こんにちはクラブフィッターのナオです。
25年以上専門店でゴルファーのクラブ選びをサポートしています。
- ヘッドスピードが遅く、とにかく飛ばない
- 力はあるほうなんだけど思ったほど飛ばない
- キャリーだけで落ちてから全然転がってくれない
女子ツアーの選手は身長150センチ台でも220~250ヤードのドライバーショットを放ちます。(最近は250ヤードオーバーの選手も出てきています
)

ヘッドスピードは40~43m/sくらいの選手が多く、平均的な一般男性と同じくらいです。
ヘッドスピードが同じくらいの女子ツアープロの様に飛ばしたいと思いませんか?
効率よく飛距離を伸ばすコツを解説します。
ちなみに女子プロレジェンド3選手のドライバーヘッドスピードと平均距離は
- 宮里藍さん(約40m/s~、230~ヤード)
※ブリヂストンデータより - 古閑美保さん(約42m/s~、235~ヤード)
※ダンロップデータより - 上田桃子さん(約42m/s~、240~ヤード)
※ツアーデータより
3選手とも特別にヘッドスピードが速いわけではありませんでしたが、状況によっては250ヤードに届くこともありました

では実際に女子プロゴルファーがどの様に少ない力で効率よく飛ばしているか、飛距離を伸ばす3要素(ボール初速、打ち出し角、バックスピン量)を見てみましょう。
ゆったりスイングで世界でも活躍した宮里藍選手のデータです。
身長は155センチ、ドライバーのヘッドスピードは平均40m/sくらいで回転の少ないドローボール。
ボール初速59.2m/s。
バックスピンは2400回転ほどで打ち出し角は15度程度。
平均飛距離は230ヤード、飛んだ時で240ヤードにせまるくらい。
ボール初速59.2m/s。
バックスピンは2400回転ほどで打ち出し角は15度程度。
平均飛距離は230ヤード、飛んだ時で240ヤードにせまるくらい。
特に優れている点はボール初速59.2(ミート率1.48)、同ヘッドスピードのアマチュアゴルファー平均ボール初速を大きく上回っています。
ミート率1.48はプロでもなかなか簡単にでない数値です。
さすが世界で活躍するだけのことはあります。
ボール初速を上げる
インパクトでのクラブヘッドの軌道とフェースの向きを直角に合わせる。
サイドスピンを極力少なくしボール初速アップを目指します。
ボールをこすってインパクトしない、インパクトでボールとフェースが引っ付く時間をできるだけ長くするイメージです。
打ち出しが高くバックスピンの少ない球を打つ
クラブフェースの真ん中よりやや上部でインパクトするイメージ。
フェース上部でインパクトするとクラブヘッドは上を向きボールの打ち出し角が上がり、それに連動してボールにかかるバックスピンが低下します。(ギア効果と言います)
フェースが開いてインパクトするゴルファーはどうしてもフェース下部にヒットすることが多く、ボールにバックスピンが多くかかってしまいます。(ギア効果)
こうなると飛ばない。
クラブヘッドをインサイドアウトのアッパー軌道で動かす
ダウンブローのカットスイングではどうしてもバックスピンが増えやすく飛ばすにはヘッドスピードが必要。
アッパーブローのカットスイングはインパクトでフェースがひらきやすい、当たり負けしやすくボール初速が上がりません。
スイングを変えるのは難しいのですが、少ない力で飛ばすには最も効率のいい打ち方はインサイドアッパーのドローボール。
インパクトでヘッドとボールの接触時間が長く初速が速い。さらに打ち出し角が高くバックスピンが少ないボールが打てます。
女子プロゴルファーの多くが採用しているスイングです。
(注)リスクとしてチーピンやフックがきつくなる場合があります。
(注)リスクとしてチーピンやフックがきつくなる場合があります。
効率のいいスイングをしているレジェンドゴルファー3選手(宮里藍さん、古閑美保さん、上田桃子さん)の球筋はドローボール。
今後、フェードで飛ばせる理論がでてくるかもしれませんが、今のところヘッドスピードが速くなくても飛ばせる方法はドローボールです。
スイングの研究やクラブの選び方を勉強して、普段飛距離で負けているライバルをドライバーショットでオーバードライブ。
あっと驚かせてみたいですね~。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。