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番手ずらしと言うと、普通は、シャフトのことに使われますよね。
4番用のシャフトを5番に挿すと軟らかくなるとか、その逆とか。
でも、今日の記事は、シャフトではなく、
アイアンヘッドのお話しなんです。
昨日の記事でT.woodさんのフルグラインドキャビティは番手ずらしだと書きました。
そもそも、アイアンヘッドの番手ずらしとは⁉️
ご説明しとこうと思いました。
定年を迎えられたT.woodさんには、ある程度アイアンでも飛距離を出してもらおうと、
ストロングロフト気味にしたいと思いますが、
普通の番手を3度もネックを曲げてロフトを立てると、とんでもなくグースネックになってしまいます。
グースが易しいと思ってる人にはそれで良いでしょうが、
元来ゆっくり振るタイプではなく、ビシっと振られるT.woodさんには、
そのグース(オフセット)がインパクトのタイミングを微妙に遅らせるので、
スウィングタイプ的に見ても、ストレートに近い方が合うわけです。
定説を盲目に思い込んでる人に分かってもらわなくとも構いませんが、
そうなんです。
で、このフルグラインドキャビティの元型の通常ロフト設定は、
5番で27度なので、4番(24度)のヘッドに5の刻印を打ってもらい全番手ずらしていくわけです。
そうすると、5番が24度というストレートネック、6番が27度というストロングロフトになります。
まだネック周りを削ってないので、グースっぽく見えますが、仕上がると良い感じのストレートさが出ます。
それでシャフトはカーボンと決まってるので、ヘッド重量も、それに合わせて削って行くわけです。
スチールシャフト用のヘッド重量とカーボンシャフト用では違うというのを知らない人もいらっしゃるでしょうが、
そこら辺もぬかりなくやって行きます。
スチール用ヘッドのネックの中に重りを入れるとかはしませんので、
あくまで、余計な物は入れず想定重量を目指します。
それは、ヘッドの重心の位置や、ヘッド単体の慣性モーメントを変えないためです。
そういった形やロフトだけでなく、拘ることがオーダーメイドで造る醍醐味というものではないでしょうか。