今回はどちらかと言うと北欧神話のお話だけ……でもマクロスとの関係も超重要だと思ってること……

 

 

私が一般的な北欧神話解説本や古エッダ等の原典資料を読んでてとても不思議に思った事柄……それはアース・ヴァン戦争に出てきたヴァン神族……女神フレイヤの出身神族のことなんだよねりんご

 

 

 

北欧神話には主役の最高神オーディンが率いるアース神族……

美麗な巨人族とも言われ、魔法能力・予知能力に長けていたと言われるヴァン神族……

あとはイマイチ神様と違いが分からない巨人族がいて……
他に妖精……こちらも白黒あって……
それに各種化け物・魔法生物がいたりする……
もちろん普通の人間(オーディンたちが樹木から造った神話がある)もいるよ!!

 

つまりヴァン神族出身の女神フレイヤは美麗な巨人女神だったんだよね……

それが初代マクロスの巨人女神エースのミリア・ファリーナ様の設定に反映されたと思う……

 

ヴァン神族のヴァンとは“光り輝く者”と言う意味……なんかイルミナティとかルシフェルとかと似た意味キラキラ星びっくり

 

金星・明けの明星の神・女神を思い起こさせるよね!!星

 

女神フレイヤの“Freyja”は金曜日(Friday)の語源とも言われてるから、フレイヤの名前は五芒星を表現する金星女神を意味する可能性が高いと思う……つまり……

 

7000年前のシュメール・メソポタミア文明の金星女神イナンナ・イシュタル

聖書の堕天使ルシフェル・サタン

ギリシャローマ神話の美の女神アプロディーテ・ヴィーナス

イエスキリストも黙示録の中では“明けの明星”呼び

釈迦も金星を見て悟りを開いたんだっけ

でも日本書紀では悪神・天津甕星になってたり……

 

……それらの系譜に連なる神・女神の名前かも……

 

さらにヴァン神族は東から来たらしい……

もしかすると「サヨナラノツバサ ~ the end of triangl」の“東へ~”と関係してるかもねびっくり

 

あと特徴的なのは近親結婚が標準であること……フレイ・フレイヤも父神ニョルズとその妹もしくは姉の間に生まれた子供らしい……

フレイヤも父ニョルズと兄フレイのどちらとも関係があったという話もある……

 

 

 

このヴァン神族が北欧神話に最初に登場するのは北欧神話原典『古エッダ』「巫女の預言」の中でヴァン神族の魔女グルヴェイグ(意味は黄金の力)がアースガルドに侵入し捕縛されて処刑されるところからなんだけど……

 

実は別の資料ではそもそも最高神オーディン率いるアース神族が黄金に対する欲望を抑えきれず、それらを求めてヴァン神族の領地であるヴァナヘイムを侵略したことからグルヴェイグの侵入をゆるしたという説とか……

グルヴェイグと接触したアース神族はみな黄金への欲望が抑えきれなくなって、黄金が豊富なヴァナヘイムを侵略したから全面対決になったという説もあったりする……

もしかしたら……グルヴェイグたちは当時の錬金術・黄金の精錬に関して特別に高い技術も持っていたのかも!?

 

マクロスワールドではおそらく……

 

黄金=スピリチア

 

……で理解すると分かりやすいと思う……

 

黄金への欲望が抑えられないアース神族……もしかすると……

プロトカルチャーもスピリチアに対する欲望を抑えきれなくなってた……

 

プロトカルチャーはスピリチア依存症

だったのかも?

 

大量のスピリチアが必要だったはプロトデビルンだけでなく、プロトカルチャー自体もそれを必要としていて……

それでスピリチアが豊富なサブユニバースを侵略してプロトデビルン等の反撃を受けることになったのかもしれない……🤔

 

 

それで北欧神話の魔女グルヴェイグ……多くの研究者によるとその正体は女神フレイヤ……がアース神族の領地・アースガルドに単独侵入……

まずはアース神族の女神に密かに接触、強力なセイズ魔法で次々に洗脳して彼女たちを(性的に?)堕落させてしまい、アースガルドはやがて混乱に包まれる……

フレイヤは恋占いとか恋魔法・色魔法が超得意なので、女の子が夢中になっちゃうのは仕方がない……悪徳宗教みたいだ💦

そもそもヴァン神族でもフレイヤは魔法の先生だったという伝説もあったりする……

 

 

恐らくグルヴェイグのファンになっちゃう子とかいっぱい出てきて、内紛になったのかも……下手したら同士討ちとか……

怒ったオーディンをはじめとするアース神族指導層は何とかしてグルヴェイグを捕縛、彼女を槍で滅多刺しにして処刑するも、すぐに蘇って逃亡してしまう……

アース神族は三度にわたりグルヴェイグを捕らえて、そのたびに滅多刺しや火あぶり後に解体して処刑するも、すぐにグルヴェイグは蘇って逃げられてしまう……

 

個人的な予想だけど、解体されて食べられても蘇るのはさすがに変過ぎるから、ここは洗脳魔法に長けたグルヴェイグ(フレイヤ)、実はアース神族は集団催眠みたいな術にかかってて、グルヴェイグじゃないアース神族の女神をグルヴェイグと思い込まされて、処刑してたんじゃないかな……だから蘇ったように見えるのかも🍎

でもそれ以上に可能性が高いのは……グルヴェイグは元々複数いた説……

 

ちょっと脱線してアレな話になるけど……“槍で滅多刺し”という表現は実は集団レイプの婉曲表現だったのではないかという研究者がいるんだけど……セイズ魔法は性行為の相手を洗脳できると言う説も聞くので、その集団レイプ時に逆にアース神族の男神たちにまとめて洗脳魔法をかけた可能性もあると思う……しかもレイプされてたのはグルヴェイグ本人ではなくてアース神族女神もしくは巨人族女神の誰かでグルヴェイグの大ファン……かも🍎

 

 
やがてアース神族のグルヴェイグに対する酷い仕打ちに怒ったヴァン神族が、アースガルドに押し寄せて来て、それに対してオーディンが槍を投げつけたことでアース神族とヴァン神族の対立は全面戦争に移行……

戦況そのものは魔法力に長けたヴァン神族軍が終始優勢で、アースガルドを守る城壁も多くが破壊されてしまったらしい……

アース・ヴァン戦争は古代におけるノルウェーとスウェーデンの戦争がモチーフという説もあるんだよね……

 

 

戦いは長期間継続……でもヴァン神族有利な状況なのにアース神族との休戦を選び、アース・ヴァン戦争は終結……

なぜ休戦が成立したのかについては、厭戦気分が拡大したからと説明している解説本を読んだことがあるけど、個人的にはイマイチ納得できなかった部分……

これはあとで書きたい……

 

両神族は休戦協定として人質交換をすることに……

ヴァン神族側からは海神ニョルズとその子供である兄フレイ・妹フレイヤが人質としてアースガルドにやって来て女神フレイヤはアース神族のオーズと結婚する……

ヴァン神族の全容が分からないから断言はできないけど……ニョルズ・フレイ・フレイヤって強力すぎない!! ……ほとんど主力だよね……むしろアース神族にとっても危険でしょ!?

主力だからこそ人質としての価値が高いという考えもあるけど……単身で洗脳魔法自在のフレイヤとか危険すぎるよね……

 

フレイとフレイヤ Donn Phillip Crane 1900年代

 

また両神族は休戦の証として、両神族の唾液を混ぜ合わせて一人の神人を創造して彼にクヴァシルという名前を与える……

この唾液から生まれた神人クヴァシルさん、答えられない質問は皆無の超天才!!

彼がヴァン神族からの贈り物としてアースガルドに送られたので、アース神族は知恵に優れたことで有名な巨人ミーミルを代わりにヴァン神族に送ったらしい……

 

結局、アース神族から人質として送られたのは眉目秀麗なヘーニル(オーディンの弟説あり)と知恵の巨人ミーミルの二人……人質の人数としてはヴァン神族からアース神族に送られたニョルズ・フレイ・フレイヤとクヴァシルの四人の方が多い……

これも多くの研究者がアース神族のヴァン神族に対する優位を獲得した結果とみなしているみたいだけど……私はこの説に全く納得していない……むしろ逆だと思ってる……ニヤリもやもや

 

 

ところが人質交換の後に重大トラブル発生……ヴァン神族はヘーニルを指導者に据えたものの、ヘーニルの優柔不断さ・能力の低さに失望してヴァン神族は激怒……

なぜか参謀役ミーミルを斬首刑にして、その首をアースガルドに送り返してしまう……

 

普通さ……

休戦状態で人質交換して一方が人質を処刑して首だけ突っ返して来たら……

戦争再開だよね??

……それなのに粛々と進む休戦手続き……

 

フレイヤはオーズ(オーディンの若かりし頃の別名とも言われる)と結婚し、ニョルズとフレイは祭司を務めるなどアース神族では相変わらず重役を任されている……

ヘーニルはアース神族に戻ることも殺されることもなく、むしろラグナロクを生き残る数少ないアース神族になる……

一方、斬首されたミーミルの首を魔法処置によって蘇生させてオーディンは自分自身の参謀にする……これがマクロスではエキセドル参謀閣下のモデルだと思う……

 

更に妙なことは、そのミーミル事件以降、ヴァン神族は北欧神話からほぼ完全にフェイドアウトしちゃうんだよね……主要な原典資料には一切記述が無くなる……ラグナロク最終決戦にも参加していない……!?

 

一部の資料にラグナロク最終決戦の後に生き残ったニョルズがヴァナヘイムに帰還するとか、ヴァン神族に人質として送られたヘーニルがアースガルドに戻ってくるとかのエピソードがあるらしいけど……それだけ……

 

アース・ヴァン戦争でアース神族が終始押されるような強力な神族であるヴァン神族がニョルズ・フレイ・フレイヤだけをアースガルドに送り出したまま消えちゃうなんて……それも変だよね……!!

 

 

とにかくヴァン神族に関しては変なことが多すぎる!!

まぁ……神話だから変なのは仕方ないけど……

 

 

 

 

私は一般的な北欧神話解説本などに出てるヴァン神族に関する説明に納得できなくて、実態はこうなんじゃないかと適当に仮説を立ててみた……汗うさぎ

 

それはヴァン神族ってホントは存在しなかった、神族と呼べるような規模じゃないのではないか……と……私はこう予想してる……

 

ヴァン神族の正体は強力な呪術系新興宗教

金星女神フレイヤを祀る巫女集団

錬金術・金精錬に通じた技術集団

 

前にも書いたけど女神フレイヤは“女性支配者・女性指導者”を意味していて固有名詞ではない……女神フレイヤの本名は不明……しかも魔法の先生だった……

 

だから強力な魔法や呪術に長けた当時の新興宗教みたいなもので、アース神族や巨人族相手に複数の指導者巫女グルヴェイグが布教にきて、多くのアース神族が入信しちゃって、アース神族の伝統宗教と対立したのではと……思ったりしてる🤔びっくり
グルヴェイグは何人もいるから……下手したらアース神族出身者の巫女もいたりする……信者は増える一方だから3人ぐらい処刑しても布教は止まらない……

 

つまり……

ヴァン神族とは金星女神フレイヤを祀る新興宗教信者の総称

 

……本当のヴァン神族は少数の新興宗教指導者である巫女集団だけ……あとはみんなアース神族や巨人族出身の信者たち……

そして指導的立場にいるアース神族女神でその新興宗教に入信した者たちを女神フレイヤ・女性指導者とも呼ぶようになった……

 

だからアース・ヴァン戦争の実態はアース神族内の新宗教闘争で、結局最高指導者であるオーディンが新興宗教を受容したので紛争終結……

むしろオーディンはヴァン神族の魔法力や新知識は、以前から敵対していた霜の巨人族との戦いに役立つと思ったんじゃないかな……より多くの黄金も入手できるし……厭戦気分とか関係なくって……!?

 

新興宗教を信ずるアース神族が再び合流したので、ヴァン神族と言う区別は無意味になった……それがヴァン神族がフェイドアウトした理由……

 

もちろんアース神族にも伝統旧守派がいて、その筆頭が知恵の長老ミーミルかも!?

長老ミーミルが邪魔になったオーディンがニョルズやフレイヤと結託してミーミルを暗殺・処刑して、生き残ったミーミル派の一部だけが新興宗教に恭順する代わりに参謀職にとどまった……それがミーミルの首……

 

新興宗教派が勝利して伝統宗教派が敗北した……それがアース・ヴァン戦争……

そして新興宗教側はアース神族の祭祀その他をほぼ置換してしまった……

例えば戦女神集団ヴァルキュリアが集めた英雄の魂(ルン)の半分は女神フレイヤの取り分……しかも優秀な方……人質フレイヤがオーディンより優遇されるって変だよね……

つまり新興宗教がほぼアース神族への布教を成功させたと考える方が合理的かも……

 

 

女神フレイヤと最高神オーディン妻神フリッグの持ち物が似てるのは、フリッグがその新興宗教に入信してフレイヤ・女性指導者と呼ばれるようになったから……

女神フレイヤと同一視される女神が多いのも、リーダー格の女神はみんな信者になってフレイヤ・女性指導者と呼ばれるようになったから……

なんて予想してたりする……

 

 

 

そしてマクロスでは……

マクロス7に出てきたバローダ軍がまさにそのヴァン神族をモデルにしているように思うんだよね……

グルヴェイグのように単独潜入して次々と人々を洗脳するシビルとか……

女性と見まがうばかりの美しいフレイと似たゲペルニッチとか……

ほんの少数のプロトデビルンが洗脳した地球人やゼントラーディ人が構成するバロータ軍……まさに強力な呪術信仰に支配された元アース神族→ヴァン神族かも!?