直入に、今回のモデルは今までとは全く違います。
タイトリストはそんなに飛ぶイメージはなかったものの、
今回のモデルは弾き感が感じられ、前作より確実に飛びます。
対して、スリクソンは今までの飛ばないスリクソンという固定観念を
全て捨てて、新しいクラブとして打ってみてください。
とにかく飛びます。
私が高評価しているプロギアRSシリーズを明らかにこの2本は超えます。
まず、タイトリストからですが、
TS3は917D3の流れで、前作を使っていた方には違和感なくアドレスできます。
大幅に変更されたのが、TS2で、今までのタイトリストのイメージがあると違和感があり、つかまる感じがするヘッド形状になっています。
私自身はより2本のスタイルが明確に分かれたので、選びやすいかと思います。
打った感じは、2本共に打感はやわらかく、たわんだフェースがボールを押し込む感覚はあるのですが、しっかり感も感じられる上級者が好む感覚です。
ただ、前作より明らかに弾き感の良さが感じられます。
実際計測した数値でも初速は出ていましたし、スピン量も抑えられています。
飛距離性能にこだわったモデルということは一目瞭然です。
両者の違いですが、TS2はかなりつかまりが良いヘッドで、あまり右に行かない印象です。
ドロー系のハードヒッターが打てば引っ掛けるくらいの特徴を持っています。
意外と幅広いゴルファーにマッチすると思いますが、あえていうなら右に弱いボールが出るゴルファーか、強いフェードを打ちたい上級者にマッチするかと思います。
一方TS3は中弾道の強いボールで、ややドロー、フェードを好むハードヒッター向けです。
こちらの方が、タイトリストらしい上級者向けの仕上がりですね。
また、飛距離性能ですが、マイクラブの最大飛距離が265Yに対し、が何本かシャフトを試した中での、TS2の最大距離は267Y、TS3は271Yは出ていました。
2本共にかなり飛ぶクラブなのと、飛距離性能に関しては甲乙付けがたいので、どちらが飛ぶということはなく、製品の持つ特徴とピッタリマッチすればゴルファーによってはTS2が飛ぶかもしれません。
マイクラブは四苦八苦して仕上げたクラブなのですが、それを簡単に超えてくるのはびっくりです。
2年に一回のモデルサイクルで、待ちに待った新作ですが、ファンからすれば今回は買いですね!
長くなったので、スリクソンは明日にします。
テーラーメイドM4ドライバー評価試打インプレ
2018年2月に発売されたテーラーメイドM4です。
違いがよくわからないと言った声が多いので、
『M3』はヘッド体積460㎝3と440㎝3の2タイプ シャフト長は45・5インチ(標準)
『M4』は、460㎝3のみで45・75インチ(標準)
がスペック上の違いで、
特徴としてはM4はヘッド下部に重量スライドを持たず、オートマチックに直進性の高いボールを打ちたいゴルファー。要するにM2の後継モデル。
M3はウェイト調整で、弾道をコントロールし、かつヘッドの操作性を重視したマニュアルドライーバーで、M1の後継モデルという具合です。
両方ともフェースがツイストしており、曲がらないのを最大のウリにしているドライバーです。
【概観】
まずは構えやすいです。
意外とコンパクトに見えて、振りやすそうなイメージがもてます。
また、フェース部分のシルバー塗装ですが、屋内で見たときは、おもちゃっぽいと言うか若干チープさが感じられたのですが、実際に屋外で構えてみるとイメージは異なり、それほど気にならなかったです。
ロゴデザインはBMWのMシリーズに少し似ているのですが、そこはあまり突っ込んでる方はいないので触れないでおきます。
【打ってみると!?】
さて、実際打って見た感想ですが、
このドライバーの性能を引き出せるのはフェースセンター又は若干上です。
スピン量がやや多いので、パワーヒッターが上部で当たると吹け上がります。
フェースセンターや若干上で捕らえれば柔らかい打感ですばらしいボールが打てます。
試打した条件は、結構ハードで、普段と比べドライバーで20Y減のアゲインストの中だったのですが、若干スピン量が多いドライバーなので
上部でヒットした場合はスピン量も増えて風にあおられる打球が出ました。
まぁそのあたりはある程度ロフトとシャフトで調整できますが、ヘッド自体は若干スピン量が多いクラブです。
おそらく曲がらないのをウリにしているのも、ある程度スピン量を出して、サイドスピンを減らすヘッドなのではないかと思います。
なので、方向性は抜群です。
なんだかうまくなったように同じ様なボールと軌道。さらには落ち際も一緒です。
これほど再現性の高いドライバーはなかなか出会えないでしょう。
狭いコースでも安心して使えます。
さらに、スイングの若干のズレもクラブヘッドが修正してくれるので、思い切って振れるクラブですね。
M4は幅広いターゲット向けのクラブで、インパクトエリアは広く、安心感のあるクラブです。
ただし、横のブレは少ないですが、飛距離性能は飛ぶと言われている他のブランドに比べて若干劣るかもです。
といっても、あくまで高いレベルでの飛距離性能の話ですが、芯を外したときの飛距離にやや差が出ています。
おそらく、インパクトの打点がある程度一定で、パワーのあるヒッターが思い切って振ってもヘッドが暴れず、安定した方向へ飛び出すヘッドがコンセプトなのかも知れないです。
逆にパワーのないゴルファーには、曲がらないけど飛距離は期待していたよりも出ない可能性もあります。
ボールも上がりやすく、ローボールといった球質ではないので、そこは飛距離と方向性のジレンマかも知れないですね。
そうは言っても、飛距離性能はトップクラスに入るので、飛ぶと言われているプロギアやキャロウェイに劣るかと言えばそんなことはなく、安定した方向性と飛距離の出るドライバーと言えます。
M2の飛距離性能があっての後継モデルなのでその感覚があるのかも知れません。
また、ヘッドは良い意味でいうことをきかないため、つかまりもそれほど良くはなく、ヘッドのターンも鈍感なドライバーです。
つかまりとターンを気にするならM3でしょう。
また、左には飛びにくいクラブですが、若干右に抜ける可能性もあるドライバーですが許容範囲の中での話です。
総じて、M3もそうですが、テーラーメイドの安定感はさすがといったところです。
国内外問わずプロはほぼM3を使っていますが、ヘッドに歴然とした差があるかといえばNOです。
シンプルで直進性を求めるならM4をおススメします。
ただ、重心位置を可変できるM3の方が、スピンコントロールもできる分、飛ぶという方もいるのかもしれないですね。
また、プロの使用率が高いM3ですが、プロが使っているからといってM3というのも短絡的です。
バランスも軽い分、こちらの方が振りやすいので、購入前には2本試してからをおススメします!
懸念点は、テーラーメイドは商品サイクルが1年毎と若干早いので、すぐ旧モデルになってしまいますが、結構完成形のヘッドに近いと思います。