こんにちは、クラブフィッターのナオです。
25年以上、ゴルファーのクラブ選びをサポートしています。
Q:なぜドライバーだけスライスしてしまうの?
A:スライスの原因は、「カット軌道」と「フェースの開き」
それに加えて、クラブとの相性が合っていないことも大きく影響します。
「ドライバーだけが右に曲がるんです」
この相談、本当に多いです。でも原因ははっきりしています。
スライスは、以下の2つの動きが重なることで起きます。
【スライスの2大原因】
① アウトサイドインのカット軌道
→ 外から内へ振ってボールをこすってしまうことで、横回転(スライス回転)がかかります。
② フェースの開き(フェースオープン)
→ フェースがインパクトでスクエアにならず開いたまま当たると、右回転が強まりスライスに拍車がかかります。
この2つが絡み合って起こるのが「典型的なスライス」です。
【クラブ選びの視点から見た“悪化要因”】
スライスの原因そのものは上記の2点ですが、クラブが合っていないことで、さらにスライスが悪化することがあります。
◆スライスを出やすくなるクラブの特徴
・シャフトが硬すぎる/重すぎる
・トルクが少なすぎてフェースが返りにくい
・つかまりすぎを抑えたアスリートモデルのヘッド
◆逆に、スライスが出にくいクラブの特徴
・つかまりの良いヘッド設計(重心角が大きい)
・シャフトのしなり戻りが良く、トルクに余裕がある
・ミートしやすい、重心が深い設計
【ドライバーとアイアンの違いも理解しておこう】
「ドライバーはスライス。でもアイアンは真っすぐ、むしろ左に飛ぶ」これ、実はよくある現象です。
なぜかというと…
・アイアンはシャフトが短く、振り遅れにくい
・ロフトがありバックスピンがかかりやすいので、スライスが緩和される
・特にショートアイアンはつかまりやすく、引っかけが出やすい
つまり、同じスイングでもクラブの性質でミスの出方が変わるんです。
【まとめ】
スライスの原因は「カット軌道」と「フェースオープン」。
そこに合っていないクラブが加わることで、より強いスライスになることも。
正しい知識でクラブを見直せば、スイングを大きく変えなくても改善できることがあります。
球がつかまりやすいクラブを使えば、スライスを警戒することがなくなり、強く左に振らなくなる。
そうなると、スイング軌道も自然とイントゥインになるかも。
【スライスが出にくい最新ドライバーです↓ ぜひ参考にしてください】
→PING G440SFT ドライバー試打評価 スライスを抑える設計とは?
→捕まえて飛ばすなら『スリクソンZXi5ドライバー』試打評価
あなたのドライバー、本当に合ってますか?
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。