「関節を守る潤滑液①」で滑液が熱を捨てる役目があるとお話しをしました。

 

http://ameblo.jp/goldson/entry-12285393219.html

 

では、熱を捨てる滑液を関節内に多く出すためにはどうしたらよいでしょうか?

 

 

滑液は関節周辺にある滑膜から出ます。

 

滑膜は関節包の最内層にあり、関節軟骨をとりまいている軟らかい組織からなっています。そして滑膜は平滑性であり、ひだを形成し関節を滑らかに動くようにしています。

 

滑膜の滑膜細胞は滑液の生産に関与しています。膝の十字靭帯などの表面は全て滑膜に覆われており、中に滑液を入れる完全な閉鎖腔がある。

 

滑液は弱アルカリ性で淡黄色をしており、卵白のような感じでヒアルロン酸を含み粘性があります。またムコ多糖体も含まれています。

 

炎症状態の高温下では粘性が低下し低温下で増大します。

 

滑液は主として、関節の潤滑のための潤滑液と関節軟骨への栄養補給に重要な役割を果たしており、特に熱交換の媒体として作用しております。

 

滑液はフィブリノーゲンを含まないため凝固しません。滑液が混ざった関節内の血液も同様に凝固しません。

 

そして滑液のはどのようにしたら出るのかということになります。

 

滑液は、関節に荷重や圧力が加わることで関節内の圧力が上昇し、滑膜より絞り出されます。

 

関節に圧力をかけることが、関節にとっては生理状態を保つことなのです。

動く量が少なく、じっとしている方が機能しなくなります。

頚や腰を牽引機で引っ張ることや指の関節を引っ張ることも、関節にとっては非生理状態を生むことになるのです。

 

一見、関節はたくさん歩いたり走ったりした方がすり減ってしまいそうですが、正常な関節であれば圧力がかかった方が機能するのです。

ですから、マラソン選手の足や膝の関節は減っていないのです。

 

滑液の潤滑不全を起すことが問題なのです。

 

膝の場合、膝の関節に傾きが生じ関節面が偏ると、場所によって滑膜にかかる圧力に差が生まれ、滑液の出る量も偏ります。

滑液の少ない場所で摩擦熱が蓄積され軟骨が減り、変形性関節に陥ります。

 

関節、特に膝関節の偏りを起こすメカニズムは下記の動画をご覧ください。

 

http://ameblo.jp/goldson/entry-12283948958.html