フィッターは“打球”より“ここ”を見ている|クラブが合うかどうかは構えと動きに出る
こんにちは!
クラブフィッターのナオです。
「フィッティングって、打った球を見て決めるんでしょ?」
そんなふうに思っている方、多いかもしれません。
実は半分正解で半分違います。
クラブが合っているかどうかは、打球の“前”の段階で、ほとんど見えているんです。
【構えと握り方に、ゴルファーの“弾道の答え”が出ている】
構えた瞬間の姿勢や手元の動きには、
ゴルファーの**“体の自然な反応”**が表れています。
僕がまず注目しているのは、この3つ:
- 肩・腰の向き
- スタンスの取り方
- グリップの握り方
ここを見ることで、
「どんな球を打ちたいのか?」
「どんな悩みや癖があるのか?」
が、かなりの精度で見えてきます。
構えを見れば、
その人の“ゴルフの考え方”や“体の動きの傾向”まで読み取れるんです。
【切り返しのテンポは“クラブとのリズム”を見る場所】
次に注目するのが、トップからの切り返しのテンポとスピード感。
- 切り返しが速く、ためが強い
- コックをあまり使わず、切り返しがゆったり
こうした動きから、
シャフトのキックポイントや硬さ、どんなヘッド形状が合っているかを見極めます。
クラブがその人の特性に合っていないと、スイングに“ズレ”が表れやすいんです。
【その他に見る点は?】
- スイングスピード
- インパクトの入射角
- ヘッドの軌道(インサイド、アウトサイド)
- フェースアングルの傾向(開きやすい/閉じやすい)
これらを総合的に見ることで、
「どのクラブが本当に合っているか」を判断しています。
【そして最後に大切なのは“好み”かどうか】
そして実は、どれだけ理屈上“合っている”クラブでも…
ゴルファー本人が「このクラブ、好きだな」と思えなければ意味がありません。
- 構えたときの見た目
- 打感や音の印象
- ブランドやデザインへの安心感
そういった**“感覚的な好み”**も、フィッティングではとても大事な要素なんです。
【クラブが合うとは、心と体の両方がフィットすること】
フィッティングとは、ただ「飛ぶクラブを選ぶこと」ではありません。
その人の
- スイング
- 構え
- テンポ
- 感覚
すべてを見て、
“その人らしく振れるクラブ”を見つけること。
それが、僕の考えるフィッティングです。
【最後にひとこと】
もし最近、クラブに違和感を感じていたら――
それは、単なる調子の波ではなく、
**クラブとの“相性の問題”**かもしれません。
合うクラブは、構えた瞬間に安心感があり、振ったときに気持ちがいい。
そんなクラブとの出会いを、
僕はこれからもお手伝いしていきたいと思っています。
最後までお付き合いいただきありがとうございました😊