私たちが歩いて移動する時に足関節や膝関節などには、自分の体重がかかってます。

 

マラソン選手は毎日の練習で長時間過度に関節に体重をかけて骨どうしを擦り付けているのに、関節は減りません。

どうしてでしょう?

 

中には減っている方もいます。軟骨が減っている方がそうです。

 

どんな物でも、物と物が接触した際には必ず摩擦が発生します。

 

地面の上を歩く時、靴を履いている場合は地面と靴の摩擦で足の底で支え蹴りだし、反対の脚を前に出し歩くことができます。

 

軟骨どうしが接触している場合でも同じことが発生しています。

 

工業的にも摩擦は重要視されていて、生体内でも同様に考えなければなりません。

 

車のエンジンはピストンとシリンダーの間にオイルを入れ摩擦を軽減させています。

 

関節の場合、オイルに相当するものがコンドロイチンやヒアルロン酸などです。これらを滑液と呼び、関節内を潤滑しています。

 

滑液は主に関節の周りにある滑膜から出されます。

 

エンジンンはご承知の通り、冬は車内を温めるほどの熱を発生します。同じように関節も摩擦熱が思った以上に発生します。

 

関節内で接触している軟骨は、線維性のコラーゲンやコンドロイチン硫酸とヒアルロン酸などからできています。

そして、これらはタンパク質で、タンパク質はアミノ酸の合成体です。

 

接触面は、クッション性を持たせるために軟骨になっていますが、摩擦熱を逃がす意味でも成分のタンパク質が重要な役割をします。

 

タンパク質は高分子の立体構造を持ち、熱や酸またアルカリで変性を起こし立体構造を失います。

 

 

タンパク質は、関節の摩擦熱を受け立体構造を失うと、熱とともに血管の膜を通し吸収され肺で熱交換され、呼気で熱を捨てる廃熱システムを担っています。

 

一般的に膝を含め関節の治療は温めることが多く、温めることはこの廃熱システムを阻害することになり、タンパク変性を助長させ軟骨のすり減りを促進させます。

 

膝や股関節に痛みがでたら、処置としてはアイシングです。

決して温めてはいけません。

 

オイルに相当する滑液の循環と廃熱システムの詳細は別な項でお話します。