オシャレマクロス展に続いて今度は鉄道系のリニア企画が始まったマクロス界隈キラキラ

ラストミッションの地方展も開催中で企画展の連続でヲタの財布は瀕死かもしれないけど……汗うさぎ

このペースは果たしていつまで続くのか……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

まさかマクロスシリーズが完結して一通りの完結記念企画展が終了するまで続いたりするのかも💦

 

 

 

 

 

今回は昨年の過去記事でも取り上げた神話における「黄金」について「錬金術」と言う視点からもう一度書いてみたいかも🍎

 

初代マクロスのミリア様やマクロス7のシビルちゃんの敵本拠地への単独侵入展開のモデルとなった北欧神話の魔女グルヴェイグ……彼女の名前の語源は“黄金の道”……

初代マクロスのゼントラーディ軍の超巨大戦艦フルブス=バレンス(朽葉色=鈍い黄金色の力)……

マクロスプラスのミュン曲VOICESの“黄金のりんごがまたひとつ落ちる”……

北欧神話の黄金林檎の女神イズン役を演じたフレイアや星の子……

 

そして……

マクロスシリーズの主要3キャラクターを占める“ノームの娘達”

マクロスゼロのサラ・マオ姉妹

マクロスFの銀河の妖精:シェリル・ノーム

 

“土の妖精ノーム”は14~15世紀のスイスの著名な医者・錬金術師・神秘主義思想家パラケルススが提唱した四大精霊のひとつ…………

おそらく“ノーム姓”の由来となったその妖精の役割は……

 

お宝探しと錬金術

 

つまりノームは錬金術妖精……サラ・マオ・シェリルに与えられた役割もマクロスワールドでのお宝探しと錬金術に相当するものであるはず……

お宝は……まぁフォールドクォーツなんだろうね……🤔

 

とにかくマクロスは「黄金」と「錬金術」に凄くこだわっているのが分かると思う……

 

錬金術妖精ノームの過去記事↓

 

「錬金術」と聞くと……黄金(元素記号:Au)ではない物質から黄金を作り出す魔法技術みたいなイメージがあるけど……実は「錬金術」が対象としている物は必ずしも金属類ではなかった……

 

……むしろある時期からは……

錬金術⇒不老不死の秘薬探し

……が主要なテーマになってたらしい……

 

西欧地中海世界での「錬金術」の始まりは古代エジプトのアレクサンドリア、時期としてはヘレニズム時代~アレクサンダー大王の東征の後だという説が有力……

この頃は劣位の金属を変成させて高位の金属を得ることがテーマ……代表的な課題が「金(Au)を金以外の物質から作り出すこと」……で、不老不死要素は皆無ではないけど主流では無かったみたい……お金¥

 

錬金術はアリストテレスの四元素説みたいな古代ギリシャ哲学における物質観と合わさって主にアラビア方面に伝播……

アリストテレスと言えば……マクロスプラスでシャロンアップルの設計者マージ・グルドアがアリストテレスと彼の思想を否定してたから、このお話は後々重要になるかもしれない……びっくり

 

 

それと前回記事のオシャレマクロスの革命Tシャツやジャケットにも使われた世界杖ケーリュケイオン……

その所有者とされるヘルメス・トリスメギストスは錬金術の守護者として錬金術師から大いに崇められていて、彼の思想とされるヘルメス主義文献がその拡散の原動力となったらしい……わざわざデザイングッズまで用意したからにはヘルメス・トリスメギストス役を演じるキャラクターが出てくるのかも!?

 


でもあくまで当時の地中海世界での錬金術は“金以外の物質からの金の生成”が主目的……

不老不死路線は「土の妖精ノーム」を世に出したスイスの医師・錬金術師パラケルスス(1493~1541)が……

 

あらゆる病気を治癒できる “普遍医薬” 

 

……を提唱するようになってから始まったと言っても過言ではない…つまり…

 

 マクロスサーガの“妖精ノームの錬金術”

 とは普遍医薬・不老不死の秘薬生成術🍎

 

実はこの秘薬については有名な名前があったりする……

ひとつはハリー・ポッターで有名になった「賢者の石」……

……もうひとつは……

シェリル・ノームの歌「禁断のエリクシア」のタイトルにもなった……

 

 不老不死の秘薬 

 エリクシア 

 

先の錬金術師パレケルススが最も熱心に研究していたのがこの“エリクシア”……なんでも“賢者の石”から作られた液体だそうな……

“賢者の石”はマクロスワールドではおそらくフォールドクォーツの特別なモノ……

 

だとしたら……錬金術妖精ノームの最も重要な仕事も賢者の石探しエリクシアの開発ということになるかも🍎

 

 

実は不老不死を目的とした錬金術に関しては地中海周辺よりも古代インド・イラン方面が先行している……びっくり

紀元前10世紀頃には既に“黄金と不老不死”に関するヴェーダ文書が存在……

研究目的も“黄金の生成”は手段であって、主目的はあくまで……

 

 「神の肉体の創造と不老不死」 

 

また古代インド・イラン方面は不老不死をもたらすアイテムの神話も数多くあって……有名なのは“不老不死の飲料・水薬”……

 

 不老不死の甘露アムリタ 

 植物から作られる不老不死の霊薬ソーマ 

 

さらにそれがイランで生まれた宗教神話に取り込まれて“不老不死の果実”“不老不死の酒”の神話が登場する……

 

 ペルシャ神話の不老不死の果実を付ける生命の樹ガオケレナ 
 ゾロアスター教のハオマ草を搾って造る神酒ハオマ 

 

 

またインドの錬金術が仏教・密教と共に古代中国に伝わって生まれたのが……

 

 不老不死の霊薬 仙丹・金丹 

 

それを探し求めた秦の始皇帝が不老不死の神仙薬として猛毒の「水銀(Hg)化合物」を多量摂取して中毒死したという説は有名だったりする……ガーン

 

また上記のインド・イランで生まれた“不老不死の飲料”や“不老不死の果実”の神話が各地に広まって、それを元にしたアイテムが北欧やギリシャ、ケルトなどの古代神話に組み込まれることに……

例えば……ミュン曲VOICESの歌詞にも使われ、フレイアや星の子が北欧神話やギリシャ神話の黄金林檎女神役を演じるなど……これからのマクロスでも重要アイテムになりそうな……

 

 北欧神話「常若の黄金林檎」 

 ギリシャ神話「不老不死の黄金林檎」 

 

あと東洋だと……早瀬未沙様の誕生日である桃の節句・蟠桃会やあのマクロス・ワールドを股にかける中華料理チェーン店「娘娘」のネーミング元である中国神話の最上位女神仙・西王母(正宮娘娘)の桃……

 

 中国道教「不老不死の蟠桃」 

 

 

前々回まで4回にわたってマクロス歌姫のネーミングを「金星女神」「錬金術妖精」という観点で考察した記事を連投したけど、そのときに多くのキャラクターネームに上記の「不老不死の果実」要素が含まれている可能性が高かった……

これをザッと並べてみると……

 

 

 不老不死の錬金術妖精・不老不死薬エリクシア担当  

シェリル・ノーム サラ・ノーム マオ・ノーム

 

 

 

 

 不老不死の林檎妖精・黄金の林檎担当  

ミュン・ファン・ローン フレイア・ヴィオン 星の子

 

 

 

 

 不老不死の桃の女仙・西王母の蟠桃担当 

早瀬未沙 リン・ミンメイ ランカ・リー

 

 

 

今わかっているだけでも……メインヒロインキャラクターのほとんどが“不老不死”に関係している神話属性を持っている……

 

 

マクロスサーガで“不老不死”に関係するものと言えば……

……マクロス7初出の……

 

 スピリチア 

 

 

特に“不老”と言う点ではプロトデビルンのガビルがスピリチアを失うとたちまち老化が進み、スピリチアを得ると若々しく回復する様子を見ていると……

 

スピリチアが“不老不死”の決め手

 

……になっていることが示唆されていると思う……

 

 

……おそらく……

 

 マクロスサーガにおいて 
 神話の“黄金”とは“スピリチア”のこと 

 

……そして……

 

 マクロスサーガにおける錬金術の目的 
 スピリチアの生成 
 
 
 
世界の古代神話に頻出する“黄金”というキーワードを“スピリチア”に読み替えたものがプロトカルチャー神話なんだろうなって考えてみたりする……ウインク
そうすると……
北欧神話やギリシャ神話等での“黄金”を巡る様々な神々のエピソードは、スピリチアを巡るプロトカルチャーの興亡物語として読んでいけばよいことになるよね🤔