こんにちは、クラブフィッターのナオです。
先日のGT2ドライバーに続き、今回は「タイトリストGT3ドライバー」試打レビュー記事の紹介です。
GT2とは異なる特性を持つこのクラブ、どんなゴルファーに向いているのでしょうか?
冷静に評価していきます。
(注)GT2,GT3ともに中級者~上級者向けのドライバーと言っても過言ではないでしょう
GT3ドライバーの概要:操作性とスピンコントロールを追求
GT3ドライバーは、GT2よりもヘッドがディープフェースで小ぶりに見え、操作性が高いのが特徴です。
GT2が「直進安定性」と「飛距離」を重視しているのに対し、GT3は「操作性」と「スピンコントロール」を追求しています。
ヘッドクラウンにはカーボンを使用せず、独自のポリマー素材を採用し、打感・打音を損なわずに軽量化を図っている点はGT2と同様です。
GT2との違い:合うゴルファーのスイングタイプが異なる
GT2とGT3の最大の違いは、ターゲット層とスイングタイプです。
GT2は、ヘッドスピード42m/s前後のアベレージゴルファーを主なターゲットとし、直進安定性と飛距離を重視しています。
一方、GT3は、ヘッドスピード44m/s以上の中上級者ゴルファーをターゲットとし、操作性とスピンコントロールを追求しています。
GT2はヘッドターンを大きく使わない、安定性を重視するゴルファーに適しています。
対照的に、GT3は操作性を重視し、意図的にドロー・フェードを打ち分けたいゴルファーに向いています。
また、GT3はスイートスポットがGT2より高く設定されており、インパクトで球を長くフェースに乗せるように打つゴルファーと相性がいい。
つまり、GT3は技術力のある中上級者が、より細かいボールコントロールを求める場合に選択すべきモデルといえるでしょう。
試打結果:操作性の高さを実感
実際に試打した結果、GT3ドライバーはGT2とは異なる特性を示しました。
GT3は操作性が高く、意図的にドロー・フェードを打ち分けやすいのが特徴です。
今回の試打では、以下の2つのシャフトを試しました。
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TENSEI 1K WHITE (フレックスS):ヘッドスピード45~46m/sで試打。平均261ヤード。操作性が高く、意図的なドロー・フェードが可能。
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TENSEI 1K BLACK (フレックスS):ヘッドスピード46~47m/sで試打。平均265ヤード。さらに操作性が高く、スピンコントロールも容易。
GT2と比べると、GT3は打点の影響を受けやすく、芯を外すと飛距離ロスが大きくなります。
どんなゴルファーに合うのか?
GT3ドライバーが合うゴルファーは、以下のようなタイプでしょう。
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ヘッドスピード44m/s以上で、平均飛距離240ヤード以上
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打点が安定している
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操作性の高いドライバーを求めている
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少しアッパーなインパクト
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意図的にドロー・フェードを打ち分けたい
球が上がりにくい、安定性を重視するゴルファーはGT2の方が適しているかもしれません。
結論:中上級者向けの高性能モデル
タイトリストGT3ドライバーは、ヘッドの操作性とスピンコントロールを追求した、中上級者向けのドライバーです。
GT2とは異なる特性を持つため、すべてのゴルファーに向いているわけではありません。
しかし、GT3ドライバーが持つポテンシャルは高く、適切なスイングスピードと技術を持つゴルファーにとっては、非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
インパクトがアッパーでフェースターンを積極的に使うゴルファーと抜群に相性はいいですよ!
詳細なスペックや試打データについては、下記リンクからご確認ください。
https://www.golfer-nao.com/titleist-gt3-driver/
なお、GT2ドライバーの試打レビューについては↓記事をご覧ください。