ゴルフクラブ。
ヘッドと、シャフトとグリップ、
このたった3つのパーツで出来た棒切れが、
時には10万円を越えたりするのはゴルフをしない人には信じられないようです。
たった3つのパーツでありながら、
実は物理学の結晶でもあるのです。ここではドライバーを調査してみましょう。
ドライバーのヘッドをよ~く見て下さい。
特にフェースの部分を上から見るとフェースの先端から
ネックにかけて緩やかにカーブがついているのが分かると思います。
次にフェースを横から見るとやはり上から下へかけてやはり緩くカーブがついています。
横のカーブをバルジ、縦のカーブをロール、と呼びます。
では、なんでカーブをつけているの?というお話しです。
ドライバーのヘッドは上から見ると、
フェース側から後ろにかけてぽっこり膨らんでいます。
これは「ヘッドの重心」を後ろに持ってくる必要性があるからなのです。
この、ヘッドの重心が後ろにあることで、
フェースとボールが衝突した瞬間にこの重心が、
ボールを前方上方へ弾き飛ばす役目を負います。
この重心位置はフェースの最も飛ぶポイント
(スイートスポット)の後方にあります。
まあ、いつも芯(スイートスポット)で打てている人には関係ない話なのですがね、
それでも、この原理が分かれば球筋の調整にも応用できるので、しばらくお付き合い下さいね。
ところが、ミスヒットをしてフェースの先端でボールを打った場合、
ヘッドはこの重心を中心に時計回りによじれ、
ボールには反時計回りの回転(フック回転)が発生します。
逆にヒール側(シャフト側)でミスショットした場合には、
フェースの先端側とは逆の回転(スライス回転)が、やはり重心を中心に発生します。
そのままですとボールは左右に大きく曲がって行きますが、
それを助けるのがこの、バルジなのです。
イメージしてもらえればわかるのですが、
そういったミスショットの場面で、この緩やかなカーブ、
バルジが身体を中心に円運動をしているヘッドに対して常にフェースが
真っ直ぐに向いてフック回転やスライス回転を減らすように作用します。
では、ロールの役目はどうなのでしょう。
フェースの下側で打つとボールはゴロに近く、
フェースの上側で打つと上に上がりすぎます。
それをロールがバックスピン量を調節して
適度な高さのボール打ち出しを助けます。
こうして考えると、普段何も考えずに打っているドライバーが、
実は科学の塊だということに気が付くと思います。
さらにこれを応用すれば、軽いドローで飛ばしたい、
軽いフェードで飛ばしたいといった、球筋の調整にも使えるわけです。
但し、これら全ては自分にあったシャフトが装着されている
ドライバーで打った場合の話です。
オーバースペック(硬すぎ)だったりアンダースペック(柔らかすぎ)ですと、
思うような効果は出ません。ですので、くれぐれもシャフト選びは慎重にね。