こんにちはクラブフィッターのナオです。
ご機嫌いかがでしょうか。
今回は、発売から半年ほど経過した「タイトリストGT2ドライバー」の紹介です。
各メディアで絶賛されていますが、冷静に、そして辛口に評価していきたいと思います。
GT2ドライバーの概要:飛びと寛容性を両立?
GT2ドライバーは、タイトリストが「飛距離」と「寛容性」の両立を謳う最新モデルです。
ヘッドクラウンにカーボンを使用せず、新素材ポリマーを採用することで、打感・打音を損なわずに軽量化。
余った重量をソールに配置し、低重心・ロースピン化を図っています。
また、フェースは芯周辺の反発力を高める設計で、オフセンターヒット時の飛距離ロスを抑制するとされています。
試打結果:飛距離は確かに伸びる。しかし…
実際に試打したところ、GT2ドライバーの飛距離性能は確かに優秀でした。
特に、ヘッドスピード約40m/s以上でミート率の高いのゴルファーであれば、十分な飛距離アップを期待できるでしょう。
ただし、過信は禁物です。
GT2ドライバーは、決して「誰が打っても飛ぶ」クラブではありません。
スイングタイプや打ち方によっては、期待通りの結果が得られない可能性もあります。
今回の試打検証では、以下の2つのシャフトを試しました。
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DENALI RED 50 (フレックス5.5(S)):ヘッドスピード40~41m/sで試打。平均231ヤード。中弾道でバックスピンが少なく、初速が速い。つかまりも良くスライスは皆無。
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TENSEI 1K BLUE (フレックスS):ヘッドスピード45~46m/sで試打。平均259ヤード。サイドスピンがほとんどないストレートな弾道。打ち出し角はやや低め、バックスピン少なめな強弾道。
寛容性:過度な期待は禁物。芯は広くない
確かに、多少のミスヒットには寛容ですが、大きく芯を外すと飛距離は大幅に落ちます。
特に、ヒールサイドやフェース上部に当たった場合は、飛距離ロスがありました。
どんなゴルファーに合うのか?
GT2ドライバーが合うゴルファーは、以下のようなタイプでしょう。
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ヘッドスピード40m/s以上で、平均飛距離210ヤード以上
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打感・打音の良いドライバーを好む
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叩いても吹け上がらないモデルを探している
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つかまえても左にフックしすぎないモデルを探している
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ミート率が高いゴルファー
逆に、ヘッドスピードが40m/sに満たないゴルファーや、スライスに悩んでいるゴルファーは、GT2ドライバーの性能を十分に引き出せない可能性があります。
結論:万人向けではないが、ハマる人にはハマる可能性あり
タイトリストGT2ドライバーは、飛距離性能に優れたドライバーですが、万人向けのクラブではありません。
合う人を選ぶクラブと言えるでしょう。
詳細なスペックや試打データについては、下記リンクからご確認ください。
https://www.golfer-nao.com/gt2-driver-titleist/
アスリートモデルGT3ドライバーについては↓記事をご覧ください。