飛距離と




方向性。











どっちが大事か?















私は常に言い続けている。






飛距離だと。














飛ばせるようになってから



精度を求めて少し飛距離を落とすのと










当てることや真っ直ぐ打つことを優先してから



飛ばそうとするのと









どっちが容易なのか?













あなたのゴルフに当てはめて想像してみるといい。















これは私の指導歴から得た明確な答えがある。










前者だ。



間違いない。












精度はいくらでも後から求められるが










飛距離は違う。









当てることを覚えて


スコアをまとめることを覚えてしまったアマチュアには







飛距離を伸ばすことは至難の業。









今のレベルを守ろうとするから


結果を悪くすることを極端に恐れるから






飛ばせない。











個人差はある。






元々


当たれば250飛ばせる人は


プロを目指すわけでもないなら精度重視でいい。








殆どの初心者や



女性の9割以上は






まともに飛ばない。








当たらないから飛ばないのか


曲がるから飛ばないのか






そもそも


芯を捕らえ真っ直ぐ飛んでも飛ばないのか










そこですでに


取り組むべき課題は個々に大きな差が出る。











万人に共通させるべきものなど何もないのだ。










特に男性の多くは


手打ちでも当たれば飛ぶから






方向性重視だと言いたがる。







ドライバーで130yしか飛ばない人の気持ちなど理解できないからだ。










1Wで130yしか飛ばない女性が


真っ直ぐ打つことを必死になっても







180yになることは絶対にない。








ドライバーで150yでは


レギュラーティでのプレーは辛い。







谷越えの距離があるショートは全部


打つ前からOBが決定してしまう。







フェアウェイウッドの精度が抜群でないと


ボギーオンはほぼ不可能。








男性には決して理解できない







それが女性のゴルフだ。












それを知らない男は皆


精度精度と言いたがる。















どこを目指すのか?





すべてはそこにかかっている。









赤ティからそこそこのスコアを出すことで


楽しめるゴルフなら





150yでも十分だろう。










男性が


レギュラーから70台80台のゴルフで満足するなら





200yでも十分だろう。














しかし







私は知っている。











女性が赤から100を切るようになったら


殆どの人は白からやりたがることを。





男性が80台を出せるようになったら


競技に参加したくなることを。








そうなってから








飛距離を30yも伸ばすなんてことは



殆どの人はできない。









100を切れるようになると


100を叩かないゴルフをやりたがるようになってしまう。





90を切ると


80台でプレーすることに必死になる。









スコアを守ることに尽力するようになり







あの頃のように


上を前を目指すことをしなくなる。











小さいゴルフで終始してしまう。












上達しない人の典型。

















本気で上手くなりたいのなら



どこを目指すかを明確にすることだ。







その目標があなたの努力にすべて反映される。








女性が白から普通にプレーしたいのなら


最低でも180yのゴルフを目指しなさい。








でないと


後でとても苦労するし





伸び悩むことは間違いないから。











「飛ばす」




のではなく








「必要最低限の飛距離を確保する」




と表現すれば







同じ「飛ばす」であっても受け取り方は全然違うはず。











必要な飛距離に届いていないと



はっきり自覚しているなら









優先順位はそっちではないのかな?











真っ直ぐ飛ばそうと必死になると





飛距離はそこで止まる。












飛距離は技術。




筋力や身長や手の長さや


年齢だけでは決まらない。












軸を作り


脱力を覚え


正しく体を使い


ヘッドを効率よく走らせるためのトレーニングは








すべて




精度の基礎でもあるはずだ。












特に女性は



”正しく”飛ばせるようになれば精度も必然的に付いて来る。












それが私の持論。














スライスを直す暇があるなら


スライスしても180y飛ばすことだと







私は指導している。













スライスなんて計算できるのだから左から戻せばいいし






そもそも


スライスなんていつでも直せる(笑










それより







芯を捕らえても真っ直ぐ飛んでも


150yしか飛ばせない打ち方そのものに









大きな問題が




大きな課題がある。











小学生の女の子ですら


170yぐらいは普通に飛ばす。








私が今指導している


8歳の男の子だって




短いちっちゃいドライバーで


しっかり当たれば130yは普通に飛ぶ。













あなたがどこを目指しているのかは知らないが






今の飛距離じゃとても


その目標に届かないと確信を持っているなら









飛距離なのか精度なのか




今やるべきことはどっちなのか









わかるはず。














今まで一緒にプレーした人達の中で



「この人のようなゴルフがしたい」と感じたのなら









その人の飛距離や精度



得手不得手も含めて








お手本となるだろう。









飛距離が足りているなら精度を求めればいい。










しかし


私の知る限り









女性で



「飛距離が足りている人」は非常に少ない。









3年後


どんなレベルでありたいか






そのために何が必要か













練習は



そのためだけにある。












目標とするレベルに達するために



絶対に欠かせないことから取り組めばいいだけの話。











飛距離が絶対的に足りない人は


スライスなんて直す必要はない。





どんどん曲げていい。






曲がってもいいから



あそこまで飛ばそう。









飛距離か精度か




どっちが先ですか?












初心者や非力な女性に問われたら











私は躊躇なく言える。












絶対に飛距離だと。
















上達した時に必ず思うだろう。








あの時



飛ばす努力をしておいてよかったと。











一番弟子が先日




レッスンで使用させて頂いている練習場のコンペで










初めて優勝した。













すでにベスグロは取っていたが(笑




今回はグロスとNETのダブル優勝。









女性の中で


ひとりだけレギュラーティでプレーしての勝ち。








男性の中で


男性達と同じ条件の中で勝つことが







次の目標だと彼女は言う。








そういうモチベーションを常に維持しているから






日々の努力の方向が明確になり



そのお陰で継続もできる。













もっともっと飛ばしたいらしい(笑







いつもここで書いてきたが


彼女の武器は圧倒的な飛距離とアプローチ。







70台を出すために必要な準備(飛距離)は


クラブを握って半年ほどですでに終えていた。








だからこそ



これからどんどん上を目指せる。








まだまだ80台がやっとのゴルフなので


もっと飛距離を出すことも必要だ。







6000y以上の距離で常にプレーするのだから


飛距離だけではもちろん厳しい。







ドライバーだけでなく


ショットの精度とミニゲームをもっともっと磨かないと。






6500yでも十分に戦えるポテンシャルを


初心者の頃に入手させているから









こっちも楽だ(笑












レギュラーティから



パープレーを目指しているのだから








そのために必要なものを得るための努力をすればいい。










人生で




生まれて初めて


トロフィーを貰ったと喜んでいた。










それでも


まだまだ小さな小さな通過点。









もっともっと飛ばそう。











他人と比較するのではなく







自分の中で






「飛んだ!!」と感じる距離まで













飛ばそう!!












スコアに執着している人には


決して取り組むことができない








そんな課題は








目先に拘らない



おおらかで大きなゴルファーへの必須条件であること
























記録。