いよいよ10日を切ってきたね
今月7月26日と7月27日の両日にKアリーナ横浜にて開催されるSANKYO presents マクロスF ギャラクシーライブ☆ファイナル 2025
ライブビューイングを期待したけど、今回はアジアとオーストラリアだけなんだね
英語圏のオーストラリアが入っているということは、ファンが多そうなアメリカや欧州が除外された理由は、主に時差との関係かな?
ただマクロスの英語圏配信はオーストラリアを含むイギリスなど英連邦圏が昨年7月から始まったのに対して、アメリカは8カ月遅れの配信開始、しかもお隣カナダでもイギリス同様に昨年7月から配信開始だから、同じ英語圏でも長年揉めてきた権利問題に関して英国と米国では少し事情が違うのかもしれない🍎
日本では27日のライブはアニマックスで生中継されるから、会場に行けない人も楽しめるかも♪
前回記事は2008年にリリースされたマクロスFの後期OP曲とED曲のカップリング『ライオン』『ノーザンクロス』の神話解釈をメソポタミア神話の鷲ライオン・アンズーの反乱物語と構造比較をしながら語ってみた
そして今回は主に『ノーザンクロス』を中心に、現実世界の“北極星”の変遷に関するマクロスオリジナル神話とも呼べる「北極星玉座争奪戦」について予想妄想迷想してみたい💦
(1)『ノーザンクロス』のテーマは“宿命の北極星”
『ノーザンクロス』は基本的には「はくちょう座(メソポタミア時代はアンズー座)」もしくは「キリスト教・北方巡礼」を指す言葉だけど、なぜかその歌詞には「はくちょう座」を直接示すような部分が存在しない
むしろその歌詞で目立っている天文用語は……
北極星
宿命にはりつけられた北極星が燃えてる
宿命に呼び戻された北極星が泣いてる
なぜ“北極星”なのか
その理由を考える上でいくつかヒントがあるように思う……
まずは前回の記事に注目してみたい……
(1)未来の北極星ノーザンクロス・アルファ星デネブの女神シェリル
前回記事では『ライオン』『ノーザンクロス』に隠されたメソポタミア神話について語ってみた🍎
- 鷲ライオン・アンズーは最高神の親衛隊でありながら、最高神の持つ全宇宙管理アイテム「天命の書板」を盗み出し反乱を起こしたが、後に最高神の息子ニヌルタに弱点の羽を切り落とされて討伐される
- ノーザンクロスはくちょう座はメソポタミア時代には鷲ライオン・アンズー座と呼ばれていた
- 古代遺跡『バーニーの浮彫』に見る女神イシュタル像はアンズーを擬人化したような“鷲ライオン娘”に見えること
- シェリル・ノームと度々関連付けられる「時計」のモチーフは、アンズーが盗もうとした「天命の書板」である可能性があること
- アンズー娘・女神イシュタルはシェリル・ノームである可能性があること
以上の指摘から類推・拡大解釈できることは……
マクロスサーガにおけるノーザンクロスはくちょう座(鷲ライオン座)のアルファ星デネブはシェリル・ノームを表現している可能性がある
はくちょう座はギリシャ神話において最高神ゼウスが白鳥に化けた姿だと考えられているから、最高神の娘・女神アテーナ―と同じ青灰色の瞳を持つシェリルは、メソポタミア神話からもギリシャ神話からもはくちょう座アルファ星である一等星デネブに相応しい存在かも🦢
もうひとつ確認したい過去記事がある……
(2)歴代最高精度の北極星・りゅう座アルファ星トゥバンの女神フレイア
それは今年2月に公開した過去記事『“宿命に呼び戻された北極星”フレイアは5千年前の北極星・りゅう座の女神かも?』……
この過去記事では、ギリシャ神話によるりゅう座の由来とフレイアとの関係について語ってみた……
それはギリシャ神話の「英雄ヘーラクレース十二の功業」のうちのひとつである「ヘスペリデスの黄金の林檎を盗み出すこと」に関する物語
西の果てにあるヘスペリデスの園にある不老不死の黄金林檎を盗み出そうとした英雄ヘーラクレースによって、黄金林檎の守護龍であるラードーンが殺害され、その激闘に心を動かされた最高神ゼウスが、死んだ守護龍ラードーンを夜空に昇天させて生まれた星座がりゅう座だとされる物語……
一方、マクロスΔでは一貫して林檎娘として描かれ、さらにTVアニメ18話では『破滅の純情』の歌詞“魂は蜷局を巻き”を歌いながら、異形となり“大きく蜷局を巻く光芒”を発したフレイア・ヴィオンが、おそらく黄金林檎の守護龍ラードーン・りゅう座の女神に相当するはず……
(もしかすると『劇場版マクロスΔ 激情のワルキューレ』のビジュアルポスターにもなった赤い目のフレイアかもしれない)
以上の指摘から類推・拡大解釈できることは……
マクロスサーガにおけるりゅう座のアルファ星トゥバンはフレイア・ヴィオンを表現している可能性がある
そして最も重要なことは、りゅう座アルファ星トゥバンは紀元前3000年頃(5000年前)の北極星であり、約2.6万年周期で交代する10以上ある歴代北極星の中でも、最も北極軸に近い歴代最高精度北極星なんだよね
シェリルがノーザンクロス・アルファ星デネブならフレイアはりゅう座アルファ星トゥバンということになるかも
(3)ノーザンクロス・アルファ星デネブは太古と未来の北極星
フレイアの星りゅう座アルファ星トゥバンが古代の北極星だけど、実ははくちょう座デネブも遥か過去1.75万年前の~そして8千年後の未来の北極星だったりする
つまりデネブもトゥバンも過去の北極星であり、未来の北極星でもある
しかも14個の歴代北極星の中では、デネブは最も明るいこと座アルファ星ベガ……の次に明るい一等星で目立つ存在
現在の北極星こぐま座アルファ星ポラリスが二等星、小さく暗い古代の北極星トゥバンが四等星であることを考えると、非常に見つけやすい北極星だったと言えるかも
古代の北極星と未来の北極星が揃っているという状況は“北極星の交代劇”がマクロスサーガに影響を与えている可能性を無視できないよね
だったらここで北極星の変遷の歴史を見てみる!!
(4)北極星は約2.6万年周期で14個の恒星が交代する
北極星は不動の星と言うイメージがあるけど、実際には歳差運動により天の北極が移動するため、北極星の役割を果たす星は年ごとに天の北極に近づいて、最も近づいた極値となってから離れていき、他の星との比較によって北極星の役割を交代していく……
約2.6万年弱という周期で約14個ほどの恒星が、北極星を交代で務めているんだよね
その一覧がこちら↓↓
明るさでは歴代最高明度北極星なのはこと座アルファ星ベガが0.026等星でダントツ一位
そして二番目にシェリルの星・はくちょう座アルファ星デネブの一等星が来てるね
あとはみんな二等星以下で、りゅう座やケフィウス座は三等星どころか四等星なみに暗い星ばかり……人工照明で夜も明るい現代では肉眼で見つけることはかなり厳しいかも🍎
そして最も天の北極軸に近づいた極値と北極軸との誤差角度を、私は便宜的に極ずれ(アライアンス)と呼んでるけど、極ずれの比較してみると……
フレイアの星・りゅう座アルファ星トゥバンが二位にダブルスコアトップの歴代最高精度北極星で、その次を現在の北極星こぐま座アルファ星ポラリス、さらにヘルクレス座ガンマ星が続く……
はくちょう座デネブはアライアンスが7°だから、りゅう座トゥバンの0.2°と比較すると精度の差はなんと35倍……これで果たして北極星と呼んでよいのか怪しいけど、まぁ明るく見つけやすい一等星ということでカバーできるかな🤔
あと学術的には上記14星以外にも北極星が存在した可能性もある……
例えばデネブは1.75万年前の北極星候補だけど、その極ズレは7°もある
北極軸とデネブの間には肉眼では見えないだけで、高性能な天体望遠鏡を使えば無数の恒星や超新星が輝いているんだよね
そしてもしかすると1.75万年前にはそれら恒星のどれかが今現在よりもはるかに強い輝きを放っていた可能性もある
実際に減光する恒星や超新星爆発などによって期間限定で光り輝く天体もあるみたいだから、過去においては未知の星が北極星だった可能性もあったりする……
古代の天文書にも同定が定まらない星の記述があって、それは上記のような古代において強く輝いていた星なのかもしれない……
もしもマクロスサーガに“北極星の交代劇”が組み込まれているとしたら、デネブとトゥバン以外の北極星候補星12個に関しても、マクロスキャラクターに配役されているはず
特に重要だと予想するのが現在の北極星・こぐま座アルファ星ポラリスだね
(5)現在の北極星・こぐま座アルファ星ポラリスの女神ランカ
ポラリスに相応しいキャラクターは誰か?
ポラリスがこぐま座に属する恒星であることを考えれば、それは“熊”と結び付けられたキャラクターだと予想できる
ならばこの人しか思いつかないね
『虹いろクマクマ』を歌う
超時空シンデレラ ランカ・リー


「オープン ランカ!」
今よ 開けクマ
「オープン ランカ!」
