こんにちは、クラブフィッターのナオです😄
ユーティリティ(UT)って、
「誰でも簡単に打てるクラブ」というイメージがありますが、
実はかなり“人を選ぶ”道具です。
25年以上フィッティングをしてきて感じるのは、
UTがうまくいかないゴルファーの多くは
スイングより “モデル選び” で損をしているということ。
■ まず知ってほしい「番手の罠」
よく「3UT=○ヤード」「4UT=○ヤード」という先入観がありますが、
番手はメーカーやモデルによって違い、同じロフト角ではありません。
3UTでも
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ロフト17度のモデルもあれば
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ロフト20度前後のモデルもある
4UTも
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19度だったり
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23度だったりとバラバラです。
つまり、
“3UTだからこの距離が出るはず”
“4UTだからこの高さになるはず”
という考え方自体が、ミスマッチの原因になりやすいんです。
■ ユーティリティでつまずくゴルファーの共通点
① 番手だけで買ってしまう
「4番アイアンの代わりに4UTを…」
という買い方をすると、
実ロフト・重心設計・ヘッド形状が合わず、
距離も高さもイメージと全然違う ということが起こります。
② ヘッド形状を見ていない
同じロフトでも
-
アイアン型寄り(操作性重視)
-
ウッド型寄り(球の上がりやすさ重視)
で性格はまったく別物。
アイアンが苦手なゴルファーほど、
“やさしいウッド型”を選んだ方が結果が出やすいです。
③ “理論値の飛距離”を信じすぎる
カタログの飛距離は、
「うまく当たった時の最高値」に近い数字。
(実際のコースではそこまで飛距離は出ないことが多い)
“平均してどれくらい飛ぶか”が大事なのに、
理想値に引っ張られて番手選びを間違えがちです。
■ ユーティリティがハマる人・ハマらない人
UTがハマるのは、こんなゴルファーです。
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ロングアイアン、ミドルアイアンが苦手
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フェアウェイウッドが振り抜けない
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160〜200yを「楽に上げて飛ばしたい」
逆に、
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番手だけを見て買っている
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飛距離を欲張って立ったロフトを選んでしまう
-
ヘッド形状やロフトを意識していない
という人は、クラブの設計が自分に合っていないだけというケースが本当に多いです。
■ フィッターとして伝えたいこと
ユーティリティは
「3UT・4UT」という数字より、
・実際のロフト
・ヘッド形状(ウッド型かアイアン型か)
・自分が打ちたい距離と球筋
ここを合わせてあげるだけで、
いきなり“得意クラブ”に変わることがよくあります。
「打ち方を変える」のは最後でOK。
まずは道具側を見直してみてください。
やさしいユーティリティおすすめ9選については👇記事を参考にして下さい
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